襖張替えするときは、下張りをします。下張りには下地のでこぼこ補正、しみの浮き出防止、張り上がりのふわっとした質感を出す、といった意味があります。
下張り用紙にもいろいろありますが、これは「茶ちり」と呼ばれる紙で、中級ランクまで使います。
糊をつけます。180度返して反対側は一枚一枚細く回りに糊をつけます。
これを襖に張っていきます。この下張りは特に袋張りと呼んでいます。今回は縁が外れない襖でしたので、 周りを2cm程度あけて張ります。
紙を全面にかけます。これは少し幅の広い襖なので、張り方が少し変則的です。
下張りの用紙はとても薄く、扱いが難しいです。そして周りに細く、ある程度のスピードで糊をつけられるようになるには熟練が必要です。