立山モアイの多趣味ブログ

以前から色々な趣味があります。天文、釣り、園芸、DIY、その取り組みを紹介します。

土星とポリマの大接近

2011年06月07日 19時34分34秒 | 天文
中央の明るい星が土星、その右上のやや暗い星がポリマ。
撮影日:2011年6月6日

現在(2011年6月)、土星が乙女座のガンマ星(ポリマ)と接近中です。大接近と呼べるほど近づいています。土星は太陽系の惑星のひとつですが、惑星が恒星と違うてんは天球上を移動してゆくということです。スピカなどの恒星は、天球上の一定の場所に張り付いたかのように固定されていて移動しません(ただし何万年というスパンでは移動もあり得るのですがここでは割愛します)。それに対して惑星は天球上をどんどん移動してゆきます。惑星のことを遊星とよんだこともあるくらいで、ほんとうに見事に移動してゆきます。そして移動してゆくにしたがって、黄道帯上の様々な星座、恒星、メシエ天体などととしばしば接近します。接近といっても見かけ上おなじ方向に揃っているだけでして、本当に近づいているわけではないですが。
さて、現在の夜空では土星とポリマ(乙女座のガンマ星)が大接近しています。目をよく凝らさないとポリマが見分けられないくらいに近いかもしれません。土星とポリマの色彩もかなり異なっているようなので、双眼鏡などで眺めても面白そうです。

───撮影データ
コンパクトデジカメFINEPIX-S8100fd
カメラ三脚による固定撮影
プログラムオートモードで撮影
内蔵ズームレンズによる拡大望遠撮影
MF無限遠固定
ISO高感度設定
gimp2で処理
画像中央部をトリミング

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

百武彗星

2010年05月29日 08時43分46秒 | 天文
天文ファンのあいだで今も語り草となっている大彗星、それは百武彗星です。まさに文字通り彗星のように現れた百武彗星は、地球に大接近して長大な尾(テイル)をたなびかせました。その尾の長さは最大100度に達し、空前の大彗星となりました。この百武彗星は、天の北極付近を移動してゆく彗星だったので、日本を含む北半球での観測条件が特に良好でした。
私たちも、晴れ間を狙って連日、百武彗星を観測しました。望遠鏡を透して彗星を眺めると、まさに美しい幻想的な淡い青緑の色彩を見ることができまた。さらには、撮影も行いました。今思えば、撮影技術・機材ともに不足していたのですが、なんとか記録と記念を残す一枚を撮影できたので良い思い出になっています。晴れ間が少ない時期の観測で、寒さとも闘いながら撮影したのを憶えています。

───撮影データ
 1996年3月26日22時49分から5分間露出
 キャノンEOSkiss(銀塩フィルムカメラ)
 レンズ200ミリ(F5.6開放)
 コニカGX3200フィルム使用
 ビクセンGP赤道儀・ノータッチガイド
 撮影地:富山県高岡市


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三日月状の金星~クレセントビーナス

2009年08月18日 13時19分57秒 | 天文
金星の拡大写真(内合直前)
2009年3月18日撮影

金星を拡大撮影しました。この日は、金星の内合が近い時期に撮影できて収穫でした。金星は地球より内側を回る内惑星なので、常に太陽に近い側でしか観測できません。そして、見かけ上、金星と太陽がほぼ同じ方向に揃う現象が起こります。太陽の方向に惑星が位置する場合を「合(ごう)」と呼びます。そして内惑星の場合には「内合」と「外合」が起こります。たとえば金星では、地球と太陽の間に金星が並べば内合、金星と地球の間に太陽が並べば外合となります。そして、内合の場合に地球と金星が最も接近するわけです。つまり、内合の付近では金星は普段より頭抜けて大きく見えます。
内合の時期は太陽に近いので日没後のわずかな時間しか撮影のチャンスはありません。金星の地平高度も低いために自宅前からは観測不能で、近くの広場まで望遠鏡を運びました。手持ちコリメートで撮影しました。なんとか写ったので画像処理を強くかけてまとめました。いかんせん画像処理がいきすぎたかもしれんです;。ステラナビゲータによるシミュレーションでは金星の形は針のように細くなっていて、この日も針のように細い画像を期待しましたが、実際の金星はかなり幅のある姿でした。これは、金星の分厚い大気の中に太陽光が散乱して輝き、本来は夜の部分も光っているためだと思われます。

──撮影データ
2009年3月18日・18時39分 撮影
撮影地・富山県高岡市
SE120S屈折望遠鏡+PORTA経緯台による固定撮影
FINEPIX-S8100fd
コリメート法(手持ち)
高速連続撮影モード使用
GIMP2で処理
 線形モーションぼかし(45度)を使用

