PDTの施行は月に2-4例くらいのペースで推移しております。概ね、患者様の経過は良好ですが、最近高齢者で術後に肺炎を生じ、それを契機に心筋梗塞を発症したしまった患者様がいらっしゃいます。つくづく高齢者の術後管理の難しさを、悪性脳腫瘍チーム全員で痛感した次第です。いつもグリオーマの境界を意識した手術を心がけています。当然、外科手術には限界があり、目で見えない細胞をダメージするためにPDTを開発した次第です。いつも講演で、グリオーマの境界病理の話をしてきました。そのこともあり、本年5月17-19日にパシフィコ横浜で開催される、日本脳神経外科コングレス2019において、境界の病理について講演する機会をいただきました。この会は日本脳神経外科学会の会員が最新知識を学ぶ、勉強会的な意味を持つ学会です。私も脳神経外科医となって毎年の様に参加してきました。この様な大きな学会での講演のチャンスをいただけたことに感謝しかありません。あと1ヶ月半で日本脳神経外科の皆様に満足いただける様な内容とするよう準備をしていきます。