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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

しなの鉄道115系2連を撮る@中軽井沢

2017-05-11 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 碓氷峠を越えて軽井沢界隈まで出て来ますと、そこは本来の信越線あらためしな鉄の領域となります。歩く旅をしていても、電車が行き交う光景を眼にするとホッとするのは、単に人里に出て来たというだけでなく、自分自身が鉄ヲタだからでもあるのでしょう。もっとも、元祖中山道は信越線や中央線などの開通によって廃れてしまい、歩いて旅するには非常にハードルが高くなりましたので (宿屋の確保がハラハラもの)、フクザツな気分をも抱かざるを得ないのですが……。それでも、忙しい日々の中にヒマを見つけて、途中まで歩いたところまでスッと戻り、再び歩き出すことが出来るのも、これまた鉄路の効用ではあります。



 というわけで、しな鉄末端区間 (とは余り書きたくないのですが……) の主力となっている115系2連を、中軽井沢でサクッと撮ってみました。昨年秋に中軽井沢駅=沓掛宿を区切り目として、去る黄金週間にここから再び歩き出すにあたり、まずは東京発朝イチの「はくたか」で軽井沢に着き、一駅だけ乗って下車したのですが、僅かな距離で230円の運賃はトホホ過ぎますので、軽井沢行きを一発撮ってから出場することでモトを取ろうとした次第です (←ケチ)。待つこと3分ほど……復活初代長野色がイキナリひょっこりやって来るのを期待していたのですが、小諸~軽井沢間でそれを期待するのも野暮というもので (笑)、とりあえずしな鉄標準色をバッチリ撮影して再び中山道を歩き出す記念としたのでした。
 それにしても、しな鉄115系のN模型は既にTomixブランドで出ていますが、裾絞り国鉄近郊形2連が本格的に鉄コレ化され始めたことからして、いずれこのしな鉄色2連が長野色2連ともどもリリースされるとしたら、間違いなくゲットですね……(*^^*)。

いま富士急がアツい?・世界遺産HM6000系

2014-07-01 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 最近、富士急界隈がアツい……と思うのは私だけでしょうか。何と言っても本日から夏の富士登山シーズンが幕開けとなり、吉田口登山道の一般通行が解禁となります。但し、先月末の梅雨の晴れ間に下界から富士山が見えた際にも余りにも明らかな通り、今年の富士山は去る2月の超!豪雪の影響で未だに積雪がハンパなく (夏至過ぎでも真っ白な富士山なんて生まれて初めて見ました……冷汗)、山梨県公式HPによりますと、当面登山用の道のみ必死に除雪をして開通させ、下山用の道は通行禁止にするとのこと。標高3000m台での雪かき合戦お疲れ様です……。しかしまぁ、富士山を取りまく信仰文化が世界文化遺産に指定されてからちょうど1年、例年にも増して吉田口には人が押し寄せると思われるわけで、先月上旬に怪社の若手社員旅行に付き合って吉田口五合目まで行ったところ (←残念ながら貸切バス)、んも~ぅ土産物屋は外国人観光客のるつぼと化しておりました (滝汗)。この調子ですと、吉田口ルートは人種・民族の万国博覧会状態となることは間違いなし。そのうえ登山下山路共用とは……。今年は○○年ぶりに富士山に登りたいなぁ~と考えているのですが、こんな超ワケワカメ状態はご遠慮願いたいですので、ハードすぎてパンピーは避ける御殿場口から登ろうと画策しているところです (その場合でも富士急バスに御布施することには変わりありませんし。笑)。



 いっぽう、富士急と言えば富士急ハイランドですが、最近中国に富士急ハイランドのお化け屋敷のパクリが登場したという話題には笑わせて頂きました。何事も創意工夫ではなく安易なパクリに走るのは彼の国の習わしですが、何せ「聖人君子は怪力乱神を語らず」というイイ子ブリッ子な国を今支配しているのは超越を一層激しく否定する共産党であるということもあり、いくら何でもお化け屋敷まで登場することはまずないだろうと思っておりました。以前、怪社の中国人若手を日光江戸村に連れて行ってやった際、お化け屋敷に入ろうと誘ったものの、彼らは入口だけで完全に足がすくんで頑として拒否し、結局日本人だけで入って造り込み具合を楽しんだという……(笑)。というわけで、伝統的にはさておき、いまの中国には怪奇を消費する発想はないのかもな……と思っていたところ、さすが最近の文化的な多様化により、よりにもよって富士急ハイランドの恐怖の病院を完全にパクったシロモノが杭州に出現し、門票100元 (=約1600円。高っけぇ~!) にもかかわらず賑わっているとは……。
 一昨日夜7時のNHKニュースでそんな話題に笑い転げた私としましては、さっそくいろいろとググッて中国語の関連ネタをチェックしてみたのですが、何とも面の皮の厚いことに、主催者は「日本富士急楽園株式会社授権」をうたっているとは! そして、それを目にした若者が「本場日本の指導監督か!こりゃ楽しみだ!」と思って大挙してやって来るというのです (←したがって、この国は究極の反日と究極の親日が同居する驚異のツンデレ国家だということが言えませう)。しかし……パクリがバレる過程もまた、ネット社会化した最近の中国らしい……。訪問を楽しみにしていたヤツが試みに富士急ハイランドの公式HPにアクセスしてみたところ、中国にライセンス提供云々という内容が一切なく、そこで不審に思い富士急ハイランドに問い合わせてみたところ、そこで富士急ハイランドもパクリの事実に気づいて問題発覚! いや~パクリは遺憾ですが、事の顛末が余りにも中国らしくて笑えます。 
 そんなこんなでいろいろとアツい富士急、間もなく小田急20000形 (RSE) あらため8000系が正式デビューとなりますが、まぁ個人的にはミトーカにならなくて本っっっっ当に良かった!!という思いでいっぱいです♪ あの落書きのようなイラストでも、ミトーカ化されることに比べればどれだけマシか分かりません。
 では、今日の画像は一体何なのか、というお叱りを受けそうですが、いや勿論、貴重な205系田の字窓車がミトーカになってしまったことは遺憾です。しかし、205系の富士急での活躍そのものは見守ってやりたいですし、何と言っても世界遺産HMによって、一番ムカツクアイテムである正面ロゴマークが隠れているのが超グッド! 今後も末永く、何かしらのHMを掲げ続けて欲しいものです……(^^;)。

