サロン中央アジア

中央アジアの自然と人々

なぜアラルの森プロジェクトを続けているか

2014-11-06 22:51:07 | 中央アジア日誌
 この地図を見て欲しい。日本列島を緯度を堅持したまま西に動かし、アラルの手前でとめたものである。北海道をすこし小さくしたほどの大きさである。その9割が干上がった。そして出現した旧湖底沙漠に植物を導入したいと願っての挑戦である。干上がった年代ごとに地表に析出した塩の量が違うだろう。その違いを乗り越えてサクサウールを導入できれば、あとはサクサウールの自己増殖に頼るだけである。大きくて資金豊富な組織が活動したくなる導入段階を見せるのが弱小組織の役割であり、面白さである。実態はまだ分からないが、世界銀行が植林を始めたという。狙っていた通りの展開である。国際アラル海救済基金(IFAS)が一昨年から我らのカウンターパートであるカザフのNGOを支援しだした。カザフにある日本大使館もこのNGOに草の根支援をしてくれている。こうして大小が動き出すのを導くのが我が仕事である。まだ来年度の助成金の目処は立っていないが。

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