都内に出たので本屋で1964年9月の時刻表(復刻版)を購入。
前回の東京五輪直前、すなわち東海道新幹線開業前夜の時刻表です。
東海道本線が最も華やかだった時代。
朝から午後にかけて、昼行の特急や急行、或いは準急が、東京から大阪、宇野、広島に向けて続々発車します。
これらの電車は、夕刻以降続々と京阪神に到着。
こらら多くは151系を改良した161系による電車特急や、走行性能は特急と遜色ない153系による電車急行や準急でいずれも俊足自慢。
それらに加え、今よりはるかに鈍足な貨物列車も多数運行されていたはず。
緩急様々な列車が国内長距離の輸送を支えるなか、地域内のローカル輸送を担う普通列車もあり、ダイヤはパンク状態。
その輸送改善の切り札が新幹線だったのです。
そうやって考えると私の故郷である山科駅、普通列車が1時間あたり3〜4本は設定されていたのは特筆すべきことかも。
もっとも、55年経た現在は1時間あたり11〜12本と約4倍近く運行本数。
新幹線がなければ実現不可能。そしてその新幹線も、当時の東海道本線輸送列車では到底不可能な輸送を担っていることは言うまでもありません。