PDTを国際的に議論する学会としては、International Photodynamic Association (IPA)が主催するWorld Congressがあり、2年毎に奇数年に開催されています。2019年はBostonで開催され、以前、本ブログでも紹介させていただきました。2021年のIPA はモスクワ、2023年は上海で開催される予定であり、本当に楽しみな国際学会です。ただ、PDT の世界は近年急速に進歩しており、世界中であらゆる癌に対して、種々の方法論でのPDTが試みられています。とても2年毎の国際会議では不十分であるとの意見も多く、特にヨーロッパの研究者からは毎年開催すべきだとの意見が以前からありました。数年前から、IPA の谷間の年(偶数年)にフランスのナンシーとドイツのミュンヘンが交代でPDTの国際学会を開催しようという動きがありました。前回の2018年、ミュンヘンで開催された国際会議に、私は招待されていたのですが、国内の重要な会議と日程が重なり、伺うことが出来なかったのです。そこで、今回、フランスのナンシーで開催される2020PDT PDD updateという国際会議に再度、招待され、非常に名誉あるセッションでの講演を依頼されていたのです。7月の予定でした。ところが、全世界的なコロナ禍の影響で、7月開催が困難となり、11月に延期されることになったのです。それでもフランスに伺えると思っていたのですが、コロナは一向に鎮静化せず。残念ながら、日本の学会と同様、WEB開催となってしまいました。フランスに行けず、日本でのWEB会議とは。何とも楽しくない会議になってしまいました。それでも招待演者、脳神経外科領域のトップバッターとして、15分間の講演を行う名誉をいただいた次第です。プログラムを見る限り、あらゆる領域の疾病に対するPDTPDDの可能性を感じられそうな会議になっています。WEB会議に参加されるには、ネット上でのregistrationが必要ですが、参加費についての情報を知りません。もし、ご興味があるかたがいらっしゃいましたら、PDTPDD update 2020で検索すれば、ホームページに辿り着きます。一度、ご覧になっては如何でしょうか?
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