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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武の一般車両・最近の記録から

2006-06-01 14:54:21 | 大手民鉄 (東武)


 上毛電鉄のイベントに参加した27日は、残念ながら天気が悪くなる一方でしたので、午後のデハ101西桐生往復につき合うのを止め (前に粕川~膳間と渡良瀬川鉄橋で撮ったこともありますので ^^;)、早めに赤城駅に向かって帰ることにしました……。
 ただ、単に帰るだけでは余り面白くありませんので、赤城から船橋まで、いろいろな列車を乗り継ぎながら東武を大縦断し、ところどころで駅撮りを楽しむという、何とも酔狂極まりない行動を楽しんでしまいました (笑)。
 まずは「りょうもう」に乗車 (→館林以北でこれに乗るのは実は初めて ^^;)。赤城発車時は本当に背筋が寒くなるほどのガラ空きぶりですが……新桐生・太田・足利市でどんどん客を増やして行ったことから「なるほど、東武にとっては確かに稼ぎ頭な列車なわけだ」と妙に納得してしまいました。
 館林で下車したのち、「館林ラーメン」で一服 (笑)。午後2時台になっても多くの客で賑わっているのは、さすが東武駅ラーメンの実力のなせる技でしょうか。
 館林でせっかくの「りょうもう」から降りた以上、当然館林ローカルの車両群を撮影するわけですが、このとき見かけた佐野線の電車は800系ばかり。去る3月の改正後の目玉として楽しみにしていた前パンの850系は姿を見せず、残念無念……(-_-)。
 その一方、もはや小泉線の運用が残るのみとなった1800系通勤改造車は、相変わらずの姿で元気に活躍していました。しかし、館林駅に隣接する津覇車両には、8000系のワンマン2両編成化改造車が白い下塗りを施された状態で留置されており、このワンマン車追加分が揃ったあかつきには小泉線全線がワンマン化されてしまうことが予想されます。1800系通勤車の最後の活躍を撮影される方は、どうぞお早めに……。
 ちなみに、館林駅の中でも一番撮り鉄しやすいスポットと個人的に思っていた佐野線ホームは、ワンマン化に合わせて設置された「佐野線ご案内窓口」なる有人簡易改札によって、おいそれと出入り出来ない状態になってしまいました……(一言断れば大丈夫なのかも知れませんが)。そこで↑の小泉線発車シーンも、簡易改札の手前から撮影しております。



 久喜~館林間の区間運用は10000系天国となっているのを見届けたのち (この日はこの区間で一番激しい雨に見舞われました)、久喜からは東急8500系で春日部へ。いやはや、田植えを終えたばかりの柔らかな緑に包まれた水田を眺めながら8500系の激走を楽しむのは本当に風流なものですね (^^)。
 そして春日部からは野田線に乗り換え。一応、大宮方のホーム先端にて、初期修繕車の8104Fあたりが来ないかな~と待ち構えてみたのですが、長大な野田線ですぐに当たりくじを引くことが出来るはずもなく……(^^;)。
 それにしても、5070系が走っていた頃は、8104Fがやって来ると「遠目に見て5070系がやって来た!と期待していたのに、裏切りおって……-_-メ」と文句たらたらでしたが、5070系が消滅し、いざ野田線が「最後の8000系天国」になった瞬間から、今度は一転して「8104Fカモン!」などと心の中でつぶやくようになってしまうのですから、我ながらいい加減なものです (苦笑)。その8104Fは、結局清水公園で交換するのを指をくわえて眺めるのみでした。
 というわけで、8104Fは大宮に行ってしまいましたが、私が柏に着いた前後、柏駅は何と8000系初期車フェスティバル状態となっていました。江戸川台のホームにて今後の野田線撮影に向けたロケハンを済ませた後でやって来た柏行きは何と8101F! 柏での駅撮りも思わず緊張感が高まります (笑)。その後、柏から乗った船橋行きも何と8102F! 他に、8107Fもやって来ました。昭和38年製と記された車内銘板や、修繕からも相当な時間が経ってしまってやつれた雰囲気が漂う車内を眺めながら、今後の車両新造計画の進み具合如何によっていつまで続くか分からない「8000系天国・野田線」の味わいに浸ったのでした……。
 あちこちで撮り鉄を繰り返しながらの赤城~船橋間の所要時間は4時間 (笑)。疲れました……けど、ダイヤ改正後の東武をじっくり観察する良い機会にはなったと思います。
 なお、つい最近発表された東武の今年度設備投資計画によりますと、たぶん東上線を対象に、50000系を一気に8編成新造する云々……。これで宇都宮線の5050系はおろか、野田線の古~い8000系の命運もそろそろか、という思いが強まっています (-_-)。

