立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

沖縄独特の”雨”についての表現

2012年01月10日 18時46分37秒 | おきなわ
沖縄に居ると、沖縄独特の気候に驚かされます。その中でも”雨”(降雨)には本当に驚かされました。本州などで降る雨とは降りかたもその呼び方も全く異なるものです。
特に沖縄の雨について、沖縄方言ウチナーグチで表すと、3つの沖縄方言がキーワードとして浮かびます。「ティーダアミ」「カタブイ」「ウチアミ」の三つです。それぞれ独特の意味を持った”沖縄の雨”を表す沖縄方言です。
「ティーダアミ」とは「太陽雨」のことです。沖縄方言では太陽のことをティーダ、雨のことをアミ、と呼びます。そしてティーダアミとは、快晴なのに雨が降っている状態です。いわゆる”狐の嫁入り”にあたる表現です。ただし、沖縄のティーダアミは強烈で、雲ひとつ無いのに大雨が降り服が水浸しになることもあります。このことからしても、雨を降らせる気象のメカニズムが沖縄ではかなり異なっていることがわかります。
「カタブイ」とは「偏り降り」のことです。沖縄方言では「降る」ことを「ブイ」と表します。つまり、カタブイとは、局地的に降る雨・他のところでは降っていないのに自分の頭上だけ降る雨です。いわゆる”ところ降り”にあたる表現です。局地的に降る雨は、全国でも珍しくありませんが、沖縄のカタブイは、見事なまでに偏って降っています。夏場などに遠くを見ると、部分的に黒い雨雲があってその真下に浅黒い筋が延びています。これがカタブイです。その場所だけが今、局地的な降雨に見舞われているのです。雨と晴れの境目があんなにもハッキリ見えるのも珍しいと感心しました。カタブイがあっても隣の町まで行くと全く快晴だったのであきれ返ったこともあります。
「ウチアミ」とは「内側に向けて降る雨」のことです。沖縄の雨の降り方で特徴的なのは、シトシト降りはせずに、勢いよく強風を伴って降り注ぐという雨の勢いの強さです。そのためにひとたび降雨となれば、小さな台風がきたかと思えるほどの暴風雨となります。風を伴う雨なので、窓が開いていれば確実に降り込みます。軒下の洗濯物は間違いなく水浸しになるでしょう。沖縄では軒下での雨よけ期待はまず無理です。地元のひとはこの降り方を「スコールだねー」と呼んでいたほどです。
ただ、沖縄の雨は、台風時以外は一過性で大雨のあとはすぐにうそのように晴れてしまうのも特徴的でした。だから逆にずっと雨が降り止まないことを「チャーブイ」と表すほどです。沖縄方言で「いつも」のことを「チャー」と表します。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2011年9月27日のギャラッド彗... | トップ | 未来型人工漁礁~人工玄達瀬... »
最新の画像もっと見る

おきなわ」カテゴリの最新記事