私が絵画教室の『朱土会』で日本画を学び始めてから、既に11年経ちました。
今、鶴屋デパート(熊本)のギャラリーで開かれている『朱土会日本画小品展』には、1回目から出展しています。
日本画は、主として岩絵の具を使用して和紙に描いています。(ほかに、使用される絵具は水干絵具があります)
鉱石が原料の「岩絵具」は、砂のような粉末で美しい絵具です。土が原料の「水干絵具」は、微粒子で伸びがよい絵具です。
いずれの絵具も、洋画のように絵の具をチューブから絞り出してすぐ描けると云うものではありません。
絵皿に必要な分量の絵の具の粉末を入れて、薄めた膠(にかわ)液を加えて、指でこねてなじませて、
更に適度に薄めて使用するという、手間のかかる方法で絵の具を使います。
特に、岩絵の具は1回塗りでは発色が無いので、薄塗りを乾いては塗りを何回も重ねますので、
絵が完成するまではかなりの日数がかかります。
展示されている皆さんの作品も、恐らくひと月近くかけて描き込まれた力作だろうと想像します。
会場の展示の様子
先日は、私の受付当番でした。
展示作品の数点を紹介いたします。
熊本地震で美術館が一部被害を受けたため、例年の行事となっているいくつもの公募展の
展示会が取り止めとなりました。
今年は、皆さんの大きな絵の力作が見られないのが残念です。