
先日途中経過をアップしたばかりの満鉄ジテ→撫順礦務局流線型電車っぽい車両の製作ですが、やはりある程度かたちが出来てしまいますと、そこから先を一刻も早く見たくなって仕方がないのが性というものでして……(^^;)、浮いた時間を最大限に振り向けて突貫工事を進め、ついに目出度く完成を迎えました!! バンザーイ!! \(^O^)/
ただ、具体的に何か超絶技巧を使ったということは決してなく(と申しますか、模型ドシロウトにはそんなの永遠にムリ ^^;)、最大のキモになる正面のオデコまわりをはじめとしたマスキングを周到に行うなど、スプレー作業を自分の能力で可能な範囲でとにかく丁寧に進め、腰回りのかなり特徴的な補助灯や尾灯をエナメル塗料+面相筆で慎重に塗り……という感じで、へっぽこフリーランスながらもなるべく実車の雰囲気を実感的に再現しようと努めた次第です。そして、実車のような小型グロベンパーツがない中、ジテ電車は中央一列にベンチレーターが配置されていることから、これまで製作したジテ客車タイプに小型ガラベンを採用したのとは異なり、なかなか引き締まったプロポーションの銀河モデル製新型国電用真鍮グロベンパーツを奢りました(これがまた良い感じ……)。
最後に悩んだのは……撫順電車が採用しているパンタグラフに近似しているパンタパーツが見あたらないため、一体どのパンタパーツで代用するのか……ということ。結局、一番無難なTOMIX製PG16に黒を塗り、さらにツヤ消しトップコートを施すことでそれっぽくしてみました。

車番につきましては……ジテ原型動力車を車体延長しただけといわれる由緒正しい車両にして、撫順でも最後まで残ったためネット上でも割と一般的に姿を確認出来る101・102を名乗らせるのは、何やら余りにもおこがましいので避けまして (^^;)、愛しの箱根登山モハ1形最後の釣掛車である103号と同じ番号としました(笑)。側面には、103号編成の1両目ということで、「1」をやや小振りなインレタで添えております(撫順の電車は京急800形などと同様、編成番号+何両目という車番です)。撫順に実在した103号と比べ、とくに側面は確実に異なると思いますので悪しからず……。逆に、撫順の電車は編成ごとの差異が余りにも大きく、実車からして驚異のフリーランス状態ですので (^^;)、「タイプ」模型製作でも開き直ってしまおうかと……(^^;;;)。
まぁ~いろいろと問題点はまだまだ満載かも知れませんが、ドシロウトのGM板キットチャレンジ1周年を記念する一品としては、取りあえずこんなところなのではないかと思っています。と申しますか……1年ちょい前までは鉄コレをN化することさえおっかなびっくりでしたので (汗)、よくまぁここまで出来るようになったものだ、と自分で自分を褒めてやりたいぐらいです (笑)。しかし、もちろん慢心は上達の敵。これから相棒となる制御車や中間車を製作するにあたっては、さらに細心の注意を加えて行かなければ……。
とまぁこんな感じで、まずは前に製作した撫順のヘロ顔客車と並べて悦に入っているのですが(屋根形状の違いが一目瞭然!)、当面の問題として……流線型車両につきGMや鉄コレの動力を挿入することが出来ませんので、自走不可能……(^^;)。動力を仕込んだ中間車が完成するまでは、既に製作したCNR色編成の端に連結し、トワイライト色のEF81を使ってPP運転をしてみることにします (笑……鉄コレELに組み込める12m級動力TM-03は非力すぎて電車数両を牽引できないという……)。
いやー、頑張りましたね! 苦労されていた先頭の曲線部分もそれらしくできましたねー。かっこいい電車だなあ。うーむ、中国の鉄道にはまったく興味がわかない私もこの数日ジテは気になる存在になりました。ムーミン顔電車もたのしいですねえ。旧チェコスロバキア・シュコダ製(でも、なぜかロシア語で銘板で「V.I.レーニン名称工場、ピルゼン」と刻まれていたのをRM編集長ブログで見ましたが)の電気機関車(ふうにEF13あたりを緑に塗るとか)などとも並べたいですねー。
さて、以前のエントリーで流電をキット誕生前に作ったという話ですが、1ミリ厚のプラ板を丸く切って重ねて削りだして前面部曲線を作ったのです。面倒な割にそんなにきれいにできなかったなー。私はどうもぶっ、不器用ですから。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
散々ヤスリで削り続けた末の、苦労なしでは語れない一品……出来上がりをお楽しみ頂きうれしいです(^^
撫順のジテ電車、その車生の大半は1945年以後の話となってしまいましたが、元はと言えば戦前の日本人技術者や工業デザイナーの、日本「内地」よりも全然スゴいものを作ってやろうという魂が集約された一品ですので、中国の鉄道にご興味がない方でも自ずとグッと来るはずだと思います……。
いっぽう、撫順のムーミン(残念ながら今夏以来本数が激減され、もう走っていない模様・・・) は、もとになるボディ(中国国鉄YZ31形) のNキットが存在せず、とくに扉が大幅に奥まった車体側面をフリーランスでつくるだけでも大変な難工事になりそうですので、たぶん作らない可能性大だと思います (汗
いっぽう、パンタグラフを赤く塗られた東欧系のELやゴツいDLなどとは、いずれ並べてみたいですね~。その前に、旧東独・東欧系のN製品がどれだけあるのか、当たりをつけなければ……(^^;
クモハ52のキット出現前の製作方法ですが、プラ板重ね→削り出しですか……。とくに窓枠など、一体どうやって再現するのか、何やら途方もない話のように思われます。そんな私は今後も、クモハ52キットを生かしつつ、相棒の制御車を作るわけですが、はぁ……また同じ苦労をするのかと思うにつけため息が……(^^;)。