立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

貴重な晴れ間に撮影したネオワイズ彗星

2020年08月28日 15時41分05秒 | 天文
久々の大彗星となったネオワイズ彗星。
しかしながら、天候の悪い日が続きなかなか見ることができませんでした。
この日、久しぶりに貴重な晴れ間があり、双眼鏡でネオワイズ彗星を観望できました。美しい彗星の尾を(双眼鏡を使って)肉眼で確認できました。
同時に、撮影もしてみました。非常に簡易的に撮影しましたが、さすが大物彗星、そこそこ写っています。

───撮影データ
カメラ EOS60D
レンズ EF200ミリF2.8(絞りF2.8で使用)
固定撮影(赤道儀無し・追尾無し・カメラ三脚のみで固定)
露出1/3秒
光学フィルター無し

画像処理、フラット補正、ノイズ除去、レベル補正、など

完成画像から中央部のみトリミング

撮影日:2020年7月19日
撮影地:富山県高岡市

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北陸の冬の晴れ間に撮影した「M31アンドロメダ銀河」@自宅前(富山県高岡市)

2016年12月30日 07時06分43秒 | 天文
冬の晴れ間があったので、M31アンドロメダ銀河を自宅前で撮影してみました。光害カットフィルターを使用して、なかなかの写りを実現できたと思われ、良かったです。
アンドロメダ銀河は、アンドロメダ座にある系外銀河で、距離は約230万光年、この光は230万年前に発せられた光を見ていることになります。また、アンドロメダ銀河は特にアンドロメダ大銀河・アンドロメダ星雲・アンドロメダ大星雲という別名もあります。それだけ有名で大きな天体です。メシエ天体カタログのナンバーはM31です。
また、アンドロメダ銀河の近傍には伴銀河と呼ばれる小型の銀河が存在していて、M32、M110という2つの銀河がメシエ天体として登録されています。画像に図示してありますが、伴銀河は小さいのでわかりづらいかもしれません。

↓説明図示の無い画像は以下になります。


───撮影データ
カメラ:フジフィルム XE-1
レンズ:f=200ミリ(絞りF2.8開放)
光害カットフィルター:LPS-D1フィルター使用
マウントアダプター(EOS→X)使用
赤道儀:セレストロン・アドバンスドGT、ノータッチガイド
露出:30秒露出で8枚撮影
画像処理:
 ディープスカイスタッカーDSSで8枚コンポジット
 フォトショップCCで処理
 GRADIENT-X-TERMINATORフィルターで背景カブリ補正
 ペイントツールで中央部トリミング
 ペイントツールで説明文字図示を追記

撮影日:2016年12月28日、午後7時30分頃
撮影場所:富山県高岡市・自宅前

↓レベル補正で星雲の強調処理をした画像は以下になります。



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美しい二重星アルビレオ(白鳥座のベータ星)

2015年05月07日 21時30分09秒 | 天文
天文ファンの間で、根強く人気を保っている天体があります。アルビレオという固有名で呼ばれる場合が多い恒星です。アルビレオは、はくちょうざ座の白鳥のクチバシの位置にある星で、そんなに明るい星ではないので肉眼で見て目立つわけではありません。ところが、このアルビレオを天体望遠鏡で拡大して観察すると、2個の星に分かれて見えるのです。肉眼で見て1個の星が、望遠鏡で拡大すると2個に分解して見える場合、これらの星は「2重星」と呼ばれます。ダブルスターです。つまり、2個の恒星が非常に近接して見えている場合、人間の肉眼では1個に重なって見えてしまう(分解できない)のに、望遠鏡だと2個に分かれて見える(分解できる)という原理です。二重星は、様々な星座に存在します。なかには3個に分かれて見える3重星や、4個に分かれて見える4重星もあります。例えば、おおぐま座のミザールは3重星、こと座のイプシロン星は4重星です。
さて、二重星に関しては続きの情報があります。二重星は、2つ重なって見える星ですが、たまたま夜空の同じ方向に2つの恒星が位置していて偶然重なっている場合(見える方向は同じだが恒星までの距離は全く違うのでお互いに関係ない星が偶然重なって見えるだけ)と、2つの恒星が同じ方向に重なって見えるだけではなくて実際にそれら2つの星が宇宙空間でも全く同じ距離に存在して実際に隣り合っている場合(見える方向も星までの距離も全く同じでお互いに関連のある星が同時に見えている)に、分かれます。そして、2つの星が宇宙空間でも隣り合って存在する場合は、(一部例外を除けば)その星同士はお互いの周囲を回り合っていることが多いです。このお互いの周りを回りあう2つの恒星を「2連星」と呼びます。2重星の中には、かなりの割合で2連星があります。2連星とは、2つの太陽がある恒星系であり、1つの太陽だけを持つ地球とはずいぶん違った環境です。そして、この記事で紹介しているアルビレオは、2重星であるものの、2連星なのかどうかはハッキリしていません。現在のところ偶然重なっているだけの通常の2重星であるとされています。ただ、2連星である可能性も捨てきれないのが現状のようです。
アルビレオは、美しい配色を持つ2重星としても有名です。画像をご覧下さい。水色とオレンジ色の対比の美しい2重星です。この美しさは、宮沢賢治の作品『銀河鉄道の夜』でも「サファイア」と「トパーズ」という宝石の色になぞらえて記述されています。
なお、アルビレオは固有名で、正式な名称は「はくちょう座ベータ星」です。よく、望遠鏡でアルビレオを紹介していると、「水色とオレンジ色の2つの星がありますが、どっちがアルビレオなんですか?」という質問を受けます。答えとしては、「両方ともアルビレオです。2つ合わせてアルビレオです」という説明をしています。アルビレオを始めとする2重星は、肉眼で見ると1個の星にしか見えません。つまり、1個の星に対してアルビレオという名前が付いているので、望遠鏡で分解して2個に分かれたからといって、それら2個に別々の名前があるわけではないのです。

