
夕暮れ前の斜光線を浴びて力走する東方紅21+RBT2500!

ダゴン大学にて、たった一人の超珍編成大撮影会♪

東方紅21の運転席に同乗して大興奮のうちに発車シーンを激写!

ラッシュアワーにはRBE改造RBT6連が満員となります。
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先日久しぶりに横浜のポポを訪れたところ、いつの間にか古い鉄道雑誌の在庫が充実しており、しかもマイナーなネタの特集が組まれている号はメチャクチャ安い! そこで、緑皮客車ばかりだった中国国鉄への愛に基づき、1976年の『中国の鉄道』特集を買ってみたところ、特集冒頭のA新聞北京支局長氏による中国旅行記の陳腐さにはまさに噴飯……。何が「人民のための国家を永続的につくるための文化大革命」「大寨式農業で劇的に変わった中国農村・農業」だ、プッ。そういう記事を書けば中共様の覚えめでたく、そういう記事を望む進歩的知識人が多数いたから算盤勘定としても悪くなかったのでしょうが、そういう無批判な「日中友好」が中共をつけあがらせたわけですな。私もA新聞とは手を切って、数字を追う商売人でもないのにNK新聞に乗り換えたですよ……。毛沢東礼賛のキーワード「東方紅」なんて、液体式DLと池袋の革命的な中華居酒屋(一切日本人には媚びないドストレートな大陸風濃厚味付けがGood!)だけで十分です (笑)。
というわけで、液体式DLの東方紅ですが、結局中国では電気式DLの「東風」の方が当たってしまったため、70年代の代表作「東方紅3」や入換罐「東方紅5」、そしてメーターゲージの昆河線用「東方紅21」でタマ切れになってしまった……はず (液体式そのものは、専用線用DL「工鉱型=GK」で続いているのでしたっけ)。このうち個人的には、既に散々お伝えしたように、ベトナムやミャンマーを訪れたついでに東方紅21を追っかけ回しているわけですが、既に製造から相当経っているにもかかわらず依然少数ながら稼働車があり、様々な車両との組み合わせが見られるのは、それなりに性能的に無理がないためなのでしょう。
そんな東方紅21、ここに来て驚愕・驚天動地の展開が! 既に、いつもお世話になっております斎藤幹雄様が数年前のピク誌のネタにされていた通り、東方紅21=DD1100とエンジンが壊れた三セクRBEが編成を組み、日中合作編成が出現したことがありますが、その後私が初めて訪問したときにはこの組み合わせは解消され、残念に思ったものでした。しかーし!車番はそのままにエンジンを完全に外し塗装も緑青となったRBTの牽引役に、同じ密連を装備した東方紅21が抜擢され、ヤンゴンから主にトーチャンカレーやダゴン大学などマンダレー本線筋に向かうna運用に入ったということで、今回の訪問にあたってはこの編成が最重要ターゲットの一つとなったのでした。鉄道についてもいろいろ複雑極まりない関係にある日中関係が、ここヤンゴンの地とN模型においては見事に合作するとは、実にレアな展開で面白いやんか……ということで。
そして実際に、na運用のデコボコ過ぎる姿を撮って「うぉーっ!ハァハァ……」とワケも分からぬ雄叫び声を上げたり、さらにはダゴン大学行きに乗って罐の付け替えシーンも激写しまくったりと、最高の思い出となったのでありましたが、とりわけ感激したのは東方紅21の運転席同乗!! ダゴン大学で約40分強の折り返し時間、ヘロヘロに暑いのもそっちのけの無我夢中で超絶激写しまくりまして、発車待ちの車内でポカリを飲みつつまったりしていたら、そんな私に気付いた機関助手氏がお招き下さり、トーチャンカレーまでの約20分間、超ガッタガタな線路を低い唸りを上げながら必死に走る東方紅21の乗り心地と、如何にも計画経済気質な簡素で大雑把な車内の雰囲気を楽しみまくり! 一応、撮影のためトーチャンカレーで篤く御礼を述べて下車したのですが、いやー今考えても夢のようなひとときでした♪ (なお、この乗車は偶然の御厚意によるものであることを強調致します。いつでもそんなサービスがあるとは断じて言えませんので悪しからず……)