次世代総合研究所・政治経済局

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それでも民主党は都知事選に勝てない

2007年03月01日 04時07分38秒 | Weblog
 前宮城県知事にして慶応大学教授の浅野氏がはじめて東京都知事選挙に前向きの姿勢を見せたとされる。
http://www.asahi.com/politics/update/0301/001.html
 
 民主党執行部は、浅野氏が立候補すれば独自候補の擁立を見送って浅野氏支援に回る方針だというが当然だ。いまの民主党には何の支持も力もない。

 石原慎太郎が「無党派」狙いで自民党が決めた推薦を辞退した以上、はじめから民主党
の公認候補が闘う構図そのものが不利だ。

 しかし、①黒川紀章氏も「反石原」を前面に出して無党派で戦う姿勢であることから票が分裂する、②浅野氏は「立候補してほしいという市民からの声をたくさん聞いた。真剣に受け止め、前向きに考えたい」というが、その「市民」がどの程度の数なのかは未知数だ。
そもそも今回の「市民」は菅が出たくないので代わりに組織させたという説まであるくらいで、これが大きなうねりになるとは到底思えない。

浅野氏の知名度も全国レベルではあるが、国民にあまねく知名度があるわけではなく、それこそいわゆる「市民」に期待されているにとどまるというのが正確な見方ではないだおるか。 

 後は、浅野氏が情報公開や得意の福祉分野を中心に公約づくりを進め石原氏との対立軸づくりを目指すとみられる。

全くの素人ではないことからある程度はいけるだろうが、東京と宮城は違う。東京は所詮流れ者ののたまり場で、郷土に愛着を持っている人々ばかりではない。「無党派」の怪物ぶりは宮城の比ではないはずだ。

もし浅野が勝てるとすれば、マスコミが肩入れした場合だけだろう。