FTM-350とVX-8DにBU-1を入れてBluetoothに対応し、それで使えそうなBluetoothヘッドセットを色々試してみましたが、結局、ワタシの運用スタイルにマッチしていたのは、ソニーの DRC-BT30P とモトローラのH500でした。以下、それのレポートを参考程度に書いておきます。
■SONY DRC-BT30P レポート
DRC-BT30P(写真上段の真ん中)は本体にマイクが内臓され、ヘッドフォンは外付けです。コレを胸ポケットに挿してタイピンマイク的な利用ができます。ヘッドフォンは必要に応じてつなげれば良いと思います。そもそも、モービル運用時にイヤホン(ヘッドフォン)するなんてのはお勧めできません。よって、受信音声とかはフロントパネルのスピーカから出し、マイクラインのみコイツでワイヤレス化して使えうスタイルが現実的です。それだけでもかなり便利かつ画期的ではないでしょうか。
PTTはFTM-350のフロントパネルのヤツ(設定でトリガ動作にもできる)か外部マイクのを使ったほうが便利で確実です。というのも、送受信の様子はフロントパネルを見ないと不安なうえ、Bluetoothヘッドセット側でPTTをON/OFFするとどうしても「遅延」が発生してしまい、スピーディなオペレーションには向かないと思いました。
一方、電車とか徒歩で移動する際はコレにヘッドフォンをつないで、VX-8Dで利用してます。VX-8Dをかばんの中に入れたままラジオ放送を聴いたり、鉄道無線(私鉄)やWiRES 0510ルームのワッチができるので便利です。
以下、DRC-BT30Pの特徴です。
・ステレオモードの音が良い
FTM-350のBluetooth MODEをモノラルにするとノイズっぽくなりますがステレオモードにすればバッチリです。しかも、FTM-350のライン入力にipodなどをつけておけば、このBTヘッドセットでipodで再生した音楽とかも楽しめます(ステレオで)。ちなみに、ステレオモードにするとBT30Pの機能キーでのPTT操作は無理そうです。モノラルモードでもPTTの反応が鈍い感じがするので、やはりPTTラインは別系統を利用するのが良いようです。
・VX-8Dでもバッチリ
同じBU-1を使っているので、当然といえば当然なのでしょうが(笑)
・パソコンでもバッチリ(一石二鳥)
KOJINSHAの SA1F と組み合わせてメディアプレーヤで音楽を聴くのにも使っていますが、音質も良好です。機能キーのPLAY/STOPなどもバッチリ動作。
■耳かけタイプのヘッドセットはどうよ?
耳かけタイプのヘッドセットでよかったのは、モトローラのH500(写真下段の左)でした。しかしもう売られていないうえ、H500は友人からの借り物だったので、同じモトローラのH390(写真下段のまん中)を購入して試しました。以下、H390の特徴です。
・装着感が良い
個人差があるかと思いますが、ワタシ的には装着感はサイコーでした。軽いので長時間耳につけっぱなしでラジオやWiRESの0510ルームを聞いていても疲れません。耳かけフックは無色透明なプラスチック製です。
・電源スイッチが使いやすい
BTヘッドセットの電源のON/OFFは「機能ボタンを長押し」という操作が一般的で、電源を切り忘れたりして不便なのですが、これはスライドスイッチでON/OFFできるので便利です。
・PTT制御が難ありかも?
ヘッドセットの機能キーでPTT操作ができます。ところが、FTM-350ではPTTの反応がニブイ上、LINKした直後に必ずと言って良いほど送信状態になります。電源投入後、機能キーを押して送信を解除しなければならないのでちょっと不便です。この現象、ワタシのFTM-350だけなのか、ファームの仕様がイタズラしているのか原因は不明です。
いずれにせよ、モービル運用で使う場合は、フロントパネルのPTTスイッチとかで制御するのでワタシ的には「ちょっと面倒くさいな」程度の話なのですけど。
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■注意点とか
・メーカー保証外です
ちなみにFTM-350を作っているメーカーでは純正品のBTヘッドセットが用意されているので、基本的にこれら「社外品」のBluetoothヘッドセットはメーカー(バテスタ社)のサポート範囲外だと思います。ヘッドセット側のメーカーも同様。よって、買ってきたバテスタ社以外のBTヘッドセットが動く動かないなどの件はオウンリスク(自己責任)になります。
・BTヘッドセットの技適マーク
BTヘッドセットは2.4GHz帯を使っている無線通信機器として総務省の技適マークがついています。海外仕様のBTヘッドセットは技適マークがついていないため日本国内では使えないことになっています。FRSみたいにヤフオクとかで逆輸入品みたいなのが売られているようですので下手な製品を掴まされないようご注意ください。
・BTヘッドセットのリンクが切れると
トランシーバのスピーカ出力に自動的に切り替わってしまいます。いきなり音が出ますので注意が必要なのですが、FTM-350はセットモードでスピーカ出力を常にOFFにできるよう工夫されています。
・BTヘッドセットの電源環境
社外品BTヘッドセットを利用する際は、それをどうやって充電するかも考えなければなりません。ほとんどの場合USBかACアダプタで充電しますので、車にDC12V->AC100Vのインバータを用意しておくと便利です。ちなみにワタシはセルスターのMPU-80Bを使っています。コレ、安くて小さくてUSB電源もついていて便利です。昔のAC/DCインバータは出力が低い割りにバカでかかったのですが最近はノートブックなど車の中で使えるようなパソコンの普及にともないインバータも進化しています。こういった意味ではイイ時代になりました。
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