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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

梅雨ときどき東武 (3) 野田線8000系

2012-08-06 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 関西では将来的に節電のため次第に現在の直流モーター車天国ぶりが変容して行くことになりそうですが、既に関東では直流モーター車が主流であるという路線は減少の一途をたどっているわけで……とりわけ抵抗制御の鋼製車のみで運用されている大手私鉄の長大路線である東武野田線は、最早まるごと昭和高度成長期の産業遺産といっても過言ではないかも知れません。もちろんこのことは、高度成長期に製造されたシブい車両Love・東武8000系Loveという立場から肯定的に申し上げているのですが (あくまで趣味のブログですので)、最近ついに野田線の車両置換計画もあらわになって来たようで……とりあえず今年度は2編成程度にとどまるものの、数年後には8000系帝国としての野田線は跡形もなくなることでしょう (T_T)。野田線への新車が50000系列になるのか、それとも全く別の車両になるのかは見当もつきませんが、何はともあれ野田線のかつての盟主・釣掛5070系が野田線を去ってから早いもので約8年、既に車齢30年を超えた鋼製車8000系が野田線という天下を総攬する時代はもう長くないのでしょう……。



 というわけで、既に一ヶ月半前の話となってしまいましたが、梅雨の中休みに久々に東武を訪ねた際のカットの続きです (^^;)。この日はとりあえず伊勢崎線で6050系や東急8500系を賞味し、草加駅前の珍○本店に久々に入って太麺なラーメンを賞味したのは良かったものの、やっぱり白い車体に青い帯の8000系が来ないのは寂しい……という思いが沸々と。いや勿論、全く来ないわけではなく、亀戸・大師線で運用される2連の出入庫のため、忘れた頃に猛スピードでやって来るのも事実ですが、久しぶり過ぎてすっかりその存在を忘れており、気が付いてみればカメラを構える暇もなく後ろから現れてキカスへと走り去って行きましたとさ……(滝汗)。
 そこで「う~しまった。やはりこの悔しさは、久しぶりに野田線を訪ねてみろという天の声なのだろうな」と思いまして、20000系と東急8500系を乗り継いで春日部へ! 春日部駅は高架化大改造の話がちらほらあるようですが、未だ古き良き《粕壁》という風情のホーム上屋を眺めますと、かつて5070系乗りたさで小まめに訪れた頃のことを思い出します……(笑)。そんな感傷に浸っていると、野田線ホームには大宮・柏行きの8000系が到着~! 一歩車内に踏み込んでみますと、車内更新を受けているとはいえ、鋼製の塗りドアなどからして「嗚呼……8000系に乗っても物凄い旧型電車という印象を受ける時代になってしまったか……」という感慨がこみ上げて来ます。もっとも走り始めると、相変わらず静穏で重厚な走りを魅せてくれるのは、さすが基本が超しっかりしている8000系だけのことはあります♪
 少々乗った後は、ちょうどうまい具合にド順光となる駅及びその付近で何本か撮影に興じたのですが、立て続けに幕車ばかりで来てくれたのは何ともラッキーでした☆ もっとも、大宮行きばかりでもアレですので、そのうちちゃんと岩槻・春日部・七光台・運河・柏・船橋etc...といった幕も撮っておかなければと気を引き締めた次第。恐らく幕車から廃車が進んで行くことになりそうですので……(それとも幕・LED関係なく検査切れ順?)。しかし、よくよく考えてみれば……野田線は度重なる部分複線化などの輸送力増強の結果、日中は大宮~柏・柏~船橋の各系統がキレイに10分間隔に整理され、区間運転列車天国だった頃は偲びようもなくなっていますので、こりゃ区間運転を撮るのであれば早起きしなければなりませんなぁ……(それが幕車で来るとは限りませんし。汗)。