東武8000系プチ編成、複々線を激走!

2006-05-07 21:39:37 | 大手民鉄 (東武)


 先日東武伊勢崎線の新田にて、東急8500系オンパレードをはじめ、6050系の区間快速や8000系の区間準急を撮影していたときのこと。そろそろ腹も空いてきたことだし、草加駅前の珍○あたりでラーメンでも (^o^)……と思った矢先、松原団地の方から8000系のマスクが次第に迫って来ました。「う~む、さっき見かけた上りの8000系区間準急が浅草から折り返して来るにはまだ早くないか……?」と思いつつさらに凝視してみますと、何とたったの2両! 要するに、亀戸・大師線のワンマン8000系が定期的にキカスへと戻るスジのようです!
 そこでふと、去る3月のダイヤ激変前にも昼下がりの梅島でワンマン回送を撮影していたのを思い出し (↑の画像)、梅島と新田での目撃が一本の線でつながったのでした。正式な運行時刻については実物のダイヤグラムを持っていないので分からないのですが、梅島で撮影したカットのEXIF情報と、新田でのカットが「きぬ119号」の通過後であることを照合した結果、西新井か草加あたりで「きぬ119号」に追い抜かれるかたちでスジが設定されているようだ……ということが分かりました。(とりあえず休日ダイヤの場合です。平日ダイヤはまだ確認していませんので悪しからず ^^;)



 それにしても梅島のカットといい、新田のカットといい、東武の零細ローカル線を象徴する8000系2連ワンマン車が、極めて都会的な風景をバックにしつつ、豪華な複々線をぶっちぎり快走しているわけですから、ナマで目撃しても、こうして後で観賞しても、何とも言えず小粒でピリリと辛い存在感をビンビンに感じますね~(^^;)。
 このような珍回送シーン、言うまでもなく一日にそう何度も見られるという性格のものではないと思われますので、興味をお持ちの方はご参考下さい (^_^)。
 それにしても、上りの回送はいつなのだろうか……というのが次なる疑問。早朝夜間でしたら撮れませんね~(^^;

東武スペーシア新宿直通1ヶ月

2006-04-18 10:56:00 | 大手民鉄 (東武)


