甚六ぶらぶら日記

岩手の穀潰し主婦・甚六の覚書

新蕎麦の季節

2007-11-21 13:54:08 | 食道楽

 蕎麦を作ったことがあります。畑を耕すところから、どんぶりに入れるまで。
 土地がやせていても寒冷地でも育つのが蕎麦の特性ですから、生長は早く、あっという間に鳥の餌食に。刈り取って乾燥させて実を採って殻を飛ばして臼で挽いて・・・とたくさんの作業を経てわずかな蕎麦粉を手にしました。さらにこれをこねてまとめて切ってゆでて、すすった蕎麦はそれはそれはおいしかったのです。ただしこれは思い入れの強さを反映したもので(グループでの作業だったのですが、その3ヶ月間実に色々なトラブルに見舞われたのです)、実際にはプロの蕎麦のほうが圧倒的においしいはずです。
 以前はつるつるとすすれて出汁のうまさが味わえる、細めの蕎麦が好きでした。なぜか年とともに太めの、黒めの、蕎麦そのものの味が濃い、いわゆる「田舎蕎麦」風のもののほうが好きになってきました。
 一番好きな蕎麦屋は葛巻町の「森のそば屋」です。古民家を改装した店で、地元のお母さん達が作っています。蕎麦そのものの味がいいです。大好きな豆腐田楽もつい頼んでしまうので、お腹一杯になります。
 寒いことで有名な盛岡市玉山区の藪川そばもよく食べます。2件の蕎麦屋があり、好みが分かれるようです。
 外山森林公園内の蕎麦屋もいいです。ただし11月から4月までは冬篭りでお休みです。
 市販の乾麺では何と言っても「土川そば」が好きです。10分もゆでなければなりません。ゆで汁は黒くにごります。うまいです。
 先日滝沢の「そば真」で新蕎麦を食べました。とてもおいしかったのでまた行きたいと思っています。

(写真:また冬型。見えにくいですが小雪がちらついています。)