
周知の通り、長年にわたる京王の主力であった6000系は、首都圏大手私鉄の中でも先陣を切ってVVVF化100%を達成するという極めて野心的な (?) 計画のために一気に数を減らし、とくに8両固定編成は先週末と今週末の「高尾」HMつき準特急を以て完全に離脱する旨が公式HPで告知されていました。しかし、この事実上の8連さよなら運転は幻の企画に終わるようで……先週は高幡不動での車両トラブル&ダイヤ大混乱のため中止となり、今週末も公式HPによりますと「運用上の都合により」中止となりました。前にも当ブログで少々記しました通り、私自身は東急8000系や相鉄5000系ほどの思い入れを京王車に持っているわけではなく、何のかの言って仕事も重なっているため、もともと訪れる予定はなかったのですが、長年の京王ファンの皆様にとっては残念な結果になったのは否めないでしょう(なお、イベント走行をしない代わりに、もうしばらく8連を一般運用に入れるようです)。
しかし思うに……今回の「事情による中止」はひょっとすると、最近のJRのさよなら運転や団臨走行に際し繰り返された一部の不逞の輩の行為が京王でも再現されてしまうことを恐れての自主規制なのかも知れません (大阪府警は本格捜査に乗り出すようで、鉄道と利用客と沿線民に害を及ぼす全ての輩に法の鉄槌を!)。はっきり申しまして、「さよなら」が乱痴気騒ぎに終わるくらいなら、むしろ特別な行事は一切ないままそっと静かにお別れする方がどれだけ心に残るだろうか……と思いますし、その車両に思い入れがあって予めあれこれ撮り貯めた本当のファンが最後に報われるのが望ましいと考えますので、今回の京王の決定は (真相は分かりませんが ^^;) 諸手を挙げて大歓迎です……。(以上の内容に関するコメントはご遠慮下さい)

というわけで、一昨年に相模原線沿線で週1回用務があったついでに6000系の8・10連を撮りまくった私も「最後に報われ組」の一人に♪ (笑)。そして、2連についてはまだまだ「最後に報われる」チャンスがいっぱい♪ 京王によりますと、最終的に6000系が全廃となるのはもうしばらく先のようで、神出鬼没の増結車や閑散とした支線区でのワンマン運転として最後の花道になるとか。そこで、とりあえず今のうちに競馬場線を訪れておけば、のんびり・まったりと味わえることは間違いなし……。しかも、今回の突然の「8連さよなら運転」中止を踏まえれば、いずれ後継のワンマン車や増結用車両が用意されたあかつきには、ある日予告なく6000の2連を完全離脱させることになるとしてもおかしくないでしょう。事実上のさよなら運転は既に始まっており、それをしみじみとかみしめ味わうのは今のうち……。
そう思い立ったが吉日 (笑)。井の頭線沿線で午後から仕事があった先週末、少々府中方面に寄り道しまして、競馬場線を行くワンマン6000を楽しんでみました。もちろん、最大の狙い目は臙脂帯に塗り変わった6416Fでありまして、残念ながらこの編成にはフラれてしまいましたが (笑)、6417Fを記録しておくことも大切であることは言うまでもありません。そういえば、個人的に前回競馬場線で撮り鉄した際にも6417Fが走っておりましたが (05年8月13日付記事)、当時はまだ菱パンでしたので、シングルアーム=ちょんまげ化された姿で走っているのを記録するのは初めてです。そして……幸いにして薄曇りでしたので、約1時間の乗車&沿線ブラブラ散歩気分撮影でも相当撮り貯めることが出来てお腹一杯 (笑)。これから春夏……と季節が移るほどに、道床にも雑草が生い茂ってローカル線ムード炸裂!になるはずですので (除草剤を撒かなければの話ですが)、あと何度か折に触れて再訪してみたいところです……(6416Fを当てたい!ということもありますし ^^;)。