 鉄道趣味界を大いに驚かせた (?) JRと東武の特急相互乗り入れが始まって今日で1ヶ月。特に、週末の午前中の列車を中心にまずまずの利用状況のようで、さらなる宣伝周知とともに発展して行けば、ファンとしても眺め甲斐があるというものです。
 そして最近では、小田急や東急に乗っていますと、左にスペーシア、右に小田急VSEを並べて、ふたつの大観光地が新宿を接点として結ばれたことを強調する中吊り広告が目立っております。箱根湯本から東武日光まで、1回乗り換えるだけの豪華旅……。是非一度やってみたいものですが、小田急沿線住民としては最初にわざわざ箱根湯本まで行かなければならないのが面倒ですね (^^;)。関東以外の住民や、日本の鉄道旅が大好きな台湾人・欧米人観光客の皆様あたりには、パックツアーのコースとしてウケそうな気がします。
 それはさておき、ここ1ヶ月+試運転期間というもの、沿線は多くの撮り鉄の皆様で賑わったようですが、私はふだん「特急撮影したいよ度」(何じゃそりゃ ^^;) が非常に低く、かつ人混みが好きではない人間なもので、雑誌やネットを見ながら「そのうち落ち着いたら特急券を買って乗ってみれば良いや」と思っていました。
 しかし、ちょうど乗り入れ1ヶ月を控えた先日の夕方……何気なく乗っていた山手線が大塚を発車したところ、近くの客 (フツーの大人です) が連れに向かって「あっ、スペーシアだ!」と一言。何と、新宿行スペーシアとの並走状態に! そして池袋発車後、改めて並走が実現! こういう余りにも偶然かつ劇的な初目撃をしてしまいますと、思わず新宿停車中のシーンを撮らずにはいられなくなりました (笑)。いずれ剥がされるであろう記念ステッカーと合わせて、ちょうど良い記念になったかな、と思います。
 それにしても……スペーシアの存在感というのは、東武線内では見慣れているだけにそれほど意識することもありませんが、JR線内で見かけますと、ボリューム感のある車体が振りまく印象は強烈なものがありますね……。山手線の車内でも、「あっ」と叫んだオジサンはもとより、多くの人が食い入るように見つめていました (私もです。笑)。
 ただ、そんな熱い視線が実際の乗車率に結びついているかどうかは微妙なようです。特に、この折り返し・スペーシアきぬがわ7号は、新宿発車時点ではお世辞にもよろしい乗車率ではなかったのは気になりました。栃木・鹿沼あたりの住民にまだ必ずしも十分に浸透していないからかも知れず (あるいは、特急料金が高いから??)、会津へ帰る人が利用するにしても2回乗り換えで夜10時着で今ひとつ使い勝手が良いとは言えず……いろいろ今後に向けて検討する余地は大きいのかも知れません。

 もっとも、この日の新宿駅でスペーシア以上に感動 (?) したのは↓こちら。



 甲州街道跨線橋工事関連で動員されたと思われる軌道トラックが編成を組んで (?) 留置中!
 レンタカーにアダプターを装着して線路を走行可能にしているところが何とも……。
 う~む、この「編成」が実際に山手貨物線や中央線をジャラジャラと走っているところを撮りたいですね……(もちろん無理でしょうけど ^_^;)。

東武・過渡期の区間快速【会津高原】ゆき

2006-03-19 17:56:24 | 大手民鉄 (東武)


 東急8500系の久喜行きを撮るべく伊勢崎線を北上し、トブコの上りホームで待ち構えていたところ、浅草発15:50の区間快速・東武日光&会津高原尾瀬口行きが入線して来ました。昨日駅撮り態勢に入っていたときにやって来た新種別・区間快速はこれが最初でしたので、「区間快速……ここトブコから各駅停車とはあんまりな話だけど、水色地に白字の種別幕は結構シブいかもなぁ……」と思ってしまいました (^^;)。
 これだけでしたら、今後の日常的な光景に初めて触れたというだけですが、さらによく見てみると、何と浅草寄りの先頭車が前パンで (^o^ →前パン6050系ファンの方、ご参考ください。まぁ、今は運用激変過程の真っ直中と思われ、落ち着いたらどうなるか分かりませんが ^^;)、しかも行先幕の交換が間に合わなかったためか、行先が新駅名の「会津高原尾瀬口」ではなく「会津高原」のまま……!! 
 そこで、これはもう過渡期の珍現象だ!というわけで、横に停車している8000系区間準急とからめて、思い切り気合いの入った撮影となったことは言うまでもありません (^^

 まあもっとも、改称された会津高原尾瀬口駅を利用するのは、もっぱら尾瀬や会津駒ヶ岳に入山する山屋サン、それに檜枝岐などの秘湯につかりに行く温泉党、あるいは「スノーパル23:55」利用の人々くらいのものでしょう。「尾瀬口」の三文字があろうとなかろうと、こういうワケ知りな人種が「あれ?会津高原尾瀬口行きじゃないの?」迷うとはとても思えませんので、敢えて交換する必要はなさそうだ……というのが率直なところです (笑)。
 もちろん、いきなり国鉄会津線時代の駅名「会津滝ノ原」に戻したとしたら、かなりの混乱が起きそうですが (でもそんな幕を見てみたい ^^;;;;)。

