途中抜けながらも当店としては2週間以上かかった耐震補強工事に伴う市川市八幡5丁目の邸宅のクロス工事、終了しましたのでまとめて報告します。
天井はこんな感じです。折り上げ天井といいます。丁寧に張り込んでいかなくては…。
織物クロス。布に紙を裏打ちした物です。これは通常扱っているビニル製のクロスに比べて確実に施工が難しいです。きちんと仕上がったときの見た目の高級感は最高ですが、施工時に間違って表面に糊をつけられない、乾きが早いのでまとめて糊をつけて置いておけない、下地のあらが目立つ、切り口、つなぎのあらが目立つ、自然素材なので柄がある場合柄が歪んでいる、など数々難点があります。写真は機械で糊をつけた後一度延べにして糊のつきのむらをはけで直したり…という作業の最中です。
壁を一枚張ったところ。2枚目からは柄合わせで大変な苦労をすることに…。歪み、伸びの違いなどで柄が合わないのです。びっしょりと汗をかきます。
苦労して天井、壁とも仕上げました。かかる時間は通常の3倍以上でしょうか。
ちなみに施工価格1mあたり5000円程度。
この応接間の他に6畳洋室、ダイニング、洗面所、トイレを張り替えました。それぞれ薄かったり固かったりで下地作りから大変施工の難しい材料でした。
準備期間から含めると1ヵ月半程度。他の仕事もこなさなくてはならないので数週間大幅に休みを返上しました。万全に準備して臨んだつもりだったのですが、継ぎ目がうまくないなどでやり直しをする部分がかなりあり、今までやってきた中でも最も大変な仕事になりました。
得る物も大きかったです。神社・仏閣建築の建築会社の方たちとの仕事だったので、仕事の厳しさ、自分の甘さを認識する事ができましたし、大変な経験、そして技術を得る事ができました。