※この記事の画像に使用したアルビレオの画像は、自分で撮影したものです。自宅前で、セレストロンC8望遠鏡を使用し、デジタルカメラQV-3500EXで撮影しました。撮影後に画像処理を行いましたが、色情報はいじっていません。天体の持つ配色を尊重して処理しました。

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2013年11月16日のラブジョイ彗星

2014年02月19日 08時57分56秒 | 天文
2013年暮れに天文ファンの間では話題になった、マイナーな知名度の彗星がありました。ラブジョイ彗星という名前の彗星です。「ラブジョイ」という彗星の名前は、彗星発見者の「ラブジョイ氏」の本名に由来しています。変わった名前の彗星でしたが、その実力は予想以上でして予報を大幅に上回る大きな彗星に化けていました。双眼鏡でも楽しめるそこそこ大きな彗星でした。自宅前で観測し、追尾撮影してみました。
C8望遠鏡で眺めると、彗星のコマ(頭部)がまばゆいくらいに輝いていて壮観でした!

───撮影データ
  撮影地・富山県高岡市(自宅前)
  撮影日時・2013年11月16日午前4時11分~
  露出・各30秒を複数コマ撮影
  複数コマをメトカーフコンポジット合成
  画像処理による彗星の尾(テイル)強調
  EM1赤道儀による追尾撮影(ノータッチ)
  カメラ:EOS20D
  レンズ:EF200ミリF2.8を絞り開放で使用

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2013年11月23日のアイソン彗星

2014年02月14日 20時16分52秒 | 天文
話題のアイソン彗星を、日の出前の早朝に遠征観測で撮影しました。
撮影地は、富山県西部の海岸付近でした。富山県では東側の低空に立山連峰がそびえており、日の出前の観測を難しくしています。しかしながら、富山市とは違い立山から離れる呉西地区(の海岸)では立山連峰の影響も少なくなります。この日も、東の空の超低空に現れたアイソン彗星をなんとか捉えることに成功しました。
大彗星の呼び声高かったこのアイソン彗星ですが23日の観測・撮影では、かなりの貧弱な姿をしていました。この日を最後に地上からはアイソン彗星は見えなくなりました。そしてその後も明るくなることはなく、太陽最接近に蒸発・拡散・消滅してしまいました。なんとも残念な結果となって天文ファン皆で落胆していました。
このアイソン彗星の最後の姿を撮影できたのはレアな機会でした。

──撮影データ
 CanonEos20D
 EF200mmF2.8
 EM1赤道儀で追尾
 撮影日時:2013年11月23日午前5時35分~
 (複数コマを加算合成)


↓下記画像は、立山連峰の稜線から昇るアイソン彗星です。
↓画像の下端に見える黒いギザギザの影が立山連峰です。

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2013年6月13日のパンスターズ彗星(脱色反転処理)

2013年08月08日 14時42分11秒 | 天文
彗星騒ぎとなったパンスターズ彗星は、あまり大きな彗星には化けませんでした。が、それなりに楽しめるやや大型の彗星でした。夕空での勇姿のあとには、深夜の空に移り、写真であればそこそこ素晴らしい姿を見ることができました。かなり彗星が遠ざかるにつれて、だんだん暗くなりました。遠ざかるパンスターズ彗星を山間の撮影地で撮影してみました。大きく広がった彗星の尾(テイル)が見えます。
さらに、脱色反転処理によってより淡いテイルを浮き上がらせてみました。

