PDT13例目は78歳の女性でした。右半身麻痺と右同名半盲で発症した、右側頭葉から視床にいたる7cm大の膠芽腫です。NavigationとMEPを用いて肉眼的に全摘出しました。視床の腫瘍の前縁を電気刺激(15mA)でMEPが導出され、Navigation画像との整合性があったため、同部の切除は止めました。後方は切除しました。最終的に同部を中心にPDTは4箇所に施行しました。術後のCTでは明らかな異常所見は認めていません。高齢者なので、ゆっくり麻酔から覚醒させる予定です。この患者様は元来肝硬変があり、レザフィリンを投与することを躊躇いましたが、肝庇護剤のローデイングを行うことで問題ありませんでした。術後も肝機能には注意していきたいと思います。医師主導治験のときの有害事象も、一過性の肝機能障害だけでしたので。患者様の経過が良好なことを祈っています。
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