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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄20000系発表・どうなる8000系?

2017-06-07 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 相鉄は一昨日、2022年の東急直通に備えた新車20000系を新造し、相鉄100周年に合わせた今年末にデビューさせる旨を発表し、さっそく昨日は地元『神奈川新聞』の一面ネタになったほか、公式プレスリリースには日立笠戸工場でかなり完成に近づいた姿も掲載されています。新型車の登場はかねてから噂されていたことですので、登場それ自体は驚きませんが (正面デザインは何となく、九州のミトーカ豪華列車を思い出すのが何だかなぁ~)、注意深く説明を読んでみますと、いくつかの注目すべき点があるように思えます。
* 東急→総合車両ではなく、8000系以来久しぶりに日立発注。
* JR直通用とは一言も書いていない。
* 日経新聞によると、2022年までに全16編成登場ということで、7000・新7000のみならず、8000も置換対象 (としか思えない)。
 このうち、発注先が6000~8000系と同様の日立に舞い戻ってAトレ仕様となったこと、そして10連で登場するということは、相鉄から東急に乗り入れたのち、さらに副都心線を経由して東武や西武に乗り入れる際の共通性にも配慮しているということなのでしょうか?! 相鉄から直通した列車は主に目黒線経由で南北・三田線に流れるものと予想していただけに、かなり意外な展開です……(南北・三田線は6連につき、全然相鉄の8~10連と合わないのでは、という意見もあるでしょうが、武蔵小杉大開発によって目黒線も混むようになり、長編成化は時間の問題だと思っておりました)。Aトレということで、椅子の座り心地が悪くなる可能性がありますが、プレスリリースのイラストを見る限り、9000系YNB車と同等の座り心地であるはずだと期待したいものです……。



 いっぽう、20000系が副都心系統準拠仕様 (?) のAトレであることからして、JR直通は主にマンセンケーが担うのでしょうか。あるいは「JR直通車は現在検討中」とのことですので、E235系の相鉄バージョンとして12000系 (勝手に仮称) が登場しそうな気もしますが、乗り入れ先として予想される埼京線が今すぐE235でごっそり置き換えられるとは到底思えませんので、相鉄としてももう少々編成を揃える必要があると判断すればマンセンケーを増備するのかも知れません。
 それはさておき、一気に大量製造を仕掛けることにより、8000系まで廃車が及ぶという事態は余りにも痛い……。「8701~8706Fが消え、衝突事故で既に8707Fが廃車となっていることからして、8708F以後が生き残り?」と思ったものの、ひょっとするとJR直通対応編成を増やすという名の下で、8708F以降も全廃となる可能性も有り得ます。まぁ、8000系初期車も1990年代初頭の登場であり、2021~22年頃の段階で経年は30年前後ですので、大規模な機器更新をしていない中、消えて行くのも仕方がないのでしょうか (そして……6000系が消えていったのも、もうそんな昔なのか!俺も歳をとるわけだ……と愕然 -_-;)。これまでのところ、9000系のYNB化が進んだ一方、8000系のYNB仕様車は全く現れていませんが、要するにこういうことだったのか……。
 そういえば、20000系の車内にボックスシートを設置するという触れ込みは全くありません。このため、8000系も数年以内に一気に消えるとすれば、相鉄名物として定着していた感のある4扉セミクロスシート車は結局少数派に戻ることになります。
 何はともあれ、相鉄はいよいよ新たな過渡期に突入……。20000系が早速どのようなかたちで模型化されるかという関心のいっぽう、7000系目当てのヲタが沿線に多数……? 地味な車両ですのでさほど増えないことを期待したいものですが、5050引退のときも結構ヲタは集結したのを思い出すにつけ、どうなることやら。

 ※上の画像は2009年、下の画像は2011年撮影で、天王町も西谷も今は撮影環境が激変。8000系ももちろん新塗装化……。何てことはない地味な記録も、今となっては懐かしいものです。

相鉄かしわ台夢の宴 (4) YNB外並び

2017-02-21 13:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 昨年の9月初旬以後、相鉄9000系各種塗装の鉄コレが相次いでリリースされ、相鉄ファンなヲタは狂喜したものですが、個人的には何だかんだでN化が済んだのは現行塗装 (青+橙帯) のみで、赤帯旧塗装とYokohama Navy Blue新塗装は未だN化に着手していない状態です……。その最大の原因は多忙ということになりますが、もう一つ、同梱の安っぽい車番シールを貼って済ませても面白くないという問題もあります。とりわけYNBについては、シールを貼ったあと上から光沢スプレーを吹かなければ全然実車感が沸かないと思われますが、そこでもし本当に光沢を吹いてしまいますと、今ひとつショボい品質の車番シールを永遠に固定することにもなってしまいかねません。