──撮影データ
カメラ CanonEos20D
レンズ EF100mmF2.0
感度ISO=800設定
露出 2分×4枚(インターバルタイマーレリーズ使用)
GP赤道儀による自動追尾ノータッチ
撮影日時 2013年6月13日21時00分
撮影地 富山県南砺市

画像処理
 GIMPで2分露出の画像4枚を積算平均
 完成後、強いレベル補正、トリミング
 GIMPで脱色反転処理で濃淡強調

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2013年6月13日のパンスターズ彗星

2013年08月08日 14時33分44秒 | 天文
彗星騒ぎとなったパンスターズ彗星は、あまり大きな彗星には化けませんでした。が、それなりに楽しめるやや大型の彗星でした。夕空での勇姿のあとには、深夜の空に移り、写真であればそこそこ素晴らしい姿を見ることができました。かなり彗星が遠ざかるにつれて、だんだん暗くなりました。遠ざかるパンスターズ彗星を山間の撮影地で撮影してみました。大きく広がった彗星の尾(テイル)が見えます。

──撮影データ
カメラ CanonEos20D
レンズ EF100mmF2.0
感度ISO=800設定
露出 2分×4枚(インターバルタイマーレリーズ使用)
GP赤道儀による自動追尾ノータッチ
撮影日時 2013年6月13日21時00分
撮影地 富山県南砺市

画像処理
 GIMPで2分露出の画像4枚を積算平均
 完成後、強いレベル補正、トリミング

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銀塩カメラ(フィルムカメラ)で撮影した土星、(高解像度処理Ver.)

2013年06月13日 10時45分30秒 | 天文
今回は、土星のオリジナル写真から再スキャンして高解像度処理を行いました。土星の細部が分かります。

2000年10月9日撮影

沖縄に住んでいた頃撮影した土星の写真です。かなりの良像です。土星の輪(リング)は、よくよく観察すると構造が見えてきます。バームクーヘンのような年輪状の構造をしていることがわかります。小型の望遠鏡で観察可能なのは、そのうちの2つのリングです。これら2つのリングは内側と外側に分かれており、その境目には微小な隙間があります。この隙間の事を「カッシーニの空隙(間隙)」と呼んでいます。カッシーニの空隙を観察するためには気流条件の良い空の下で上質な光学系を備えた望遠鏡を使用する必要があります。さらにはそのカッシーニの空隙を撮影しようとすると相当の機材と熟達が必要になります。
私の撮った写真では、空隙こそは見えないものの、土星のリングが2重構造をしていることがわかるかと思います。そして、土星本体にもうっすらと模様があり、太陽の光を受けて、輪と本体が複雑に陰影を形成していることもみてとれます。
フィルムカメラならではの味わいある色彩が土星面に出ています。

──撮影データ
C8望遠鏡+Or9mmによる拡大撮影
合成f27319mm・合成F134
露出4秒(筒先開閉露出)
銀塩フィルムカメラ・CanonAE1P使用
フィルム感度100
GP赤道儀によるノータッチ追尾
2000年10月9日午前5時ごろ
撮影地・沖縄県大宜味村
現像・プリント後、スキャニング。
再スキャンした画像をGIMPで高解像度処理

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月光環(ルナ・コロナ)を多段階露出撮影

2013年03月03日 22時11分10秒 | 天文
昨年の末頃、久々に晴れた冬の晴れ間に、見事な月光環(ルナ・コロナ)が出ていました。
月光環は月面に対してはあまりに淡い光輝なので、多段階露出という技法で撮影してみました。露出時間を大きく変化させながら複数枚撮影して、その後の画像処理で重ねあわせて仕上げました。短時間露出で月面本体を写し、やや長時間露出で淡い月光環の外側を写します。
合成された仕上げ画像を見ると、かなり月光環の雰囲気が再現性よく写ってくれました。カメラはEos20Dを使用しています。

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月光環(ルナ・コロナ)

2012年11月30日 19時15分44秒 | 天文
うっすらと月光環が出ていたので、撮影に挑戦しました。非常に繊細な撮影になり、絞り・レンズ交換・感度・シャッター速度を組み合わせながらなんとか撮影出来ました。
「月光環」とは、月の光で起こる虹の一種で、月のすぐ脇に出る光の環です。虹なので青や赤に分光したリングになって見えています。

──撮影データ
Eos20D
レンズ50mm
絞りF1.8開放
シャッター速度1/3秒
感度設定ISO400
2012-11-28、22:23撮影
撮影地・富山県高岡市
カメラ三脚による固定撮影

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