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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

07年GW・奥の細鉄 (7) 金太郎街道

2007-05-18 13:06:44 | 貨物列車


 ところで、東北線で撮り鉄をするとなれば、もう一つの楽しみとして貨物列車を外すわけには行きません! 『貨物時刻表』を見れば一目瞭然、北海道・東北と首都圏のあいだは東海道・山陽線に次ぐ貨物大街道となっており、あらかじめ時刻を調べておけば、455系や717系が姿を現さずヒマを持て余しているあいだも結構有効活用できます。と言いますか、今回の長町・名取訪問にあたりましては、『貨物時刻表』付録の薄〜いパラフィン紙に印刷された貨物ダイヤを拡大コピーし、そこに455系や717系のスジを書き込んだものを携行しておりました (笑)。
 そこでホームの端で構えていますと、いや〜本当に、長大なコキ編成が次から次へとやって来ますので、退屈しませんね〜(*^o^*)。もちろん、連休の谷間ということで、多少のウヤや空コキ三昧 (↑の画像 -_-;) はありましたが……。



 そんな仙台近郊貨物撮り鉄で最も実感したのは「金太郎 (EH500)、増えたなぁ……」ということです。まあ、EH500の精悍で重厚な雰囲気は結構好きなのですが (→甥っ子にもプラレールを買ってやって悦に入っています ^_^)、さすがにEH500ばかりが次から次へとやって来ますと、ED75はどこへ行ったのだろうか……という思いにとらわれます。もっとも、DJ誌の最新号によりますと、昨17日にEH500の最新増備車 (51号機) が北府中を出場して甲種回送されたとのことで、既に50両の大台を超えているとなれば、東北線が「金太郎街道」になってしまったのも当然というものでしょう (^^;)。う〜む、ED75の重連がもっと頻繁に走っていた頃に来ておくべきだったのかも知れません。
 それはそうと、EH500の塗装は1枚目の画像 (運転台の下が黒) がスタンダードだと思っていたのですが、いつの間にか2枚目の画像のようなバージョンへと移行しつつあるんですね……。今までよく観察していなかったもので……はい (^^;)。

根岸界隈機関車散歩 (1) 減り行く昭和のEL

2007-03-09 14:40:14 | 貨物列車


 最近は古き良き電車・気動車を求めて出かけることが多く、ひところはヒマさえあれば出かけた横浜・川崎あたりの臨海界隈も少々ごぶさた気味になってしまいました。それでも、貨物界も輸送効率アップを目指してELの置き換えが進んでおり、1970年代以来ずっと走ってきたELたちの先行きが暗いのは同じようです (-_-)。
 というわけで、先月のとある休日、ちょっと横浜で用事があったついでに根岸まで足を延ばし、久しぶりに根岸駅ホーム先端の鉄スポットで国鉄型ELが出入りする光景を楽しんでみました (*^_^*)。幼い頃、ここはEF15がさかんに出入りしており、それが次第にEF65の天下へと変わっていったのも今は昔。EF65の運用も前回のダイヤ改正で激減し、今や桃太郎が根岸に出入りする最大勢力となっています。この先、今月18日のダイヤ改正では一体どうなってしまうのでしょうか……??



 こうなると、もう「国鉄色じゃない~。残念!」などと選り好みなどしていられなくなります。理想的には、EF65 535やEF64 0番台などの原色を追ってどこまでも撮り鉄できれば良いなぁとは思うのですが、綿密にネットで下調べをして良いポイントを訪れてみても三脚がズラリ……というのは苦手ですし (^^;)、原色でないとしても遅かれ早かれ国鉄型ELの存在は希少価値が高まってゆくことでしょう。そんな私は、高崎のEF65 0番台が来ようものなら、それだけで「ラッキー♪」という感じですし、EF64 1000番台の更新色も「なかなか締まった雰囲気で、これはこれでアリだな」と思っています。ホンネを言えば、伯備線用の更新色の方がもっと好きでして、関東のEF64 1000番台の更新色もこっちにしてくれないだろうか……とも思うのですが (^^;)。
 ともあれ、新旧いろいろなELが入れ替わり立ち替わり現れる根岸駅は、個人的な子供時代の経験がつまった本当にかけがえのない聖地です。今後も少しでも長く、そんな新旧ELの共存共栄が続くことを願っています (^^)。

06年秋の貨物散歩 (3) 桃太郎@関内

2006-11-08 15:24:31 | 貨物列車


 琴電シリーズはまだ続きますが、ここらでちょっと一休み (^^;)。ヘロヘロな電動貨車を味わったところで、次は王道中の王道な貨物列車を採り上げてみたいと思います。そのものズバリ、EF210が長大なコンテナ列車を牽引して根岸線・関内駅を通過するシーンです。個人的にこの列車は、最終的な行き先である横浜本牧駅の周辺で撮影することが多く、かなりんのDD55との組み合わせばかりが記録のストックとして増えていったことから、そういえば根岸線内では撮ったことないなぁ……と思いまして、根岸線内の超定番撮影地である関内駅に向かってみました。根岸線といえば、大部分の貨物列車は根岸から発送される石油タキであり、明るい時間に走るコンテナ列車の本数は非常に少ないことから、これはこれで大都会のど真ん中を行くコキということで貴重かも、と思っております。