 というわけで、多忙にかまけてN化に逡巡していたところ、ここに来て福音が……。何と「レールクラフト阿波座」さんから、相鉄9000系車番インレタが出るらしいということで、しかも相鉄との関係も極めて良好なのだとか! これはもう、インレタゲットを待ってからN化するということで全く問題ないでしょう~。
 そんな嬉しい話題に合わせて、去る年末のYNBバージョン発売ついでプチ撮影会の模様の続きです。庫内で先端を揃えて見事な並び具合を見せていた9703・9705Fは、海老名方の先頭を建屋の外側に出しており、直射日光に照らされたこの並びは、これはこれで絶品なものがありました♪
 それにしても、この2編成の竣工以来、YNB色9000系に遭遇する機会も少しずつ増えていますが、未だに外装と言い内装と言い、独特の重厚なオーラに圧倒されてしまいます (笑)。しかし、この色がなかなか8000系やマンケーへと波及して行かないのは何故でしょう……?

相鉄かしわ台夢の宴 (3) 6001

2017-01-12 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 去る師走の鉄コレ相鉄9000系YNB発売記念・かしわ台プチ撮影会は余りにも素晴らしかったのですが、それを一刻も早くアップしたいという願望を、年末年始の猛烈な仕事の波が押し流してしまい、YNB9000系もまだN化していないという惨状であります (滝汗)。とはいえ、記事化にしても鉄コレのN化にしてもとにかく手がけなければ、既に蓄えたネタの山から勿体ないお化けが発生しそうですので何とかします……。
 というわけで、相鉄が誇る究極の珍車・モハ6021と並んで、「よくぞオンレール保存してくれました!」と拍手を送りたい逸品がこちら、モハ6001!



 詳論するまでもなく、鉄道省ロクサン→3000系の導入で大型車に適応した相鉄が、5000系の全電動車編成よりもさらなる経済効率と輸送力のアップを目指して導入したのが、昭和後半の相鉄を象徴する6000系。猛烈に客が増え続けた高度成長期にあって、大した観光地を沿線に持つわけではない相鉄としては、ただ効率良く安定的に大量輸送できるスペックであれば良いという発想の下、外観も内装も実にシンプルで全く虚飾も何もない電車を作ったわけで、カエル顔に床下カバーつきボディマウント構造の5000系と比べると、その設計思想の違いは一目瞭然でありますが、とにかく質素そのもの・地味そのものな電車の割には直角カルダン駆動という強烈な独自性に走っているあたり、激しく相鉄スピリットを感じるのは私だけでしょうか?
 そんな6000系のうち、新6000系は2003年秋のさよなら運転、そして引き取り手探しの不調を経て2004年に消えてしまったものですが、旧6000系の保存車となって久しかった6001と6021については、2007年の秋に相鉄創立90周年を控えて化粧直しされ、とりわけ6001が旧塗装になったのは喜ばしいことでした。ただ残念ながら、なかなか撮影の機会は訪れず、常にかしわ台を通過する際に指をくわえて眺めるのみ……。それだけに、9年以上を経てようやくこうして激写出来たとことは、ただただ感動、感激、感無量に尽きます♪
 とはいえ、旧塗装を塗ってから既に長い年月が経った結果、屋根から垂れた汚れも目立つわけで……。相鉄100周年を迎える今年、改めての化粧直しに期待せずにはいられません。
 そして個人的妄想ですが、新7000系あたりを使って、是非この旧塗装と黄緑塗装を営業車両として復活させ (あと出来れば、2000・3000系が纏った緑クリームツートンも ^^;)、相鉄100周年の超お祭りモードが実現すればなぁ~~と思います。そうすれば鉄コレの格好のネタにもなりますし (^_^;;;)。

謹賀新年・相鉄かしわ台夢の宴 (2) 6021

2017-01-01 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 皆様あけましておめでとうございます。2017年は国鉄崩壊30周年の節目であるのをはじめとして、内外の鉄道事情がさらに移ろう年になるでしょうし、とりわけ1980年代よりも前につくられた鉄道車両にとっては危機が加速してゆくことになるでしょう。したがって、ボロい車両もとい古き良き車両を愛でる鉄道趣味にとっては、新年がめぐるごとにあまり目出度くないのかも知れませんが、今年も時間の許す限りぼちぼちと撮り貯めた車両の画像と取るに足らない雑感やらを備忘録的にアップして参ります。お暇な方に引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。m(_ _)m
 というわけで新年一発目ですが、これはさすがに目出度いネタをと思いまして、昨年末に相鉄ヲタを限りない歓喜へと誘ったかしわ台ミニ撮影会のつづき……6021です!!



 6021は周知の通り、アルミ車両技術の黎明期であった1967年に日立が1両だけ試作した車両であり、今日隆盛を極めつつある日立Aトレインの始祖とも呼ぶべき車両と言えましょう (その後今日に至るまで、日立のアルミ車がこんなデザインであればサイコー!だったのですが……それはさすがに有り得ないですね ^^;)。しかも、今年で何と登場半世紀の節目を迎えるということで、そんなタイミングの直前に6021が一般のヲタ向けに久々に公開されたのは誠に意義深いものがあると思います♪ 
 とりわけ、高校時代は相鉄に乗って高校に通っていた私にとって、6021はとにかく懐かしいのひとことに尽きます。登校時は海老名行きに乗っていましたので、いつ6021が来ても良いようにホームでは最後部にて待っていましたし (笑)、車内に一歩入れば暖房送風ダクトが醸し出すゴツい印象の車内にもうメロメロだったのでありました……(笑)。
 というわけで、以前マイクロから旧6000系が発売された際には、当然のように6021F・8連をチョイスしたものです。そしていずれ、鉄コレのネタが次第に切れてくるにつけ、突発的に鉄コレでも6021が出て来るのではないかと戦々恐々です (^^;)。もっともその前に、2100系や5100 (5050) 系をやって頂かなければなりませんし、営業用車時代の2000系も激しく希望するものです。さすがに、3000系→3010系→3050系という流れはドマイナー過ぎて、鉄コレでは有り得ないかも知れませんが (と申しますか、3000系は既に作ったし ^^;)。う~む、鉄コレいじりするヒマが年々減りながらも、むしろ煩悩はますます強くなる……そんな一年にもなりそうです。

相鉄かしわ台夢の宴 (1) YNB庫内並び

2016-12-21 12:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 去る18日 (日)、相鉄鉄コレ9000系の第三弾として全面更新後の姿=ヨコハマ・ネイビーブルー・バージョンが先行発売され、私も相鉄ヲタの超はしくれとして販売開始時刻の9時までにかしわ台の正門に馳せ参じました (ぱれっと様とのミニオフ会のあと深夜に関西から帰って来ましたので、朝8時までに並ぶのは諦めました。まぁ、鉄コレ値上げ以来、相鉄鉄コレは並ばなくても購入出来るのが実情ですが、なるべく早い時間に並びたいというのが、相鉄への愛というものです)。そして、新塗装発売時には正門脇の保存SLしか撮影出来なかったものの、赤帯旧塗装発売時には庫内でモニを撮影出来たようですので (私は別件で参加できず)、「小出しにいろいろ撮影させてくれるかも知れない」と思いまして、カメラを持参のうえマジ期待モードで並んでいたところ……保存車両シークレット撮影会のアナウンス、キタァァーーーっ!!kirakiraclap



 というわけで、少々並んで無難に9000系YNB鉄コレを購入した後は、案内に従って撮影会場へGo! 保存車両群は屋外に展示されているため、「さて、結構広い構内の中で、どのように動線が設定されているのだろうか。コーンを立てて立ち入り範囲を示すテープを張り巡らせるのも結構大変な作業ではないか……」と思いつつ、後戻り不可の一方通行順路をたどって行きますと、ぬぉぉっ!何と!既にYNB化された9703・9705Fが並べられており、庫内の先端部から撮り放題であるという……(*^O^*)。早い段階から告知する通常の撮影会イベントの会場としてかしわ台の庫内を使おうものなら大混乱が予想されるだけに、相鉄は通常相模大塚の電留線を活用しており、まぁ相模大塚は相模大塚で悪くはないのですが (いやいや、とっても有り難いです♪)、たまには変化もあると良いなぁ~と思わなくもありませんので、「鉄コレ購入者を特別にシークレットで御案内♪」という趣旨でYNB庫内並び撮影が可能!!というのは本当に粋な企画であるとしか言いようがございません♪♪ そして撮影後は、2枚目画面右、社員 (?) の尾根遺産がいらっしゃる位置で車内に入り、そのままひたすら車内を歩いて屋外の撮影会場へ! 車内を移動順路にするという手法も、通常の人多すぎな撮影会では採り得ないでしょうから、とにかくまぁ良く考えられた企画に最初から「う~む☆」と唸りっぱなしなのでありました……(続く)。
 まずはこの場ながら、「相鉄ファンで本当に良かった!!」と絶叫したくなるような、最高・究極のクリスマスプレゼントと呼ぶに相応しい、素晴らしいシークレット撮影会を企画して下さった相鉄関係者の皆様に、心より篤くお礼申し上げます m(_ _)m

※後日補足……実は当日直前の中吊り広告で、ミニ撮影会の告知がなされていたようですが、直前数日は相鉄に乗っておらず、当日も見落としていましたので、何とも間抜けな記述になってしまいました (^^;)。しかしまぁ本当に、私にとっては究極のシークレットであり、大いなる喜びでありました……。