よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

ブオーノ!豪華イタリアバイキング

2006-10-03 09:43:32 | Weblog
日曜はひさしぶりに奮発して、同僚の先生たちと高級ホテルのブランチへ行った。たまにはこうしたおなかへのご褒美も必要である。今回はスペシャルメニューのイタリアンビュッフェ。日本では馴染み深い、イタリア料理もプノンペンにはなかなかおいしい店が少ない。ピザの店はけっこうあるし、有名なパスタの店も数店はあるが、全体的に少ない。ちなみに私の妹はイタリア料理の店で働いていたことがあるので、我が家のイタリア料理は本格化。私の舌はかなり肥えているので、プノンペンではなかなか満足の行くイタリア料理に出会えない。自分で作ろうと思っても、自分の給料と高級オリーブオイルの高さをついつい頭で計算し、遠ざかっていたイタリア料理。今日は思う存分食べられてよかった。パロマの生ハムをはじめとして、オリーブオイルをふんだんに使った前菜の数々、リゾット、デザート、そしてイタリア人のゲストシェフが目の前で作り、調理してくれる生パスタはアルデンテで絶品!カンボジアに来て3年、ひさびさに本格的なラビオリを食べられたので満足だった。

しかし・・・、家に帰って数時間後のなお、悲しいかな、胃がもたれている私。ふだんこうした料理を食べていないので、胃がびっくりしてしまったのだろう。晩ごはんもなんだか食べたくない気分。やはりイタリア料理はヘビーなんですね。すっかり胃がカンボジア人化したようである。

たまにはクラシックを

2006-10-03 09:42:30 | Weblog
週末は日本大使館主催のクラシックコンサートへ行ってきた。日本からピアニストが来て、ソロを数曲、それからカンボジアに在住の日本人ソプラノ歌手、カンボジア人テノール歌手、トローというカンボジアの伝統楽器の第一人者のジョイントというプログラム。曲も親しみ深いものばかりで、なかなかいいコンサートだった。

ホールは満員。特に在住欧米人の姿が目立った。こういうときに、欧米人の文化度の高さのようなものを感じる。日本人客はやはりクラシックだからか、思ったよりも少なかった。カンボジア人もけっこう来ていた。いっしょにいった学生はピアニストうんぬんというより、テレビではない、生のピアノの演奏を聞くのは生まれて初めてだといっていた。たぶん大方のカンボジア人は彼女と同じであろう。カンボジアではクラシックを聞く機会はまだ少ない。グランドピアノがあるところ自体が、高級ホテルと芸術大学くらいなのではないか。そういう意味でもこのコンサートはやる意義があるのかもしれない。入場も無料だし(笑)。テノール歌手とトローの先生はカンボジアではかなり有名な人らしく、どちらもテレビなどでよく見かける人だという。トローは胡弓のような楽器で、なかなか哀愁漂ういい音がする。私も好きな楽器のひとつなので、もう少しききたいような気もした。日本の歌は「花」「故郷」「荒城の月」の3曲。こういう歌を聞いて、日本を懐かしむ自分がいるというのは、ちょっと驚きだったが、日本というか、自分の幼いころを思い出し、不思議な経験だった。やはり長い間日本を離れているからそう思うのか、単に年をとったせいか。「花」カンボジア語に吹き替えされた歌があるようで、学生も知っていた。ああいう曲はカンボジア人も好きらしい。

おもしろかったのは、ステージのうしろにはってある垂れ幕のようなものの文字が演奏中にはらはらと桜のように散ってきたことだ。休憩時間になおしていたが、また後半もはらりはらり。これもまあカンボジアならではのご愛嬌か。それからすごいと思ったのは最初の大使の挨拶。たぶんまだカンボジアに赴任してそんなに時間がたっていないはずだが、全編クメール語の長い挨拶だった。やはり大使という職につくくらいの人はすごいのかもと思った。当然英語かと思っていたので、クメール語で話し出したときには、とても驚いた。残念だったことといえば、音響とピアノの悪さ。これはやはり現在のカンボジアでは仕方ないことであるが、出演者の方には少し気の毒であった。ピアノの音がポロリポロリといっていた。日本だったら子どものピアノの発表会でももう少し、楽器、音響ともにいいであろう。

今年はモーツアルト生誕250年。プログラムにもモーツアルトの曲があった。日本人の平均的な子どもらしく、かつて10数年前にピアノを習っていた私としては(もちろん今はほとんどできない!)懐かしい曲も多かった。たまにはクラシックな休日もいい時間だった。さて、来週はマーケットにクラシックのCDでも買いに行くとするか。