続・今日も跳び蹴り

声出して行こうぜ!

酒の話

2008-07-02 | 想い出
周りから見ると、私は無類の酒好きみたいなイメージがあるようですが、飲みに行くのは週に1回か2回程度やし、家では宴会の時を除いて殆んど飲まない。
ただ、飲むときは記憶がブッ飛ぶまで飲むことが少なくないとは言えなくない。

ウチは農家だったので、農繁期は必ずといっていいほど晩飯に刺身が出た。
野良仕事で疲れた家族に対して「精をつけろ」的なノリだったんだと思う。
生物を食うときは大人子供関係なく、酒を一口飲むのがウチのルール。
ガキの頃、刺身食べたさに、無理やり飲まされたビールの苦さは今でも忘れられない。

保育園の年長さんのとき、婆ちゃんに頼んで、弁当に入れる梅は焼酎梅にしてもらっていた。
そんな保育園時代、同じに住んでいる友達んちで遊んでいた時のこと。
小さいながらも家具屋を経営していたそいつんちには応接セットがあり、ガラス張りの棚にはウィスキーの瓶が数本並べてあった。
当時、どこの家も共働きだったので、家の中には夕方までは子供だけしかいない。
それをいいことに、戸棚からサントリーオールドを取り出し、キャップに注いで3人で回し飲みして。
気付けば、全員真っ裸になっててな。(笑
訳わかんない奇声を発しながら、裸のままプロレスごっこをしていたら、そいつんちの親が帰ってきて。
あの時はションベン垂れ流すほどビンタされたなぁ。

小学校3年の頃だろうか、一斉にザリガニ釣りからフナ釣りへとシフトする時期がある。
「オマエまだザリガニ釣りよっと?ガキやねー。大人はフナくさ、フナ」
みたいなノリだったような気がする。
最初は竹やぶから竹を切ってきて、それを竿にしてな。
ま、それはそーと。
フナ釣りのエサは小麦粉で作った団子が主流で。
普通は水を溶いて作るんやけど、それに日本酒をチョット入れると釣果がUPするという噂があった。
もちろん実行した。
しかし、本当の目的は違っていた。
エサを作るとき、まずは湯飲みにナミナミと日本酒を注ぎ、小麦粉の中にはチョットだけ入れて、残りは当たり前のように兄ちゃんと半分ずつ飲んでいた。
とにかく、当時から日本酒が好きだった。

高校も後半、就職が決まると学校へ行くのは週一ぐらいでよくなる。
特にやることもないので、親が夜勤に出ている友達んちに夜な夜な集まり、メロンフィズとか缶チューハイとか日本酒とか持ち寄って、こてっちゃんと高校3年間の思い出をツマミに細々と宴会をしていた。
宴会の途中、友達の一人がいなくなったと思ったら、空の浴槽の中で一升瓶を抱いたまま寝ていたのを今でもハッキリと憶えている。

社会人になって一発目の歓迎会のときのこと。
当時はビールが苦手だったので、生ビールをジョッキ一杯飲んだところで記憶がブッ飛んでしまった。
その歓迎会の帰り道、ベルコモンズの真ん前で上司に向かって「こんハゲがぁ~!」と叫んだことだけは何故か憶えている。
そんな私でも、上司や先輩から鍛えられていくうちに、いつのまにかビールなら1ケースぐらいは飲めるようになっていた。
そんな調子に乗り始めた頃、日体大卒で古賀トシヒコの柔道部の先輩で、しかもプロのキックボクサーという同期から薦められた「いいちこ」のウーロン割がスマッシュヒットで。
ある晩、調子に乗って1升近く飲んでしまい、翌日は二日酔いどころか三日酔いに陥ってしまって。
結局、会社を二日も休んでしまい、それから数年はウーロン茶の匂いを嗅ぐだけで、気持ちが悪くなる身体になってしまった。

福岡に戻ってきてからは、久留米の文化街に入り浸りの毎日で。
2日に1本はウィスキーのボトルを空けていた。
そして、いつの間にか飲みに行く時は
焼酎なら5合瓶1本
ウィスキー(バーボン)ならボトル半分
日本酒なら1升
それがノルマになっていた時期があった。
今考えると、意地になっていただけなんだと思う。(何に対してだ?

当時から楽しい酒を心掛けてはいるが、たまに空回りする時もある。
いきなり脱いでみたり。
違法駐車している車という車のミラーを「覚悟が足りーん!」と叫びながらもぎ取ってみたり。
放置自転車を「漁礁ぉぉ!」と叫びながら掘割に投げ込んでみたり。
友達んちの窓ガラスを割って家の中に入って、勝手に布団を敷いてスヤスヤと寝てみたり。
タクシーの運転手さんの後頭部を友達に羽交い絞めされながらも蹴り散らかしてみたり。
ま、若気の至りすね。(それで済ますか?それだけで

最近は無茶な飲み方もすっかりなりを潜め。(笑
まずはチューハイか瓶ビール。そして日本酒へと。
自分には体質的に日本酒が一番合っていると思う。
それも吟醸とか高いヤツじゃなくって、安いヤツ。しかも冷ね。ヒヤ。

ウチのお母さんは全く飲めない。
しかし、お父さんは無類の酒好きだったと聞く。
実際、百姓が出来ない季節は豊前市にある造り酒屋へ出稼ぎに行っていたぐらいだ。
もしかしたら、私はその血をそのままそっくり引き継いでいるのかもしれない。

そうか、私が酒を飲むのは血のせいなんだ。
そうだ、そうなんだ。
結局、DNAには逆らえないってことすね。てへへ。

えーっと、こんなボクでもいいですか?