立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

三日月状の金星~クレセントビーナス

2009年08月18日 13時19分57秒 | 天文
金星の拡大写真(内合直前)
2009年3月18日撮影

金星を拡大撮影しました。この日は、金星の内合が近い時期に撮影できて収穫でした。金星は地球より内側を回る内惑星なので、常に太陽に近い側でしか観測できません。そして、見かけ上、金星と太陽がほぼ同じ方向に揃う現象が起こります。太陽の方向に惑星が位置する場合を「合(ごう)」と呼びます。そして内惑星の場合には「内合」と「外合」が起こります。たとえば金星では、地球と太陽の間に金星が並べば内合、金星と地球の間に太陽が並べば外合となります。そして、内合の場合に地球と金星が最も接近するわけです。つまり、内合の付近では金星は普段より頭抜けて大きく見えます。
内合の時期は太陽に近いので日没後のわずかな時間しか撮影のチャンスはありません。金星の地平高度も低いために自宅前からは観測不能で、近くの広場まで望遠鏡を運びました。手持ちコリメートで撮影しました。なんとか写ったので画像処理を強くかけてまとめました。いかんせん画像処理がいきすぎたかもしれんです;。ステラナビゲータによるシミュレーションでは金星の形は針のように細くなっていて、この日も針のように細い画像を期待しましたが、実際の金星はかなり幅のある姿でした。これは、金星の分厚い大気の中に太陽光が散乱して輝き、本来は夜の部分も光っているためだと思われます。

──撮影データ
2009年3月18日・18時39分 撮影
撮影地・富山県高岡市
SE120S屈折望遠鏡+PORTA経緯台による固定撮影
FINEPIX-S8100fd
コリメート法(手持ち)
高速連続撮影モード使用
GIMP2で処理
 線形モーションぼかし(45度)を使用

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする