次世代総合研究所・政治経済局

現代の日本および国際政治経済に関する隠れた視点を、国内のどのメディアよりも早く提供するページです

北朝鮮を非難できない保安院の隠蔽体質

2007年07月24日 23時44分02秒 | Weblog
 経済産業省原子力安全・保安院がIAEA(国際原子力機関)による柏崎・刈羽原子力発電所の共同事故調査団の受け入れを表明したが、これは一旦峻拒していたものである。日経や読売、TVでは報じられていないようだが、朝日と産経は報じていた。
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200707210365.html
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070723/jko070723000.htm

 私は邦字紙では気づかなかったのだが、IHT紙で報じられていたので気づいた次第だ。
http://www.iht.com/articles/ap/2007/07/23/asia/AS-GEN-Japan-Quake-Nuclear.php

 IAEAの申し出を断った理由は「わが国は独自に調査する能力がある」というものだが、実際すでに事故が起こっているのにこうした「言い訳」が通用すると思っているのところが国民をバカにしている。最終的には新潟県知事の要請もあって受け入れたが、参院選中であることから官邸筋から指示があったのだろう。

 それにしても政府の隠蔽ぶりはこの期に及んでという気がする。こんなことでは日本はIAEAの査察に注文をつける北朝鮮の非難もできなくなるではないか。この際、IAEAには柏崎・刈羽原発のみならず国内全ての原発について査察を願いたいくらいだ。

 それにしても英字紙では柏崎・刈羽原発の紹介は「発電量で世界最大」(the world's largest in terms of output)というのが枕詞なのだが、なぜか国内のマスコミでそうした説明を聞いたことがない。良くも悪くも事実の報道は必要だと思うが。

榊原英資の講演を円覚寺できく

2007年07月23日 15時54分08秒 | Weblog
鎌倉の臨済宗総本山円覚寺の夏期大学で榊原英資(早大教授・元財務官)の講演を聴きに行った。
http://engakuji.or.jp/contents/koza.html

 榊原氏は①これからの日本は「プロフェッショナルの時代」になるといつも学生に言っている、②早大の全学部のトップは皆女性、③脳細胞の活性化は年齢に関係ない(宮澤元首相の蔵相再就任時、財務官として仕えたが毎日英字新聞、英字雑誌を読み、常に覚えた英単語を使う機会を窺っていたとの逸話を紹介)、④現在高校生の教育にも携わっているが、携帯電話などによるメールのために対話力が急速に落ちている、⑤人間には精神的、肉体的な訓練が欠かせず、2代目の政治家はそれが足りない(赤城農相がいい例)、⑥政治的には民主党を支持している、などの話をした。

 これが演題の「人生90年をどう生きるか」とどう関連するのかと思っていると、⑦人間や組織には加齢とともに蓄積される総合的な「知恵」が必要、⑧安倍内閣や前原民主党にはそれがなく、小泉内閣にはそれがあった(塩川正十郎蔵相の重し)があった。

 という形で続いていった。最後に「物事単純にズバリといいきれない」としてみのもんたを、「これからの時代はカネではなく知識が重要」として村上(ファンド)をそれぞれ名指しで批判(2年の実刑では少ないとも発言)していた。「このままではあと20年で日本は沈没する」との発言もあり、なかなか興味深い内容だった。

 
 一方、その前の足立大進管長による法話もなかなか味わい深いものだった。老師は「ただ長生きしているだけでは百まで生きても意味がない」とバッサリ。「今は子供をきちんと叱ることをしていないが昔は仏壇や神棚の前でご先祖さまも見ているといって叱ったもの」などの話の後、「臨済宗は年功序列ではない(自身も48歳で先輩を飛び越えて管長に就任)ので他宗派からうらやましがられている。何でも多数決、民主主義がいいというのは問題」と「敵をつくらざるもの友も得られず」(テニソン)などのことわざも引用もしつつ自己研鑽の重要性について説いていた。

 実は老師はこの時代、先日の天皇行幸の折、周囲の大反対を押し切って紫衣を身に着けずに墨染めの衣で迎え、以来紫衣を処分した人物である。確かに金襴の袈裟にまつわる一休宗純の逸話にもある通り、質実は禅僧の真骨頂なのだろうが、なかなか実行できることではないだろう(事実老師は無意識のうちに相当のストレスだったらしい)

 榊原氏も足立管長もその共通点は絶え間ない自己研鑽や真の実力なくしてこれからの時代は生き残れないという点で内容が共通している。


 梅雨の合間であったが例年通り数百人の聴衆で仏殿は埋め尽くされていた。たまに中身のある話を聞くと本当に脳が活性化する。ほとんどが60歳過ぎの人々があったのが残念だ。夏休みであるのだから是非若い人々にも聞いてほしいと思いながら帰途についた。

対北朝鮮対抗措置を講じよ

2007年07月22日 00時57分59秒 | Weblog
ついにというべきか、北朝鮮の6か国協議首席代表、金桂冠が「寧辺の核施設を解体しようとするなら軽水炉の提供が必要」と述べた。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/070721/kra070721004.htm

 予想されたこととはいえ、ここまで日米がナメられたのもブッシュ政権がイラク問題で崩壊寸前と足元を見られたからだ。断腸の思いだが米国一辺倒で第2の「ニクソンショック」の轍を踏んだわが国はミサイル防衛網を一層強化するほか残された道はない。

 特に原発や大都市の防衛網構築は急務だ。たとえ核施設が解体されたとしてもすでに北朝鮮は核兵器開発のための原料の抽出はすでに終わっているので解体は日本の安全保障にとってたいした朗報ではない。

 米国一辺倒、そしてその米国をも軽視した結果、日本が国際的にいかに孤立した危険な状態にあるかは日高義樹の近刊『アメリカの新国家戦略が日本を襲う』に詳しい。おおむね私がこれまでのべてきたことと一致するが一読の価値があると思う。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31907929

 北朝鮮がテロ攻撃によりわが国の原発を襲撃したり、大都市を核攻撃するというようなシナリオは実現可能性が低いだろうが、「ブラフにはブラフで」対抗するのが国際戦略の基本だ。このままでは単にナメられるだけでなく、国益も本当に危うくなる。

東電の驕慢を糾弾する

2007年07月20日 01時49分21秒 | Weblog
中越沖地震で運転停止になった柏崎・刈羽原発を運営する東京電力に反省の色がまったく見られない。今回の運転停止についてHP上には「地震による自動停止」のみの表示となっており、柏崎市から運転停止命令を受けていることや国から事実上1年以上の運転停止の行政指導を受けていることは全く触れられていない。それどころか↓を見ると、驚くべきことに「放射能漏れはしていない」とほざいている。念のため引用しよう。

http://www.tepco.co.jp/
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html

【地震情報】
 平成19年7月16日午前10時13分頃、新潟県中越沖地震にともない、柏崎刈羽原子力発電所2・3・4・7号機が自動停止いたしました。
 これによる外部への放射能の影響はありません。
 なお、柏崎刈羽原子力発電所1・5・6号機は定期検査にともない、停止中です。
 現在、各プラントの状況について、調査を実施しております。

(下線引用者)


 そもそも「独占企業」は政府の規制のない限り自由に価格がつけられるのというのはミクロ経済学のイロハだが、モラルにも限界(下限)がないとは初めて知った。今回は放射能漏れや火災の発生もあった。柏崎市の運転停止命令も積年の不信感の結果と見たほうがいいだろう。

 かつて私もこの原発を見学したことがあったが、国会議員団に同行したにもかかわらず応対したのは本社課長級の副所長。「原発の運営は国策として公認されているのでいまさら国会議員の理解は不要」といわんばかりの応対であった。

 しかも説明を聞いて「こいつら正気か」と思ったのは、そのセキュリティーのお粗末さだ。彼らが胸を張る「セキュリティー」とはIDカードを2回使うとかその程度のもの。当時(10年前)とはいえ、驚くべきことに原発の周囲には1名の警官もいなかった。北朝鮮工作員などによる爆破を警戒するならば重火器装備の自衛隊員数十人による警備が当然だろうに。

 一方、私の知人の東電社員は「社宅」扱いの借り上げマンションに住んでいるが通常家賃10万円のところ自己負担2万円足らず。しかしこれももともとは利用者の電気代だ。

 
原発一基の発電量は約100万キロワット。柏崎・刈羽原発は7基だから今後逼迫する電力需要はざっと700万キロワット。東電の残る原発は福島第1、第2の計10基のみだ。


 ついでにいうと本当に問題があるのは実は中部電力の浜岡原発だ。詳細は例えば↓に譲るがほぼフォッサ・マグナ(中央地溝帯)上に位置する花岡原発は施設も老朽化、東海地震発生時にはまさに「亡国の施設」と化し、第二のスリーマイル、チェルノブイリになってもおかしくない。

 これは私の独断ではなく、東大名誉教授で前地震予知連絡会会長であった専門家がすでに警告していることだ。
http://www.stop-hamaoka.com/koe/mogi.html

 だから東海地震時に首都圏住民が本当に恐れるべきなのは浜岡原発から漏れた放射能だという説もある。(当然、静岡県民はお気の毒だが全員被爆することになる)

 政府の行うべきは柏崎・刈羽原発のみの断層調査であってはなるまい。

 ちなみに民主党は連合-電力総連-東京電力労働組合(旧同盟=民社党系)
の支援を受けているので原発政策については「見ざる聞かざる」である。(電力総連出身の参院議員もいる)ここはむしろ政府の強力なリーダーシップが望まれるところだ。

 原発停止は1年以上らしいから来夏にも及ぶ可能性がある。今回の原発の事故・停止を貴貨として首都圏住民は今夏を省エネと原発の立地について沈思黙考する機会としてはどうだろうか。

中共政府にすりよるバチカン

2007年07月18日 00時20分14秒 | Weblog
昨年のブログ記事で中共政府が勝手にカトリック司祭を任命し、バチカンとの関係が険悪になっていることを紹介したがひとつ展開が起こっているようだ。(7月2日IHT記事・以下抄訳)

 異例の公開書簡でベネディクト16世は地下活動をしているカトリック教徒と国家公認のカトリック教徒とが和解すべき時期だとしている。

 同書簡はカトリック教徒へのバチカンの関与(司教叙任)を容認するよう求めるものの、これは中国政府に対し政治的挑戦(統治機構変革の目的)を持つものではないとし、バチカンと中国政府の間の誤解と無理解は非生産的だとしている。

 中国国内のカトリック教徒は推定1200万人でそのほとんどが地下に潜っている。中国では1950年代初頭に教会の閉鎖、教会財産の没収が行われ、70年代末にトウ小平が緩和するまでカトリックは迫害されていた。

 しかし、今回の公開書簡の効果について懐疑的な意見もある。香港のあるカトリック司祭は匿名を条件に「書簡では中国政府の判断に最終的に委ねられるとしているから効果は疑問だ。キューバのような社会主義国や日本のような強いナショナリズムの国でさえ司教はバチカンが任命しているのだが」という。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以上抄訳)

 上記日本についての誤解は笑ってしまうが、いずれにせよ今後の展開を見守っていきたい。

怪我の功名、安倍首相の被災地訪問

2007年07月16日 22時45分29秒 | Weblog
安倍首相が中越沖地震直後の新潟の被災地を視察した。選挙期間中の的確なパフォーマンスだ。世耕(首相補佐官・参院議員)あたりの入れ知恵だろう。
http://www.asahi.com/politics/update/0716/TKY200707160265.html

 一方、21時過ぎになって、柏崎刈羽原発で放射能含む冷却水が漏れたことが明らかになった。
http://www.asahi.com/national/update/0716/TKY200707160470.html

 これまでの東京電力の隠蔽体質ならばこのことが明らかになるのは数年後だったところだ。万一漏洩した場合の官邸の激怒を思って早めに「自首」したものと見える。安倍首相の早業が思わぬ怪我の功名となった次第だ。

 あとは天皇か皇太子の訪問がいつになるかを見守りたい。



情報統制強める中共政府(FT記事)

2007年07月15日 00時57分11秒 | Weblog
中共政府がまたぞろ情報の規制強化に向けて無駄なあがきをしているようだ。http://www.ft.com/cms/s/8581a392-2df3-11dc-821c-0000779fd2ac.html

最近化学工場建設に対する反対運動のあった福建省アモイではインターネット規制を強化、ネット利用者にウェブサイトへの投稿には実名を使うよう強要する予定だ。アモイでは先月のデモのせいで110億人民元(140億ドル)の規模の化学原料生産工場建設が中断されている。

 中共政府もブログや掲示板利用者に実名使用を強制する規則を検討しているが、反対運動や技術的困難性から延期されている。個別都市でこうした規制を先取りするのは異例のことだ。少なくともアモイ当局が神経をとがらしていることは間違いない。

 規制に対しては早速ネット利用者から反発が出ている。こうしたことを決めることが出来るのは全国人民代表大会だけのはずでアモイ当局の職権乱用ではないか、というものだ。一方アモイだけでもウェプサイトは10万にも及び、規制は技術的に到底無理との指摘もある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以上訳)・・・・・・・・・・・・・・・

 ネットは匿名性と表裏一体だ。それを否定することは技術的にも無理だろうが、この動きは中共政府が試験的にアモイ局にやらせたものではないか。いずれにしても悪あがきでしかないだろうが。

漂流する日本人労働者

2007年07月13日 01時04分19秒 | Weblog
 最近特に強く感じることは準単純労働者のプロ意識の欠如だ。特に物流業や小売業でそれが激しい。一種の「意識の崩壊」に近いと思う。

 先日、コンビニでコピーをとろうとしたら健康保険証が置いたままだったので店の従業員(ネエちゃん)に届けたら無言で受け取った。それも「はあ」とかいいながら。

 立ち食い蕎麦屋でスイカを使おうとするとオバちゃんがマニュアルとにらめっこで操作に5分かかってしまう。ちょっと違うことが起きるともうパニック状態だ。


 本日も宅配便の再配達につき若い男性から督促の電話が我が家にあった。先日、オペレーションセンターに「センター取り置き」を指示したのでその旨いうと「分かりました」と切った。その3時間後、今度は年配の男性から「実は明日中にお届けしないと発送元に戻さないといけないのですが」という。

 「そんな話は聞いてない」とクレームをいい、何とか翌日朝一番で届けるように指示したが、この種のことは枚挙に暇がない。某宅配会社は3回に1回は指定日に再配達が届かないし、指定日に届かないことがなかった宅配会社はないといってもいいくらいだ。

 夕方になってJRの某駅で120円の饅頭を買うと、店頭のオバちゃんが一生懸命ペンで金額を入力しようとしているがいつまで経ってもできない。あげくの果てに「レシートはいいですか」と確認し「いらない」というと現金を受け取ったが今度は釣りを30円間違えている。

 第一、スイカやパスモが普及してからキオスク(駅売店)の「サバキ」が格段にペースダウンした。その一方で閉鎖されたままのキオスクが無残な姿をさらしている。聞くところによればキオスクのオバちゃんを一旦解雇したところ頼んでも二度と戻ってもらえなくなったとのことだ。

 キカイが導入されたことで却って効率が悪くなるとはお笑い種だ。かつてのキオスクのオバちゃんの早業は世界に冠たる日本人の誇りであり、外国人の「観光対象」にすらなりえたと私は今でも心底思っているが、「キカイ万能主義」がまかり通って世界に冠たる「キオスクオバちゃん」はお払い箱となったらしい。

 今ではキカイもロクに扱えなかったりマニュアルどおりのことしかできない従業員が跋扈し、サービスの質が低下する。しかも本人はその質が低レベルであることに気づかない。何もその根底的原因はおそらく「プロ意識」を持つ気も起こらない低賃金にだけあるのではあるまい。

 こんなことを繰り返しているとそのうちこうした準単純労働の職場も外国人に奪われる日は近いのではないか。いやもう奪われている。

日本医師会という組織

2007年07月12日 00時48分36秒 | Weblog
先日、親不知が痛くなったので1年ぶりに歯科医に行った。1年前に治療が終わった時、「先生、奥の歯も痛いんですが」歯科医はちょっと診て言ったものだ「多分大丈夫でしょう。痛くなったら来てください」この時レントゲンも撮ってもらったら良かったのだがと時すでに遅し。先日はいきなり「もうだめですね。抜きましょう」といわれてしまった。虫歯になる度に抜いていたらそのうち歯無しになってしまう。

 それはともかく、清算を済ませたら初めて領収書(レシート)をもらった。
驚いたのは明細が記載されていたことだ。いわく初診料180点、画像診断(レントゲン)96点、処置140点とある。(合計416点で4160円-100%負担の場合-ということになる)

 それにしても初診料が1800円なのはなぜなのか?普通サービスというものはむしろ初回は割り引くものではないか?それとも「入会金」のようなものか?入会金なら7年前に一回払っているがその後数回払っていることになる。

「今回はレントゲンもとったので高くなってます」と説明を受けたが「初診なので」の間違いだろう。

 それでも明細が開示されるようになっただけましだ。以前はこれも一切「闇の中」だったのだ。その措置は法律によるものなのか?行政指導なのか?確か別の医院では明細まではなかったような気がする。

 いずれにしても素人でも明細がわかるようになってのは喜ばしいことだが、これが適正かどうかは点数票が必要だ。たとえばこうしたものはある。
http://www.netwave.or.jp/~mbs/HOKEN-TENSUU.html
 
 しかしPCを持っていない人は書籍を購入しなくてはならない。本来ならば、健康保険を管掌する政府なり地方自治体なり企業がハンドブックを被保険者に対して配布すべきだろう。


 近年、小児科医や産科医の不足、地方の医師の不足が叫ばれているが、日本医師会はこれまでこうした問題に真剣に取り組んできたのだろうか。開業医の既得権のみを追求していたとすればこれは団体の公益性を疑わせるものだ。私の1年前の虫歯?も「わざと」見過ごされたのだろうか?


日本医師会という組織

2007年07月12日 00時48分34秒 | Weblog
先日、親不知が痛くなったので1年ぶりに歯科医に行った。1年前に治療が終わった時、「先生、奥の歯も痛いんですが」歯科医はちょっと診て言ったものだ「多分大丈夫でしょう。痛くなったら来てください」この時レントゲンも撮ってもらったら良かったのだがと時すでに遅し。先日はいきなり「もうだめですね。抜きましょう」といわれてしまった。虫歯になる度に抜いていたらそのうち歯無しになってしまう。

 それはともかく、清算を済ませたら初めて領収書(レシート)をもらった。
驚いたのは明細が記載されていたことだ。いわく初診料180点、画像診断(レントゲン)96点、処置140点とある。(合計416点で4160円-100%負担の場合-ということになる)

 それにしても初診料が1800円なのはなぜなのか?普通サービスというものはむしろ初回は割り引くものではないか?それとも「入会金」のようなものか?入会金なら7年前に一回払っているがその後数回払っていることになる。

「今回はレントゲンもとったので高くなってます」と説明を受けたが「初診なので」の間違いだろう。

 それでも明細が開示されるようになっただけましだ。以前はこれも一切「闇の中」だったのだ。その措置は法律によるものなのか?行政指導なのか?確か別の医院では明細まではなかったような気がする。

 いずれにしても素人でも明細がわかるようになってのは喜ばしいことだが、これが適正かどうかは点数票が必要だ。たとえばこうしたものはある。
http://www.netwave.or.jp/~mbs/HOKEN-TENSUU.html
 
 しかしPCを持っていない人は書籍を購入しなくてはならない。本来ならば、健康保険を管掌する政府なり地方自治体なり企業がハンドブックを被保険者に対して配布すべきだろう。


 近年、小児科医や産科医の不足、地方の医師の不足が叫ばれているが、日本医師会はこれまでこうした問題に真剣に取り組んできたのだろうか。開業医の既得権のみを追求していたとすればこれは団体の公益性を疑わせるものだ。私の1年前の虫歯?も「わざと」見過ごされたのだろうか?