 関内駅での最も一般的な撮影スポットは、上の画像の通り桜木町寄りの位置ですが、個人的に結構気に入っているのが石川町寄りの位置からの広角気味のアングルです。但し、あっという間に画面を列車が横切ってしまうため、非常に難度が高いですが……(^^;
 それにしても、個人的に幼い頃から小学生時代まで、根岸に住んでいる親戚を訪ねるたびに線路際にかじりついて眺めたのはEF15牽引の列車がメインでした。そんなわけで、先月発売になったRP誌のEF13・15特集には懐かしさを禁じ得なかったのですが(特に、スト権ストをやりまくりの頃に出現した「闘争勝利」落書き列車には「うおっ、載ってる載ってる♪」と大喜び ^^;)、そんなEF15の天下だった根岸線がEF65に取って代わられ、そんな敵役だったはずのEF65すら今やEF210やEH200の大量増備開始によって追われつつある身となり、見つけ次第撮るようになったとは……。諸行無常、盛者必衰とはまさにこのことですね……。
 もっとも、EF210は個人的に好ましいデザインだと思っておりますので(しかも「鉄」予備軍として養成中の甥っ子[4歳]が既に桃太郎マニアとなっております ^^;)、これから20~30年にわたるであろう活躍を少しづつ記録して行こうかと思っているところです。

06年秋の貨物散歩 (2) 扇町駅5993レ

2006-10-22 00:25:45 | 貨物列車


 川崎港の界隈で最新鋭DLの単機や東西線5000系の甲種回送に感慨を覚えたあとは、運河を2つ隔てた鶴見線の終点・扇町駅を取り上げてみることにしましょう。
 扇町駅につきましては以前、熊谷からの石炭返空ホキ到着シーンを扱いましたが、今回は午後2時ではなく午前9時半の5993レ・化成品タキ編成の到着シーンです。
 実は……この時間帯はかなりん千鳥線や水江線の数少ない運行時間と重なっており、どうしてもこれらの臨海鉄道線の濃いぃ光景に心引かれてしまうことから、いっぽうの鶴見線は今までしばしば訪れているにもかかわらず、この列車の到着シーンを撮るのは初めてだったりします (^_^;;)。鶴見線も元はと言えば臨海鉄道の先駆け的存在であり、各駅における貨物扱いも国鉄時代から既にかなりんに委託されていますので、実はほとんど同じような存在なのですけど (^^;;;)……非電化かつ無機質な沿線風景の千鳥線を行くタキ・コキの長大編成はやはりインパクトがあり過ぎ、いつの間にか午前の扇町は後回しになってしまいました(なお、午後のタキ入換・出発シーンは撮ったことがあります)。



 それはさておき、さすが旅客列車も走っている路線だけあって、タキ列車はホイッスルを鳴らしながら定刻通りに昭和駅の方から姿を現しました(これが臨海鉄道などの貨物専業路線ですと意外と運行時刻はアバウト ^^;)。赤白黄の編成が完璧な順光に映えてとても美しいですね……(*^^*)。5993レは電車ホームの先端付近で一旦停車したあと、操車さんをデッキに乗せて、いよいよ入換開始です。一旦駅南側の踏切を降ろしてスイッチバックしたのち、ゆっくりとS電工専用線の入り口へタキを押し込んで行きました。その後、専用線の貨車門の入り口付近に留置されていた出荷タキを引き出してとりあえずの作業は終了となるのですが、ホームから一部始終を眺めることが出来、いや~今さらながら楽しめました (^^)。
 これで、千鳥線定期貨物消滅後の新たな楽しみが出来た……と思ったのですが、それも束の間、先日東西線5000系の甲種回送を撮影に行った折、千鳥線のもう一つの季節限定 (?) 荷主であるS電工千鳥工場の専用線に通じる線路が、長い間の沈黙を破って久し振りにこすられているのを発見してしまいました。う~む、出勤ついで寄り道鉄の楽しみとして、扇町駅に5993レでやって来るいろいろな色のDE10を記録するのか、それともこれからの時期たまに運行される可能性が高い千鳥線の不定期貨物を記録するのか……悩ましい選択です (^^;

06年初春の平凡なDLシーン (3) 隅田川

2006-03-06 17:46:28 | 貨物列車


 古きお江戸の北東端にある南千住界隈は、かつては小杉原の刑場があったり、今でも如何にも下町然とした街並みがゴチャゴチャと広がっているなど、独特の雰囲気を漂わせておりますが、最近ではTXの駅が出来たり、それに合わせてJR・日比谷線の駅ともどもリニューアルされたり、さらには隅田川沿いの一帯が完全に再開発されて見事なベッドタウンとなっているなど、まさに東京全体の新陳代謝を凝縮したような新旧入り交じったエリアとなっています。
 そして、そんな南千住界隈の新旧を隔てるド真ん中に広がる巨大な貨物ターミナル駅が隅田川駅です。ここはさすが東京の主要な物流拠点の一つと言うだけあって、膨大な数のコンテナの出入りがあって壮観ですが、コンテナ列車の出入りがない時間は基本的に2輌の入換機が忙しく走り回ってコキ編成の切り貼りに励んでいます。そんなシーンを駅南側の歩道橋から眺めていますと、大きく開けた風景の中に時折響き渡るホイッスルの音色が意外と牧歌的で、思わず童心に帰って「あぁ~何だか良いなぁ~」という気分になってしまいます (^^
 基本的に隅田川駅の入換機は、ごく当たり前のようにDE10が担当していますが、たまに少数派のDE11 (↑の画像。DE10の重連総括制御不可バージョン) が入ることもありますので、これはこれで一つの隅田川駅名物と言えるかも知れません。