
東急5000系6扉サハの寿命は残りあと5年未満であることが確定しましたので、それ以後の国内の6扉車は総武・中央線緩行に残るのみとなるのでしょうか。もっともこれについても、東京五輪を前に首都圏全体でホームドアを大々的に推進するという気運が高まれば、呆気なく消えることは間違いないでしょう。総じて、ラッシュ対策で扉の数を変えるのは、首都圏ではホームドアとの兼ね合いもあって尻すぼみに終わるということなのかも知れません。ひところほどラッシュアワーの混雑が過激なものではなくなったためかも知れませんが (しかし個人的には、小田急新宿18時20分発の快速急行は、未だ往年と同じく最凶クラスだと思ふ……)。そして少なくとも、裾絞りではないボディの6扉車は、東急5000系で終焉確定~。

というわけで近い将来、裾絞りでないボディの6扉車を楽しもうと思った場合には、ジャカルタに転じたサハ204を訪ねるしかない!ということになります。まぁ、6扉車のために遠征費をわざわざ払おうという超絶にマニアックな方はいらっしゃらないものと信じますが……(爆)。
それにしても、2013年8月のジャカルタ訪問では6扉車など一両も走っていなかったはずが、僅か1年でボゴール線のラッシュアワーにはなくてはならない超切り札にして格好のマスコットになっているとは……。強烈な熱帯の西日に照らし出された6扉×2のムリヤリな光景を眺めるにつけ激しい浦島感覚を覚えました。そして今では、続々とデビューした横浜線編成にも必ず1両組み込まれているわけで……。
しかしまぁやっぱり、何度か撮っているうちに珍しさ指数はゼロに (笑)。モーターはないため、ボゴール線の山登りやスルポン=バンテン線の農村地帯激走の際に乗り合わせても、面白みは全然ありませんし (6扉車と車窓の熱帯雨林の激しいギャップを楽しむことが出来るといえばその通りですが)、今後再訪してもわざわざ乗ることはないだろうなぁ~(^^;)。