
伊豆といえば、山を挟んだ駿豆線も負けてはいません。1100系が残りあと1ヶ月少々で引退した後は、趣味界一般から最も注目を集める車両は1300系ということになるでしょうが、個人的にはやはり、伊豆箱根鉄道オリジナルの地味~な名車・3000系を重視したいと思っております。何と言っても、私鉄版113系としか言い様のないセミクロスシートの車体は、今や113・115系が遠い歴史の彼方に去った東海道線界隈においては最高に貴重ですし、下回りは西武101系準拠と思われる力強い走行音、そして西武顔をやや平妻的な雰囲気にした独特の前面など、如何にも1970年代的なツボスペックが凝縮されている……と思うのは私だけでしょうか。そんな3000系、ふだん趣味的にはほとんど注目されることなく、あくまで質実剛健に日々快走しているという仕事人ぶりもグッと来ます (^o^)。

そんな3000系も、復活赤電の御披露目を兼ねた昨年秋の大場イベントでは3001・3004Fが展示車両として抜擢され、3001Fは時折洗車体験と称して構内をゆっくりと走行していたほか、出場間際でピッカピカな3004Fは登場時に鉄道友の会から寄贈された手作り感満点(如何にも1970年代的?)なHMを掲げていました。いやはや……このときは本当に、赤電そっちのけで3000系まつりの観があり、庫内でパン上げ中のシーンを2編成分撮影出来たのは本当にラッキーでした♪
なお、3000系は増備を重ねた結果、途中からステンレスボディに切り替わっており、一段窓にビードプレス付きの車体は私鉄版113系というよりも211系という雰囲気が強く感じられますが、最近は見たところ3000系ステンレス車のすべての編成に「ドアのみ広告ラッピング」が貼られており、これが結構目立って写欲を削がれがちですので (^^;)、3000系ステンレス車につきましては記事化省略です (爆)。