真田幸村大河ドラマ化記念・上田1000系

2014-06-19 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 昨日仕事帰りの小田急快速急行車内にて (これに乗らなければならないこと自体、田舎者神奈川県民の証 ^^;)、一日中プレゼンでしゃべりまくった後のヘロヘロな脳味噌で何となくYahooニュースにアクセスしてみたところ、何と!再来年の大河ドラマの主役は戦国武将・真田幸村になったということではありませんか! もっとも、私自身は高校時代に日本史を選択しておりませんので、めくるめく戦国武将絵巻については全然詳しくありませんし、そもそも興味も薄かったりします。というわけで、大河ドラマヲタというわけでも全くなく、いわんや日常生活においてもテレビドラマを見る趣味も薄いことから、「倍返しだ!」のアノ御方が主人公を演じるといっても「ふーん」という程度にしか感じません。それにもかかわらず、このニュースに激しくビビッと来ざるを得ないのは、主人公ゆかりの城下町が信州上田であるからであり、上田は上田電鉄が走る街だからであります!!



 というわけで再来年は、来年長野新幹線が北陸新幹線となることによるフィーバーの延長として、東と西の両方から夥しい観光客が信州上田に吸い寄せられることでしょう。そして、観光バスが別所温泉界隈に密集しすぎては、完全にあの辺りの道路・駐車場のキャパシティを超えることでしょうから、団体ツアーも含めてかなり多くの観光客が上田電鉄を利用することになるのかも知れません。もちろん、長閑な盆地の奥座敷というべき閑静でしっとりとした風情が漂う別所温泉と、そこに至る電車の車内が、次々に押しかける観光客のために平日でもごった返すと思うと微妙なものがあります。とはいえ、思い出してもみれば私が前回上田を訪れたのが約3年前で、しかも怪社の若手社員旅行の引率で別所温泉に泊まった際、夕方と早朝のみちょこっと抜け出して別所温泉と下之郷のあいだを往復して以来すっかり御無沙汰になってしまいましたので、エラソーなことを言えた身分ではありません (汗)。むしろ、少しでも多くの観光客の皆様が、新幹線の駅から山間の温泉場に至るまでのんびりトコトコ走る別所線の風情を満喫されたうえで、その魅力を口コミで広めて頂き、めぐりめぐって上田電鉄の経営にプラスになってくれれば良いなぁ……と思うものです。
 まぁ全ては、大河ドラマが当たらなければどーしようもないのですが (^^;
 なお、最近の別所線のホットな話題につきましては、ご出身地・上田への限りない愛を貫いておられる「じゅげむ9007」様の、相互リンク頂いておりますブログ「ななくりとうきゅう」をご覧頂ければと存じます(左のお乗換口からどうぞ)。今でこそ、1000系4本と7200系まるまど色2本という陣容が続いていますが、親会社から車両を手当てしてもらえる上田電鉄だけに、7200系は下手をすると先行き長くないのではないか……と思うにつけ、大河観光客ラッシュが起こる前に3年少々ぶりの再訪をしたいものだなぁ……と (嗚呼ヒマがない!)。

富士急2002F・復活PEA塗装を撮る (下)