 それにしても、ダイヤが激変した東武本線系を訪れて改めて痛感するのは、「区間」の二文字が増えたなぁ……ということです。特に、普通とごく少数の快速を除けば、地上専用車の全ての列車が「区間」の2文字を冠した種別で走っていますので、昨日も触れました通り、 半直急行・準急がバリバリの主役となっているのに対し、本来の東武電車が継子扱いを受けているような……そんな感じです。
 やはり、まだダイヤ激変直後ということもあってか、準急と快速が並んでいる方が東武本線系としてはしっくり来るんですよね (^^;)。

東武激変秒読み (8) 8000原型顔準急

2006-03-14 00:10:06 | 大手民鉄 (東武)


 ダイヤ激変直前の東武伊勢崎線を訪れた日は、しばらくのあいだ超定番の小菅・五反野・梅島にて撮影していたのですが、6050系快速や8500系区間準急は順調にカットがたまっていったのに対し、もう一つのお目当てであった8000系準急はほとんど来ないという悲劇に見舞われておりました。一回だけやって来た8000系も、せっかくの伊勢崎行であったにもかかわらず、シャッタースピードを速くしなければ到底止められない関係上、LED表示が全然まともに写ってない有様……(T_T)。まあ、10000系の回転幕車はたくさん撮影しましたので良いのですが (こんなに10000系を撮影したのは生まれて初めてです ^^;)。
 そんなこんなで、非常に冷たい雨に打たれての撮影で疲れたのでいい加減撤収しようと思い、五反野で下り快速を撮り終えてカメラをしまった直後、上り線を猛スピードで驀進してきたのは……あろうことか8000系原型顔の準急浅草行でした (@o@)。まさにこういうときに限って……。ただポカーンと口を開けて見送るしかありません (ToT;;)。
 しかし、こうなればもう黙って見逃すわけにも行きませんので、低速で走るため後追い撮影しやすい東向島にて確実に記録するべく、さっそく移動。そこで北千住駅にやって来た次の準急浅草行も……何と又しても8000系原型顔!! 連続でチャンスを逃したことに、ますます自分の運の悪さを嘆いたのでした。まあ、詳しい運用を調べずに来たのが悪いのですが、それでも原型顔の連続はまず予測困難ですので、むしろダイヤ激変で消え行く「北関東方面行き表示を出した準急」を原型顔で撮影できるチャンスが2度もめぐってきたことをプラスにとらえるしかありません!
 そこでまず、鐘ヶ淵で通過して行く6050系快速を撮影したのち (11日付け記事の画像)、雨が強くなった東向島のホームにて、8000系が折り返してくるのを待ち構えました。時刻表を濡らすと後が厄介ですので、何処行きで来るかはその時のお楽しみ (笑)。そこでやって来た1本目は新栃木行でした。この顔に「栃木」という字が表示されているのを眺めるのは、最近ではもっぱら宇都宮線の5050系ばかりでしたので、逆に何やら違和感が……(^^;)。今後も朝夕には区間急行新栃木行が設定されるとしても、8000系で来る確率は低いわけで、原型顔ならば究極のレアシーンになるのでしょう。そう考えると、まさに超貴重な瞬間に立ち会っていることになります!
 2本目はちょっと趣向を変えて、ズームレンズを望遠側に回して待ち構えてみたところ……やって来たのは伊勢崎行!!! v(*^o^*)v 18日以降の浅草口において、太田・館林・新栃木行は残るといっても、これまでの伊勢崎線の長い歴史の中で一貫して通勤車長距離運用のシンボルとして君臨し続けた伊勢崎行はもう永遠に見られなくなってしまいますので、その最後のシーンを8000系原型顔で記録できたというのは、もう感激としか言いようがありません! かつて伊勢崎行といえば、7800系や原型顔の8000系が当たり前のようにA準急として闊歩していたものですが、それが永遠に歴史の中の話になってしまうというのは、今回のダイヤ激変のものすごさを表していると思うわけです。
 こうして涙雨に打たれながら、原型顔の8000系伊勢崎行は上州に向かう遥かな道へと走り去って行ったのでした……。