WIRES-Xが予定どおり出荷されて,各地でノード局が稼動し始めています(6月22日の時点で85ノードがエントリーされているとのこと).0510 ALL JA CQ ROOMも 20510 ALL JA CQ ROOM として WIRES-Xでも稼動しています(WIRES-II 0510ルームと WIRES-X 20510 ルームは相互乗り入れは行っていません).
早速お膝元の社団局ノードがWIRES-Xに対応することになり,セットアップから実際の交信までをひととおり体験できたので要点のみをレポートしたいと思います.
■ WIRES-Xのノード局
まず上の図は稼働中のWIRES-Xノード局の画面です(6月23日現在).
画面構成やメニュー構造もWIRES-IIと似ているので,すんなり移行できると思います.
ポートは40000~50000の間を使っていますが,WIRES-IIとWIRES-Xの利用ポートは違うので
同じパソコンの中でWIRES-IIとWIRES-Xを同居させたりWIRES-IIとWIRES-XをセットアップしたそれぞれのPCを一つのインターネット回線で使うことができます.
WIRES-IIがすでに動いているパソコンにWIRES-Xをセットアップする際はポートの穴あけ処理をあえて行う必要はないと思います.
FTM-400Dをつないげばデジタル・ノード局またはアナログ・ノード局として,普通のFMトランシーバ(FT-7900など)をつなげばWIRES-IIのようなアナログ・ノード局として稼動させることができます.
■ WIRES-Xノードのアクセス方法
【アナログWIRES-Xノード局の場合】
WIRES-Xのアナログ・ノード局のコントロール方法は WIRES-IIとほぼ同じです.ノード局の運用周波数とかを調べて無線機を設定,DTMFでコントロールして接続,交信するという手順です.今までと違うのはノード番号が5桁になったので,DTMFで打つ接続コマンドは #20510 というように,#に続けて5桁の数字ということになります.切断は*または#99999です.
【デジタルWIRES-Xノード局のアクセス方法】
FT1Dの場合を例にしますと,まずノードリストを見て,WIRES-Xノード局が運用されている周波数にチューニングします.そして[Dx]キーを長押しします.するとノード局をサーチする電波が出て,それがノード局に届くと,Connectedと表示されます. この状態は対象となるノード局と自分の無線機がつながったことを意味します(=ノード局を制御できる状態ということ).すでにノード局がどこかとつながっているときは,つながっている先のルームやノード名が無線機のディスプレイに表示されます.
このあと,必要に応じてそのノード局をどこかのルームやノードトゥノードでつないだり(つなぎなおしたり)して交信します.
接続するには Fキーに続けて #ボタンを押すと番号入力画面になるので,そこで接続したいルーム番号やノード番号を打ちます(ALL JA CQ ROOM は 20510 ),そしてENTキーを長押しするとつながります.切断は * 長押しです.ほかにもルーム名などを検索してつなぐこともできますが,そのあたりはまたそのうちご案内します.
やりかたを文章で書くと長くなってしまいますが,実際にやってみるとカンタンで,すぐに慣れることができました.
ところで,YAESU C4FMデジタルにはトーンスケルチに相当するような機能としてコード・スケルチがありますが,WIRES-Xの場合は,WIRES-Xノード局からその設定内容がデータとして送られてくるので,その設定が必要な場合でも自動的に設定されます.ユーザー側でコードスケルチ番号を調べて設定する必要はありません. 要するに[DX]キー長押しでノード局を制御するための準備が全て済んでしまうという按配です.
ルーム番号やノード番号は次のWebサイトで見ることができます
https://www.yaesu.com/jp/wires-x/id/id_japan.php
FTM-400Dについては自分のFTM-400Dのファームアップが未了なので,使えていません.やり方はまたわかり次第UPしたいと思います.
■ ニュース・ステーション機能がおもしろそう
[Dx]キーを長押ししてノード局につながったら ENTキーを長押ししてみましょう!パケット通信時代に流行ったミニBBSのような機能を使うことができます.ルーム・ローカル・インターネットという3カテゴリに分かれてそれぞれに音声・画像・メッセージ(カナのみ)をリード&ポストできます.これらはすべて無線機のメニュー操作で行います.おもしろそうですよ.