クロスの糊付けは普通現場で糊付け機を使って行いますが、施工面積が少ない場合、店で裁断して刷毛を使って糊を手付けすることがあります。
巻きの状態で仕入れられた材料を施工する壁または天井の大きさに合わせて裁断します。
裁断した材料を糊付け。糊付け台は180cm×90cmちょっとしかありませんが壁紙はそれより大きい事が殆どなので折りたたみながら少しずつ糊付けしていきます。
ここで使っている大刷毛は大きくて重いので普段から襖紙などの糊つけをしていないと手が痛くて使いこなせないです。
糊がついたらきれいにたたんでこのカンガルー袋という一時保存用の袋に入れて乾かないようにして現場にもって行きます。
こういった工程を踏む事によって糊付け機の現場への搬入、組み立て、片付け、撤収といった大仕事を省略できます。
どなたかが砂壁の上にクロスを張ったようですが、継ぎ目から剥がれてきてしまっています。
こういう時は丁寧に壁紙の表面だけを剥がして砂壁と壁紙の分離しているところは丁寧に糊を注して元に戻します。
今回のケースは壁紙の継ぎ目の処理が適切でないために起こったトラブルです。
こうなってしまった時に一番まずいのはやみくもに剥がす事です。張ってある壁紙の表面を丁寧に剥がさないとひどく荒れた下地になってしまいます。こうなるとパテではきれいに仕上げる事ができないので部屋中粉だらけになる覚悟で下地の砂を剥がすか、壁にベニヤを張って仕上げるかです。
あまり大事にしないためにもこういう場合そっとしたままご連絡ください。