ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

ナッチャンWorldと90式戦車

2011-11-08 08:57:47 | 日記
ノンポリを信条とする当ブログ、できるだけ時事ネタを避けてきたのです。
ちなみに私の思想的立ち位置は、自称「中道左派」といったところでしょうか。
学生時代はもっと左でした。人間て、よほどポリシーがしっかりしていないと、加齢とともに保守化する。
そういったことを実感しますね。

ところで、昨日あたりからNHKニュースでやたらと戦車が登場します。

こいつですね。90式戦車。
ニュースの内容を要約、解説すると…

東西冷戦時代は仮想敵国が旧ソ連であり、北海道内の自衛隊駐屯地に戦車が実戦配備されていた。
しかし昨今は中国の軍備近代化、南沙、尖閣諸島の領有権主張。さらには太平洋への展開と脅威が増している。
南西諸島防衛を想定した演習を九州で実施すべく、北海道に配備されていた戦車を九州に展開する訓練が実施されている。

といったものでした。
私が学生時代帯広に住んでいたころは、旧ソ連ペレストロイカの時代。
まだ、しきりに根釧原野の矢臼別演習場で実弾演習が行われていたので、夜間国道38号線を走っていたりすると、
トラックに積載された戦車を見ることができました。
あれから20年、日本の仮想敵国は旧ソ連から北朝鮮に移り、いまや中国なんだなぁと実感します。
沖縄近海における米海軍と海上自衛隊との合同演習も先日行われましたが、
対中国を念頭に、日米同盟堅持を内外に示す、そして今回は自衛隊の機動力を示すことにより、抑止効果を狙っているそうな。

でもこれら一連の軍事デモンストレーション。国内向けの部分も大きいんだろうなぁと思います。
それは、南西諸島付近における中国の脅威を日本国民(とくに沖縄県民)に植え付けるのが目的ではないか。
現在、米軍嘉手納基地の辺野古移設に向けて、県外移設を求める声が沖縄で沸騰しています。
中国の脅威を強調することにより、米軍施設が沖縄にあることの重要性をアピールする狙いもあるのでは。

ところで、戦車は苫小牧港から大分に向けて民間フェリーを借り受け移動したそうな。
TVの映像を見ていると、東日本フェリーが所有するナッチャンWorldのようですね。

この「ナッチャン」シリーズは、青森~函館航路用に建造された超高速フェリー。
従来4時間だった青函間の所要時間が、約2時間と半分に短縮されたのです。
でも就航した時期が悪かった、原油価格高騰により、燃料を馬鹿みたいに食う超高速フェリーは採算が合わず。
東日本フェリー自体、会社更生法申請など経営が行き詰まり、せっかくの最新鋭フェリーも遊休状態に。
わざわざ津軽海峡に超高速フェリーを就航させたこと自体が、有事の際に自衛隊車両の高速移動を念頭においているのではという噂がありました。
都市伝説かと思われていましたが、「実際そうだったんだ」と今回の演習で証明してしまいましたね。

(写真はすべてウィキぺディアから借用しました)