半導体レーザー機器の国際承認

先日の経済産業省によるプレスリリースにて、我々が開発した光線力学的治療用の半導体レーザーPDレーザーが医療機器の国際認証を獲得しました。国産の医療機器としては実質、初めての快挙です。これで悪性脳腫瘍を始め、多くの癌腫の治療として、光線力学的治療が世界の癌研究、癌治療の基礎的臨床的研究のステージに登ることができました。今まで国際学会で何度発表しても、日本だけの優れた治療法として評価されただけであり、まさに暖簾に腕押し、糠に釘状態でありましたが、やっと世界レベルで討議できる様になりそうです。もちろん、機器だけではなく、今後、薬剤の方も世界に広まる必要がありますがーー。夢である、癌治療の標準治療を担える日が来るまで、これからも飽くなき探求、啓蒙を続けていきたいと思います。

光線力学学会ランチョンセミナー

少し前にはなりますが、7月14日に京都で開催された日本光線力学学会のランチョンセミナーにおいて、悪性脳腫瘍に対するPDTの最近の成績をまとめさせていただきました。保険承認からもうすぐ4年が経過します。初発例、再発例を合わせ、すでに70例近くの原発性悪性脳腫瘍の患者様に治療を施させていただきました。結果としては、保険承認時のデータに勝るとも劣らないものであり、PDTの有効性・安全性を改めて主張できるものでした。添付した写真は、私のシリーズの中で最も長期に有意義な生活を遂げられた方です。初回手術後から3年以上にわたり、週一度のふゴルフを楽しまれ、シングルプレーヤーの腕を維持されました。毎月の外来で、千葉県のゴルフ場の話で毎回盛り上がったことを、懐かしく思います。これらの成果を元に、先日、厚生労働省の赴きました。PDTの有効性・安全性を日本国民の全てが共有できる様、今後も活動していきたいと思います。