2014-02-16 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 一昨日の朝から昨日朝まで関東甲信で降り続いた雪は、周知の通り未曾有のものとなり、何と河口湖では140cmも積もったとか……。既に8日の雪でPEAさよなら撮影会が中止となったものですが、ここまでの積雪ではそもそも運行自体が困難となり、富士急公式HPによりますと昨日に続いて今日も全線運休とのことです。これは最早、日本海側の三八豪雪になぞらえて、(平成) 二六豪雪、またはバレンタインデー豪雪と呼ばれるべきではないかと思いますが、その一方で先日さよなら撮影会なしで引退となってしまった復活PEAの存在すらも遠い昔の話のように思えて来るのは私だけでしょうか?
 というわけで、先月末に少々撮影したPEA画像の後編を。個人的に富士急2000系は、東海顔と「特急」幕の組み合わせにメロメロでありますので、基本的にはJREでの現役時に有り得なかったこの塗装と特急幕の組み合わせが一番の狙い目でありました (笑)。しかし、世の鉄ヲタの皆様は私ほどひねくれ者ではいらっしゃらないでしょうから、やはり国鉄末期の渾身の作品である小田急ロマンスカー&名鉄パノラマカーのパクリ顔の方にグッと惹かれることと存じます。そして勿論私も、この手のマスクは大好きですので (ただ、地味で質朴な魅力という点で東海顔にはかなわない、ということです ^^;)、大月での入換時と、営業運転中の後追いについては必死に撮影した次第です。



 それにしても、こうして撮影するにつけ痛感するのは、小田急や名鉄と比べても二階運転台が奥に引っ込んでおり、したがって正面展望への飽くことなき追求が際だっていないか?ということです。余りにも車体構造上の変動が大きいため、種車に単純に新マスクを溶接したのではなく、ボディを完全に新造したという話も大いに納得が行くところ。そんな気合いもひとえに、中央高速に対抗して中央東線の存在感を改めて盛り上げたい、そして当時バブルに浮かれていた全国で雨後の筍のように出現したJTの中でも頭一つ抜きんでたいという関係者の熱意の賜物であったのでしょう。しかし程なくしてバブルが崩壊し、強者どもが夢の跡、鈍足でグリーン料金がかかるこの編成に魅力を見出す団体ツアーや臨時列車利用客は少なかったと思われ、中央東線で所期の通りに長期間活躍出来なかったことこそいとあはれ。
 そんなパノラマエクスプレスアルプスも辛うじて富士急に拾われ、むしろ富士急での活躍期間の方が長くなっているわけですが、たとえヘンテコ富士山キャラ三昧に身をやつそうとも、僅かな特急料金で束の間のブルジョア気分を利用客に日々振りまき続けることが出来たことの方が、恐らくこの車両にとって幸せだったのかも知れません。ほら、現に私がこうして後追い撮影していても、展望席に陣取った御婦人方が「あ~ら、怪しい鉄ヲタが必死になって私たちの列車を撮ってるわよ♪ こんな超人気な列車の展望席に陣取れるなんて、私たちシアワセね♪」な~んていう会話をしていそうではありませんか (笑)。

富士急2002F・復活PEA塗装を撮る (上)

2014-02-08 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 国鉄165系の「パノラマエクスプレスアルプス」を譲受のうえ長年来「フジサン特急」として活躍してきた富士急2000系は、周知の通り前身が前身だけに老朽化が進み、ついにこのたび小田急から20000形を1編成導入して1本を廃車にするはこびとなったわけですが、小田急で2編成しか無かった20000形のうち1本については小田急が後生大事に喜多見あたりで保存しており、富士急に2本揃って輿入れとはならなかった以上、2000系のうち1本から部品を取ってもう1本を引き続き活かすという作戦 (今のところそのように見えます) にはそれなりの合理性があると言えましょう。そこで、2001Fと2002Fのどちらを廃車にするのかを考えた際、富士山側に展望席がある2001Fが延命の対象となり、そうではない2002Fが廃車の対象となるのもまたやむを得ないことなのでしょう。
 とはいえ、富士急としても長年使ってきた2002Fへの愛着があるようで、昨年末に忽然とパノラマエクスプレスアルプス塗装が復活したのは富士急によるせめてものはなむけと思われますが、これは同時に頭の中が昭和なヲッサンにとってもまたとない新鮮な衝撃であるとしか言い様がないでしょう……。



 私自身はこのJTの登場時、私鉄釣掛式電車に血道を上げるマイナー指向の高校生であり、しかも1988年からの大学受験勉強を境に約10年ほど鉄ヲタから遠ざかっておりましたので、結局この車両の中央線時代を見たことも撮ったこともありませんが、当時ヲタ雑誌で見かけた鮮烈な印象だけは忘れがたく、鉄ヲタに復帰してからは「いつか富士急でこの塗装を復活してくれないものか」と宿願しておりました。というわけで、今回の復活劇は拍手喝采ですね……!
 しかしながら例によって仕事やら何やらのため、なかなか撮りに行く時間がなく……。どうせ訪れるならば、ド順光狙いも勿論理想ではあるものの、より光線を気にせずいろいろな方向から撮影出来る曇り日にしたいと思いつつ (要するに、僅かな出動でより多くのカットを……ということです ^^;)、ギャラリーが少ない平日の休みと曇りが重なるのを虎視眈々と待ち続けたのですが、1月末にようやく「2/9の引退に間に合った!」という感じでその機会が訪れましたので、勇躍大月を訪れて留置中のシーンを激写! その後は、これまた光線に関係なく撮影できる場所で走行シーンをゲット! 暗い冬の森の風景の中でも、次第に消えゆく東海顔と鮮烈なストライプ塗装の組み合わせはやはり映えますね……。