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碑を建てた「陣戦友会」も解散し、会長だった松尾さんも故人となられた旨を伝えた。戦友会の方々はほとんどが80才以上になっておられるだろうから、ケンタウ市まで出向かれることも不可能であり、碑の維持管理をどうするかが問題となる。カザフ側からの問い合わせもそのことだろう。こんな例は、カザフだけではなく、シベリアや東南アジアでも発生しているだろうから、国として対策を取ってほしいと思う。カザフにはいくつもの日本人墓地がある。アルマティ市内の日本人墓地には日本人もよく訪れ、写真のようにきれいに管理もされている。旧ソ連時代は日本人が訪れることも少なかったが、現在と同じようによく掃除がされていた。この墓を守っていたのはカザフの退役軍人の方で、「死んでしまえば敵も味方もない。同じ軍人同士として私が墓守をしている」と話してくれたのは1990年秋のことだった。その方とはもう15年もお会いしていない。今年はケンタウ市の近くを車で通る機会を作れるかどうか分からないが、またケンタウを訪ねてみようと思う。(写真はアルマティ市内の日本人墓地)
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