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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第七ジャカルタ炎鉄録 (7) KFW

2015-09-24 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログによりますと、昨日、中央線高架のジュアンダ駅にて、205系10連2編成が衝突し (詰まっていて後ろから来た編成がブレーキをかけきれず)、編成全体の衝撃・破損が大きいため、まるごと廃車の可能性が高いとのこと……。ATS無しで (GPSで位置管理) 続行運転していたツケがついに回ってきたようです……。
 というわけで、インドネシアの鉄道における中長期的なブレーキや運行管理システムをどうにかしなければならないと思われる中、昨晩入って来たニュースによると、迷走に迷走を続けたインドネシアの高速鉄道問題、やっぱり「要る」ということになり、しかも中国が有利なのだとか。



 一体この、猫の目のようにコロコロ方針が変わるのは、何なのですかねぇ……。華人を介して莫大な裏 (中略)。安物買いの銭失いをするのも、あるいは下手に経済関係が深くなり過ぎて、ある日突然島嶼問題などで中国に牙を剥かれて (尖閣の時の日本M主党や経済界のように) 右往左往せざるを得ないというのも、非常に長い目で見てインドネシアにとっては勉強になるのではないか……という気がしてきました。
 というわけで、まだインドネシアでは中国製の鉄道車両は走っていないわけですが、中国でも日本でも欧米でもないインドネシア独自の車体の持ち主として、KFWの画像を取り敢えずアップしておきます~。
 この電車、昨年訪れたときは調子も良く、スルポン線やタンゲラン線はもとよりボゴール線でも運転されており、「意外となかなかイケるんじゃね?!」などと思ったものですが、今年訪れてみますと、マンガライ~ドゥリ間のフィーダと、ジャカルタコタ~カンプンバンダン間のフィーダとして細々と走るのみ……。このうち前者は、時間帯と方向によって非常に混雑しますので、通勤電車としての本来の役目を果たしているように見えますが、後者はもう何と申しますか、致命的なほどガラガラでした……。4連でも十分間に合う超短区間の閑散路線を、終日堂々の8連で運行していましたので……。環状線列車利用客がコタ駅に向かう僅かな需要に応えているとはいえ、単純にカンプンバンダン駅の立地 (大通りから、スラム街の路地を結構歩いてようやく到達可。しかも大通りを走るアンコタに乗ればあっという間にコタ駅到達可能) だけを考えれば、本当に無駄の極み……。そんなフィーダ運用であっても8連で走ってろ、という判断がなされること自体、KCJの車両余り (?) あるいは「故障の多いKFWは、205系が増えた以上もうどうでも良い」という意向を感じ取らずにはいられなかったのでした。
 う~む、この電車はこの先一体どうなるのでしょうか? 昨年だか一昨年だか、マジャからタナアバンに戻る際に延々とこの電車に乗り、「快適だけどついてないなぁ~」と思ったものですが、今にして思い出せば、むしろそういう偶然こそ非常に貴重だったのかも知れません。