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皆既月食(中秋の名月)

2009年03月11日 08時53分46秒 | 天文
1997年9月17日 撮影

この日、非常に稀有な天文現象が起きました。中秋の名月が皆既月食を起こすという天文ショーです。中秋の名月は満月ですし、月食も満月でしか起きません。しかしながら両者が一致して、中秋の名月の皆既月食が起こる確率は非常に低いそうです。今回撮影に成功したこの「中秋の名月の皆既月食」と同じ現象が次回起こるのは約200年後だとされています。それくらい貴重な撮影でした。
この日は、全国的に悪天候に悩まされて観測ができたのはごくごく限られた地域のみでした。そんななか沖縄では雲が切れ、家族で皆既月食を堪能できました。今回の皆既月食時の月は一様に暗くなるのではなく、赤から黄へのグラデーションになっています。これは地球の影が完全な闇ではなく地球の縁から来る光で僅かに明るくなっているのと、月食が地球の影の中心から少し外れた部分で起こっていることによると思えます。事実、別の機会には地球の影の中心付近で起こった皆既月食を観測した際には一様に暗い赤一色に見えました。

──撮影データ
1997年9月17日 午前3時ごろ撮影
撮影地:沖縄県大宜味村
CanonAE1P(銀塩カメラ)
C8望遠鏡
レデューサーSC使用
直焦点撮影(f1240mm・F6.1)
露出2秒
GP赤道儀
ノータッチガイド
フジカラーSUPER-G400
現像プリント後、スキャン
フォトショップで処理

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーリン彗星が見ごろ~鹿林彗星

2009年03月03日 16時25分53秒 | 天文
撮影日:2009年3月2日
撮影地:富山県高岡市

運良く快晴暗夜に恵まれて、巷で話題のルーリン彗星を自宅前で観測しました。デジカメと赤道儀で画像も撮りました。
ルーリン彗星は、台湾の鹿林(ルーリン)天文台で発見された新彗星で、漢字表記では「鹿林彗星」と書きます。地球にかなり接近する軌道で、最接近時には地球の真後ろを通過します。そのため、接近時には一晩中その雄姿を楽しめるという稀有な彗星です。彗星の観測といえば未明か宵空が普通です。これは地球軌道より内側に入り込み太陽に接近した彗星を眺めるためで、彗星観測の宿命みたいなものです。そのため観測可能時間帯が極めて短くて彗星観測はまさに時間とのせめぎあいなのです。ところが、ルーリン彗星は接近時一晩中観測可能という好条件です。
明るさ4等級までになるのでは?と期待されたルーリン彗星ですが、明るさ6等級前後ぐらいにしか成長していないようです。これでは観測するためには天体観測の経験が必要になりそうです。
自宅前も光害が酷くて、肉眼では観測不可能、双眼鏡でも見えるかみえないかで、望遠鏡ではボンヤリと観える程度。光害カットフィルターLPS-P2を透して観るとそれなりに楽しめました。

──撮影データ
撮影日時:2009年3月2日 20時24分~
撮影地:自宅前(富山県高岡市)
EosKissDigital-N
EF100mmF2
露出15秒・絞りF2開放
ISO:800
ホワイトバランス太陽光
EM1赤道儀による自動追尾
ノータッチガイド
GIMP2で処理

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀塩カメラによる土星

2009年02月13日 15時01分56秒 | 天文
2000年10月9日撮影

沖縄に住んでいた頃撮影した土星の写真です。かなりの良像です。土星の輪(リング)は、よくよく観察すると構造が見えてきます。バームクーヘンのような年輪状の構造をしていることがわかります。小型の望遠鏡で観察可能なのは、そのうちの2つのリングです。これら2つのリングは内側と外側に分かれており、その境目には微小な隙間があります。この隙間の事を「カッシーニの空隙(間隙)」と呼んでいます。カッシーニの空隙を観察するためには気流条件の良い空の下で上質な光学系を備えた望遠鏡を使用する必要があります。さらにはそのカッシーニの空隙を撮影しようとすると相当の機材と熟達が必要になります。
私の撮った写真では、空隙こそは見えないものの、土星のリングが2重構造をしていることがわかるかと思います。そして、土星本体にもうっすらと模様があり、太陽の光を受けて、輪と本体が複雑に陰影を形成していることもみてとれます。

──撮影データ
C8望遠鏡+Or9mmによる拡大撮影
合成f27319mm・合成F134
露出4秒(筒先開閉露出)
銀塩フィルムカメラ・CanonAE1P使用
フィルム感度100
GP赤道儀によるノータッチ追尾
2000年10月9日午前5時ごろ
撮影地・沖縄県大宜味村
現像・プリント後、スキャニング。
スキャンした画像をPhotoShopおよびGIMPで処理

