ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

ローカル私鉄とステンレス流し台

2017-11-11 23:04:03 | 鉄道
故郷京都の北の端に昭和の時代まで加悦鉄道というローカル私鉄がありました。
古いディーゼルカーに、輪っか2つが重なった社章を付けてのんびり走っていたようです。
同じ京都府内でも、自宅があった京都市内からは150km離れていて、結局乗れないまま廃止になったのですが、
これまた昭和の時代は京都市内でも観光バス事業を展開していたので、
水色と薄いベージュの車体に例の社章を付けたバスが、結構京都市内を走ってました。

その加悦鉄道の古いディーゼルカーがこれ!輪っか2つが重なった社章も確認できます。

ウィキペディアより拝借、加悦鉄道キハ08。この車両の出自は結構すごい。
国鉄が北海道の無煙化(蒸気機関車からディーゼル車への置き換え)を進めるにあたり、
それまで蒸気機関車に引っ張られていた、62系鋼体化客車に当時の国鉄制式のDMH17エンジンを取り付け、
ディーゼル車に改造したもの。北海道でお役御免になったのち、京都北部丹後半島付け根のローカル私鉄にやってきました。

さて、ローカル私鉄の話はここまで、なんでステンレス流し台?
今では流し台というよりシステムキッチンとして様々なメーカーが参入してますが…
ステンレス流し台と言えば…タカラ、クリナップ、サンウェーブ、ナスあたりが老舗でした。
近所の水道設備屋でも、取り扱い先の看板が設置されてました。
この中でナスのマークが輪っか2つで、子供の頃から「加悦鉄道と似てるなぁ」と思っていたのです。

ちょっと調べてみたら簡単に分かったのですが、
加悦鉄道が走った大江山山麓はかつてニッケル鉱山があり、鉱山は閉山した今でも輸入鉱石を使用した精錬所が稼働しています。
ニッケルはステンレスに加工されます。加悦鉄道は元々ニッケル鉱石を運搬した、ステンレス大手日本冶金の関連会社でした。
日本冶金グループの住宅建材メーカーが、ナス(NASナスラック)。
例の輪っか2つは日本冶金の社章。似てるのではなく、全く同じだったのですね。