ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

麻久良我の許我の渡のから梶の音高しもな寝なへ子故に

2019-11-04 23:59:34 | よかんべ古河
万葉集に歌われた古き古河の歌。
太古の昔から古河は大河が交わる水路の要衝。海自体も古河近くの内陸まで入り込んでいたはず。
『まくらが(麻久良我)』は古河(許我)に掛かる枕詞。奈良に掛かる青丹よしと同じで歴史を感じますが、万葉の時代、奈良は都で古河は辺境の地。
こんな古河に枕詞があることに驚きます。
おそらく、坂上田村麻呂の蝦夷討伐の時代。水路と陸路の中継点とてして、古河は要衝だったのかもかしれません。

今日は天気が良かったので、買い物がてら古河の街を散策。約5kmほど歩いてきました。

マンホールの図柄は、渡良瀬川に架かる三国橋と花火と川舟。
三国はおそらく、下総国、武蔵国、下野国。しかも僅か数㎞さかのぼるだけで上野国。三国というより四国の地です。
マンホールの図柄が、太古から交通の要衝だった事を訴えているようです。

さてお気付き?古河は茨城県にありながら、常陸国ではなく下総国なのです。
なので江戸時代までは、どちらかというと今でいう千葉県の範疇だったんですね。千葉も茨城もどちらでもいい?
確かに、古河の少し下流の茨城県境町と対岸の千葉県野田市関宿から茨城神栖市波崎と対岸の千葉県銚子市まで…
約100kmにわたって利根川をはさんで茨城と千葉の県境になってます。
この県境エリアは、俗に「ちばらき」と呼ばれてますから。