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

半影月食

2009年02月11日 14時07分09秒 | 天文
2009年2月9日撮影

半影月食の撮影に成功しました。月食は地球の影に月が入ることで起こる現象で、皆既月食、部分月食、半影月食の3種類があります。このうち、皆既月食は非常に見やすい見事な現象でよく知られています。しかしながら、半影月食はあまり有名ではなく観測も微妙に厄介です。地球の影には、半影・本影の2種があり、半影は若干暗く・本影は相当暗いです。わかりにくい説明が続きましたが、要するに半影月食は起こっても明るさの変化がほとんど無いのでパッと見ではわかりづらい現象なのです。
今回の画像も、よく見ないとわからないかもしれません。満月の左端が少しだけ陰っています。これが、地球の半影の姿であり、月の一部が欠けている様子です。

──撮影データ
2009年2月9日 23時12分 撮影
撮影地・富山県高岡市
FINEPIX-S8100fd
露出:1/512秒
絞り:F4.4
ズームレンズを焦点距離f84.20(mm)で使用
GIMP2で画像処理

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金星の拡大写真~半月状の金星

2009年01月27日 14時50分47秒 | 天文
2009年1月20日撮影

最近夕暮れの西空には巨光を放っている金星がめだちます。その明るさはすさまじく、望遠鏡で見ると目がくらみそうです!そんな明るい惑星の金星を望遠鏡で拡大撮影してみました。普通、カメラで天体を狙うときは望遠鏡とカメラをガッシリと連結固定して万全の体制で撮影するものですけど、今回は対象が十二分にあかるいということで『カメラを手で持って』そのままで撮影しました。無謀な手持ち撮影ですが、光軸中心を外れた金星を斜め方向から覗き込むように追跡撮影できたので案外便利でした。

──撮影データ
2009年1月20日 18時28分 撮影
撮影地:富山県高岡市
PORTA経緯台による固定撮影
ケンコーSE120S屈折望遠鏡(f600mm・D120mm)
FINEPIX-S8100fdデジタルカメラ(f84mm・F4.5で使用)
手持ちコリメート法で撮影(アイピースPL25mm・拡大率24倍)
合成f2016mm・合成F16.8
MF、手動露出(1/320)
GIMP2で処理(モーションぼかしフィルタ使用)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いて座シグマ星の食~星食(せいしょく)

2009年01月27日 13時54分09秒 | 天文
2002年9月15日撮影

広く知られた現象である日食は、月が太陽を隠す現象です。月による天文現象には日食のほかには惑星食(金星食・木星食など)、そして恒星食があります。いずれの現象も、天球を移動して行く月の途上に他の天体がある場合に、見かけ上、月と天体が重なりまるで月がそれらの天体を食べてしまうように、他の天体が消えて見えなくなってしまう現象で、総じて星食と呼ばれます。
今回の写真は射手座シグマ星(σSgr)の食(恒星食)の様子です。画面左に写っている大きな月がシグマ星を隠し、その後、再び月縁からシグマ星が現れた場面を撮りました。今回の主役・いて座シグマ星は、画面右下の隅のあたりに写っている小さな光点です。月に対してあまりにも小さなイメージで;よくよく目を凝らさないと判りません。しかしながら、この現象は星食としてはかなり明るいほうで、観測はしやすかったです。

──撮影データ
2002年9月15日 19時ごろ
撮影地:沖縄県大宜味村
ビクセンGP赤道儀・ノータッチガイド
ビクセン ガイドスコープ60M(f=700mm F11)
直焦点(改造Tリング使用)
WAT-N100(設定感度:30%レベル)
VTRをパソコンに直接取り込み(カラー画モード)
良好な1枚の画像を選び、フォトショップ5.0.2で処理
RGBモードに切り替え、取込ノイズが強く入った青画像(B画像)のみを破棄
その後モノクロに画像モードを切替、USMフィルタをかけ、JPGとして出力
※ブログ掲載用にGIMP2で再加工
コメント:沖縄は好天に恵まれたので観測。準備に手間取り、出現時刻をかなり過ぎての撮影になってしまいましたのが残念、なんとか絵になった;

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕空のスマイルマーク第2夜

2009年01月18日 15時22分34秒 | 天文
2008年12月2日撮影

話題になった3天体競演から1日が過ぎ、月が天球上を大きく移動して、
:) →  ):
になりました。この日は夕空の雰囲気を出そうとまだ薄明の残るうちに広角で撮ってみました。夕空に月・木星・金星がまばゆく輝いていました。

──撮影データ
2008年12月2日 午後5時21分撮影
撮影地・富山県高岡市
QV3500EX  

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする