APRS運用時のSSIDについてのガイドラインが2010年6月9日に改定されました.最近,この内容がホームページ・ブログなどのインターネットサイトやクチコミで盛んに取りざたされるようになってきましたのでお知らせします.
SSIDについての記述はAPRSの公式サイト(http://aprs.org)に掲載されていて,内容の抜粋は以下の通りです.原文は http://aprs.org/aprs11/SSIDs.txt にあります.
-0 Your primary station usually fixed and message capable
-1 generic additional station, digi, mobile, wx, etc
-2 generic additional station, digi, mobile, wx, etc
-3 generic additional station, digi, mobile, wx, etc
-4 generic additional station, digi, mobile, wx, etc
-5 Other network sources (Dstar, Iphones, Blackberry's etc)
-6 Special activity, Satellite ops, camping or 6 meters, etc
-7 walkie talkies, HT's or other human portable
-8 boats, sailboats, RV's or second main mobile
-9 Primary Mobile (usually message capable)
-10 internet, Igates, echolink, winlink, AVRS, APRN, etc
-11 balloons, aircraft, spacecraft, etc
-12 APRStt, DTMF, RFID, devices, one-way trackers*, etc
-13 Weather stations
-14 Truckers or generally full time drivers
-15 generic additional station, digi, mobile, wx, etc
今回の改訂で,メッセージ交換が可能かどうかSSIDで察することができるようになったり,WX局かどうかSSIDでも判別できるようになりました.特に変更が必要と思われる局と該当するSSID以下のとおりです.
■TinyTrakやOpen Tracker などを利用していてメッセージ交換ができない局 ・・・ -12
■I-GATE局・・・ -10
■WX局・・・ -13
あと,日本ではこれらの策定プロセスやその趣旨を勘案し以下のように推奨されています.
■1200bps 中狭域デジピータ ・・・ -1
■9600bps デジピータ ・・・ -2
■1200bps 広域デジピータ ・・・ -3
■iPhone等の携帯端末(KetaiTrackerも) ・・・ -5
詳しくは JAPRSX のサイトのこちらのページのSSIDというリンクに資料があります.
APRSで使う「アイコン」と「SSID」の基礎知識
APRSでは運用局の状態をアイコンとSSIDで察することができます.アイコンはGoogle Maps APRS (http://aprs.fi)などの地図やAPRS対応トランシーバでコールサインと共に表示される小さな絵柄のこと.
SSIDはAX.25パケット通信で定められた コールサインの後に続く -9 や -7 などの数字のことです.
APRSのビーコンを出す場合,このアイコンとSSIDを適切に設定することで,視覚的にも「その局がどんな状態なのか」一目瞭然です.今回はこのSSIDがどのような状態の局が何番を使うのかの推奨値が変更になりましたので,それにしたがって運用することでより有意義で楽しいネットワークとして発展してゆくことができます.ぜひこの推奨値に沿って設定されることをオススメします.