悪性脳腫瘍に対するレーザー治療

悪性脳腫瘍で苦しんでおられる患者様、および御家族に、私が開発したレーザー治療の有効性、安全性を紹介します。

論文引用1位

2018-12-25 21:19:31 | 日記
Neurologia Medico Chirurgica(NMC)は脳神経外科学会の主催する英文論文集で、毎月刊行されています。今回、私が執筆したPhotodynamic therapy for malignant brain tumorsのreview articleが、2016年にNMC誌に刊行された全英語論文中、1位の引用数となりました。それだけ、国内外の脳神経外科医がPDTに興味をもち、そのreviewを読んでくれているばかりか、自分たちの論文の参考論文に私の総説を引用してくれたことになるのです。学会側もぜひ引用すべき論文の2016年版の1位に推奨してくれたのです。これは非常に名誉なことです。英語は決して得意な方では無い私が、今から29年前に東大留学中に毎日苦しみながら初めての英語論文を書いていた日々を思い出します。今では年間10編の英語論文上梓を目指して頑張っていますが、この様な情報は大きなmotivationになります。来年も10編をノルマとしていきたいと思います。

世界へ羽ばたくPDT

2018-12-20 22:48:33 | 日記
さる11月1−2日に新宿で行われたLaser Week in Tokyoは大盛況のままに幕を閉じました。中国、韓国、台湾、香港の研究者を招いて行ったアジアンセッション、世界一のPDT研究者であるHasan教授を招いての教育講演などに加え、国内の第一線のPDT研究者が一同に会しての活発なdiscussionは、日本がこの領域のtop runnerであることをアピールするに十分なものでした。この様な画期的な学会を主催した一人として、誇りに思える二日間でした。日本の次にインドに旅立ったHasan教授からのお礼のメールの中に、"これほど内容の濃いcongressは日本でしか出来ない" とのコメントがあり、彼女の心にも我々の洗練された学会運営が印象に残った様でした。早速、私を彼女が来年Bostonで開催する国際学会のScientific committeeに指名してくれました。脳神経外科領域はAustriaの大御所、Kostron先生と私だけです。本日、おおよそのprogram案が送られてきましたが、学会中の土曜のAM全部が脳外科のworkshop、日曜のAMが脳外科の講演セッションとなっていました。世界の大舞台のメインに我々が指名されたのです! 脳神経外科領域のPDT は日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、カナダなどで活発に研究されてきました。正直言って、アメリカには見向きもされてこなかったのです。とうとうアメリカ本土、それもHarvardが我々がアメリカでアピールするチャンスをくれたのです。来年の6/29-30が私の人生にとって、本当に重要な2日間になりそうです。ここで世界に羽ばたけるか、あるいは意気消沈に終わるか。不安もですが、ワクワクもしています。沢山の皆様のサポートが必要です。さあ、来年こそが勝負の一年になりそうです。