立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

おきなわの「沖縄そば」と「年越しそば」

2015年12月31日 12時39分38秒 | おきなわ
沖縄県へ旅行してまず目につく地元沖縄グルメといったら、「沖縄そば」だと思います。有名になった沖縄そば、地元沖縄方言の発音では「ウチナーソバ」「ウチナースバ」と言いますが、地元の沖縄の方は「沖縄そば」とは呼びません。単に「そば」と呼びます。沖縄に居たら、ソバは「沖縄そば」しか見かけません。ふつうに思い浮かぶあの細身で色の付いたソバは沖縄にはほとんど流通しておらず、食べる機会はほとんどありません。沖縄でソバといえば「沖縄そば」に決まっていますので、地元の食堂のメニューにも「そば」としか書いてありません。もし、沖縄旅行で入った食堂レストランに「沖縄そば」と書いてあったとしたら、その店は観光客向けの店だとおもいます。メニューに単に「そば」と書いてあれば、その店は地元の人が主に来る店だとおもいます。沖縄そばのアレンジは様々で、「肉そば」「テビチそば」「ソーキそば」「半そば」などがあります。上に乗る具材でメニューが決まるようで、肉そばには三枚肉(豚バラ肉)の煮込が、テビチそばにはテビチ(豚足の一種)の煮込が、ソーキそばにはソーキ(豚スペアリブ)の煮込が、それぞれ乗っています。「半そば」というのは、ハーフサイズの小盛りの沖縄ソバのことで、通常の半分くらいの大きさの器に少なめの麺と具が入っています。
さて、沖縄県民の好物の沖縄そばですが、その愛着はもうすごいもので、焼きそばも沖縄そば麺を使って作ります。沖縄で初めて沖縄版ヤキソバを食べた時は、一瞬「焼きうどん?」に見えました。沖縄そばの麺は、太めの麺でウドンに似ていて、そば粉は使っていません。ちなみに、沖縄で年越しソバといったらやはり「沖縄そば」を食べます。ソバ好きな人のことを「スバジョーグー(そば上戸)」と呼んでいるようでした。
では沖縄に本当の蕎麦粉を使ったソバは全く存在しないのか?といえば、一部の店舗に蕎麦粉のソバを出しているお店がありました。スーパーでも少数ながら販売していました。沖縄のコンビニにも一部にですが並んでいました。そして、そういう蕎麦粉のソバのことを沖縄では「日本ソバ」と呼んで区別していました。他県の者の使う区別法とは全く正反対で面白かったです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄独特の”雨”についての表現

2012年01月10日 18時46分37秒 | おきなわ
沖縄に居ると、沖縄独特の気候に驚かされます。その中でも”雨”(降雨)には本当に驚かされました。本州などで降る雨とは降りかたもその呼び方も全く異なるものです。
特に沖縄の雨について、沖縄方言ウチナーグチで表すと、3つの沖縄方言がキーワードとして浮かびます。「ティーダアミ」「カタブイ」「ウチアミ」の三つです。それぞれ独特の意味を持った”沖縄の雨”を表す沖縄方言です。
「ティーダアミ」とは「太陽雨」のことです。沖縄方言では太陽のことをティーダ、雨のことをアミ、と呼びます。そしてティーダアミとは、快晴なのに雨が降っている状態です。いわゆる”狐の嫁入り”にあたる表現です。ただし、沖縄のティーダアミは強烈で、雲ひとつ無いのに大雨が降り服が水浸しになることもあります。このことからしても、雨を降らせる気象のメカニズムが沖縄ではかなり異なっていることがわかります。
「カタブイ」とは「偏り降り」のことです。沖縄方言では「降る」ことを「ブイ」と表します。つまり、カタブイとは、局地的に降る雨・他のところでは降っていないのに自分の頭上だけ降る雨です。いわゆる”ところ降り”にあたる表現です。局地的に降る雨は、全国でも珍しくありませんが、沖縄のカタブイは、見事なまでに偏って降っています。夏場などに遠くを見ると、部分的に黒い雨雲があってその真下に浅黒い筋が延びています。これがカタブイです。その場所だけが今、局地的な降雨に見舞われているのです。雨と晴れの境目があんなにもハッキリ見えるのも珍しいと感心しました。カタブイがあっても隣の町まで行くと全く快晴だったのであきれ返ったこともあります。
「ウチアミ」とは「内側に向けて降る雨」のことです。沖縄の雨の降り方で特徴的なのは、シトシト降りはせずに、勢いよく強風を伴って降り注ぐという雨の勢いの強さです。そのためにひとたび降雨となれば、小さな台風がきたかと思えるほどの暴風雨となります。風を伴う雨なので、窓が開いていれば確実に降り込みます。軒下の洗濯物は間違いなく水浸しになるでしょう。沖縄では軒下での雨よけ期待はまず無理です。地元のひとはこの降り方を「スコールだねー」と呼んでいたほどです。
ただ、沖縄の雨は、台風時以外は一過性で大雨のあとはすぐにうそのように晴れてしまうのも特徴的でした。だから逆にずっと雨が降り止まないことを「チャーブイ」と表すほどです。沖縄方言で「いつも」のことを「チャー」と表します。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おきなわの冬

2009年06月29日 17時30分49秒 | おきなわ
よく、常夏の島・沖縄といいます。一年中温暖で、寒くない沖縄の気候風土といったイメージが広く浸透しています。確かに、観測をみても、沖縄の気温は年中高くて冬場の最低気温でも軽く10度C以上は維持しています。日中となれば冬場でも20度Cを上回る日も多いのです。
さて、いよいよ沖縄は冬がないというイメージですけど・・・・実際に長年沖縄に住んだ実感は、全く異なるものです!沖縄の冬は寒いです。これは誇張ではありません。リアルに寒いです。寒さの一番の原因は沖縄の冬に吹く強風、ニシと呼ばれる北風で、強い風で体感気温を一気に低下させます。また寒暖差がきわめて大きいことも原因、冬場でも沖縄では25度Cを越える日も多いんですが!そんな温暖日の次にいきなり10度C前後の最低気温になります。昼夜の温度差が20度Cもある日もありました。温かさにヌクヌクとしていた体に襲う冷え込みは、寒さを倍化させます。最後に忘れてならないのは、沖縄でも冷え込む日があるということです。私は沖縄本島でも特に寒い北部ヤンバル地方に住んでいましたが、時折最低気温が10度Cを割り込みました。そんな冷え込みの朝はそれこそ底冷えを感じました。
だから、観光で沖縄を冬場に訪れるなら、それなりの防寒着が必要です。事実、沖縄の地元人(シマンチュー)は、冬場になればコートを着込みストーブやコタツを使っているのですから。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする