ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

真岡鉄道とJRバス水都西本線

2021-09-23 18:40:00 | 鉄道
まだ乗っていなかった第3セクター鉄道の真岡鉄道、乗ってきました。塗装が何故か「鬼滅」風です。
真岡鉄道は旧国鉄真岡線。茨城県下館から栃木県真岡、益子を経由し茂木を結ぶ鉄道。ローカル線ですがそれほど沿線人口が少ないわけではないです。
しかし栃木県内沿線の市町は県都宇都宮を志向するのに、路線はなぜか茨城県の下館を目指す。
沿線の人的流動とはかけ離れた路線のため、利用者が伸び悩み国鉄路線としては廃線になり、現在は第3セクター鉄道として存続。
秩父鉄道と並び、都心から最も近いSL運転路線として観光客誘致を図り、現在も存続するローカル鉄道です。

なぜ下館が起点だろうと書きましたが…下館もこの地域で一応は鉄道のジャンクションであります。

写真左から、真岡鉄道、JR水戸線、関東鉄道常総線。3路線が乗り入れる一大拠点です…
しかし車社会の北関東、駅周辺の筑西市中心市街は空洞化が進み、駅前の「SPICA」も商業ビルだったはずがテナントが撤退し市役所が入っています。
そんな状況なので、各線1時間に1~2本の運転でも賑わいとは程遠い駅です。
それでも真岡鉄道の気動車、休日の日中で単行ながら車内は常に10~20人の乗客が乗っていたので、これは経営努力のたまものでしょう。

旧国鉄時代と異なり、1時間に1本程度の便数は維持されているので、

終点茂木まで1時間10分ほどの間に、反対列車と2回すれ違いました。茂木は山間の街です。

今では鈴鹿と並ぶホンダのサーキット「ツインリンクもてぎ」が有名かもしれません…でも施設の特性上、鉄道の利用にはつながらないか。

転車台もある茂木から先は、那珂川沿いの下野中川まで建設が続けられたようですが…

未成線となっています。那珂川といえば水戸方面に流れ太平洋にそそぐ大河です。旧国鉄は水戸方面への連絡も目指していたのでしょうか?

さて、茂木からは宇都宮までバスで戻ることにしました。

広い茂木駅前のロータリーですが、一日数本ながらJRバス(旧国鉄バス)が乗り入れています。

バス停のポールには水都西本線と表示されてます。旧国鉄が鉄道に先行してバス路線を開設、水戸と宇都宮を結んだので両市から一字ずつ取って「水都線」。
鉄道では結ばれなかった区間ですが、バスもやっぱり中間地点は廃止分断され、東側の水戸方面の路線が「水都東線」、西側の宇都宮方面の路線が「水都西線」となったようです。

「西線」は本数は少ないものの、茂木駅(一部はツインリンクもてぎ)から内陸の工業都市(ホンダの工場がある)芳賀を経由し宇都宮(JR駅、東武駅、作新学院)を直結します。

但し、茂木~芳賀は殆ど回送状態、私たち夫婦と途中から乗車の観光風初老の男性1名のみ。ということは、乗客ゼロの日も多そう!
芳賀を過ぎて、宇都宮市郊外エリアに入ってから乗客が増えてくる路線のようです。

時刻表で茂木駅からJR宇都宮駅までは1時間2分となってましたが、10分ほど遅れたようです。しかし運賃は1360円ですか?夫婦で2720円!
地元の方がお買い物で宇都宮へ…往復利用で運賃は倍となので、当然自家用車になってしまいます。それが地方のバスの現実です。