突然ですが、Peter J Pronovostという著明な麻酔科系のIntensivistがいます。すでに多くの方がご存知ではないでしょうか。
昨年のASA(American Society of Anesthesiology)での講演(We need leaders: The 48th Annual Rovenstine Lecture. Pronovost PJ. PMID: 20216391)が最近のAnesthesiologyに掲載されていて、素晴らしいので、少しインターネットで調べてみました。
2008年のタイムの世界の百人にも選ばれています(知らなかった)。
彼を有名にした著作は恐らく皆さんご存知以下の二つの論文:
Pronovost PJ, Angus DC, Dorman T, Robinson KA, Dremsizov TT, Young TL. Physician staffing
patterns and clinical outcomes in critically ill patients: a systematic review. JAMA. 2002;
288(17):2151-62.
集中治療専門医がICUを管理した方が予後が良い、という研究。
Pronovost P, Needham D, Berenholtz S, Sinopoli D, Chu H, Cosgrove S, Sexton B, Hyzy R, Welsh R, Roth G, Bander J, Kepros J, Goeschel C.. An intervention to decrease catheter-related bloodstream infections in the ICU. N Eng J Med. 2006; 355(26):2725-2732.
単純なチェックリストを使ってチームでミシガン全州のカテーテル感染を激減させた研究。恐らく世界の100人にはこれで選ばれているのだと思います。
CV(履歴書)も公開されています。
http://www.hopkinsmedicine.org/bin/q/x/pronovost.pdf
ウィキペディアにまでなっています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Pronovost
凄いです。素顔は知りませんがどんな人なんでしょうか。
若い人はこの人をロールモデルにすればよいのではないかと思いました。それにPronovostを誰かどこかの日本の学会に呼んでくれないかな、と思いました(JSEPTICはちなみにそんな資金残念ながらありません)。そしたらコネを作ることもできますし。
実際、米国の臨床研究に対する医師以外の職種のサポート、金額も半端ではありませんので、彼1人の力ではあり得ず、彼を生むようなシステムが凄いのは確かです。個人的な能力では日本でも彼のように凄い人はたくさんいるでしょう。ときどき黒船に日本刀で立ち向かうような無力感におそわれることがありますが(大河ドラマ“龍馬伝“の見過ぎ)、1人ではできなくても力を合わせ、時間をかければ立ち向かえるだろう、と楽観的に考えています。
JSEPTICでも多施設臨床研究が始まりました。下地は徐々にですが確実にできつつありますし、門戸は誰にでも開かれています。
讃井
昨年のASA(American Society of Anesthesiology)での講演(We need leaders: The 48th Annual Rovenstine Lecture. Pronovost PJ. PMID: 20216391)が最近のAnesthesiologyに掲載されていて、素晴らしいので、少しインターネットで調べてみました。
2008年のタイムの世界の百人にも選ばれています(知らなかった)。
彼を有名にした著作は恐らく皆さんご存知以下の二つの論文:
Pronovost PJ, Angus DC, Dorman T, Robinson KA, Dremsizov TT, Young TL. Physician staffing
patterns and clinical outcomes in critically ill patients: a systematic review. JAMA. 2002;
288(17):2151-62.
集中治療専門医がICUを管理した方が予後が良い、という研究。
Pronovost P, Needham D, Berenholtz S, Sinopoli D, Chu H, Cosgrove S, Sexton B, Hyzy R, Welsh R, Roth G, Bander J, Kepros J, Goeschel C.. An intervention to decrease catheter-related bloodstream infections in the ICU. N Eng J Med. 2006; 355(26):2725-2732.
単純なチェックリストを使ってチームでミシガン全州のカテーテル感染を激減させた研究。恐らく世界の100人にはこれで選ばれているのだと思います。
CV(履歴書)も公開されています。
http://www.hopkinsmedicine.org/bin/q/x/pronovost.pdf
ウィキペディアにまでなっています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Pronovost
凄いです。素顔は知りませんがどんな人なんでしょうか。
若い人はこの人をロールモデルにすればよいのではないかと思いました。それにPronovostを誰かどこかの日本の学会に呼んでくれないかな、と思いました(JSEPTICはちなみにそんな資金残念ながらありません)。そしたらコネを作ることもできますし。
実際、米国の臨床研究に対する医師以外の職種のサポート、金額も半端ではありませんので、彼1人の力ではあり得ず、彼を生むようなシステムが凄いのは確かです。個人的な能力では日本でも彼のように凄い人はたくさんいるでしょう。ときどき黒船に日本刀で立ち向かうような無力感におそわれることがありますが(大河ドラマ“龍馬伝“の見過ぎ)、1人ではできなくても力を合わせ、時間をかければ立ち向かえるだろう、と楽観的に考えています。
JSEPTICでも多施設臨床研究が始まりました。下地は徐々にですが確実にできつつありますし、門戸は誰にでも開かれています。
讃井