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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京釜線土砂降り鉄 (8) DLムグンファ

2019-03-01 00:00:00 | 韓国の鉄道


 世の中、お互いにわかり合えない人間関係というものがありますので、ましてや人間の寄り集まりである国家間の関係にも、分かり合えないものがあるのは自明の理というものでしょう。それを無理矢理、完全に理解し合わなければならないと考えるのは、余程の自称聖人君子のみ。世の中のほとんどの人はついて行けないというものです。それでも、互いにそっぽを向きながらでも良いので、事実上の平和が大事だと思えば、他の誰かが決めたルールのうち、どちらも納得出来るものに従うのが一番。ですので、分かり合えない国を無理矢理重要だと思うのは止めにして、ただの国と割り切れば宜しい。そう福澤諭吉先生も仰っていましたっけ。



 あれ?一体何のこと……まぁ何となく、酒の勢いに任せてそう書いてみただけです。鉄道ネタのブログなのに、何ともお見苦しくて失礼しております。
 トランプ氏と金三胖が会談して朝鮮半島のことを話し合ったのもそんな精神の表れでしょうか。朝鮮半島と言えばそういえば、金三胖との協力マンセー!ウリナラのチュチェマンセー!日帝残滓排除!積弊精算!と仰っている南半分もあったな、ということで、昨年夏に土砂降りの京釜線で撮影した画像の続きです。まぁ、必ずや名を正さんか!という、ウリナラの骨の髄まで染み込んだ腐れ儒者精神に即して言えば、京釜線なんて日帝残滓の極みだったりしますが……(笑)。とはいえ、少なくともアメ罐とムグンファ客車には罪はないと信じます (というか、この組み合わせは大好きです♪)。この21世紀の新たな革命国家では、いろいろな場面でいろいろな締め付けが強まっているようですが、鉄道撮影が再び厳禁とならなければ良いなぁ……と思うばかりです。

京釜線土砂降り鉄 (7) ELムグンファ

2019-01-10 12:00:00 | 韓国の鉄道


 韓流コンテンツにはそれなりに秀作もあるのかも知れませんが、最悪の駄作を国家がプロデュースして失笑ユーチューバーになって一体どうするのか。余り言いたくはないものの、これではひょっとして、この国家のやる事なす事全てが虚言虚構だと思われても仕方がないのではないか……。そもそも下らないBGMで煽る表現手法は決して、問題を平和裡に解決しようとする文明国のそれではなく、やたらと「ウリ民族の悲壮な命運」を脳内に刷り込もうとする主体チョソンのそれと全く同じではないか……。あぁそうか、もともと同じ民族だったし、そんな主体チョソンこそ正統だと思っている連中がローソク革命で大きな顔をしているのだっけか。

 先日韓国国防部が発表した「反論」という名の大本営発表からは、そんな、凄まじいブラックホールのような負のオーラを感じました。大体、これほど平穏な海で、静穏な飛行こそ命な哨戒機がほどほどの距離で接近しただけだというのに、「困難な気象条件の中、懸命な救助活動を行っていたところ、異常接近で凄まじい騒音と恐怖を感じた」とは、果たしてどれだけ世界最弱の未熟練腰抜け軍隊なのかと訝ります。米軍厚木基地周辺に住む小田急江ノ島賎民として、戦闘機の音に嫌気が差すことはあっても、この哨戒機の音なんてほとんど全く気付かないレベルですから、なおさら韓国国防部の腑抜けぶりというか、前後不覚な駄作文に失笑を禁じ得ないところです。



 まあ要は、真相をひた隠しにして「俺は悪くない。騒ぐ日本が悪い」と言いたいだけなのでしょうが、これは魯迅の小説の主人公・阿Qと全く同じでしょう。阿Qの得意技は、自分の誤りを脇に置いて「お前が悪い」とわめき立てて他人に責任転嫁する「精神勝利法」ですが、これが常の習いになると、もっと恐ろしい危機が待ち構えています。それは、他者との関係を改善するというタイミングをことごとく失って、いつの間にか足元が全て掘り崩され、ついには最も屈辱的な敗北や従属が待ち構えていることであり、あるいはそれを良しとせず、嬉々として自滅の道をたどることです。

 1945年の日本もそんなところがありますから、余り言いたくはありませんが、ことウリナラ史について言えば、この噴飯ようつべ動画に限らず、ここ1~2ヶ月の文在寅一派による対日革命外交 、すなわちこれまでの日本との関係とその担い手を全て「積弊」と切って捨て、「国際法や国際信義などというものは、ウリナラの正義に比べれば大したことなし。戦犯国日本こそ、ウリナラの司法と正義に従うべきで、そうであってこそ、ウリナラのローソク外交がプロデュースする南北和平と核問題解決において日本も利益に与ることができる」としらばっくれる態度……。これがもたらす事態は、明末清初に起きた朝鮮半島史上最大級の愚昧な恥辱「丙子胡乱」、あるいは1860年代、手当たり次第に欧米に喧嘩を売った「衛正斥邪」と全く同じ奇変なのではないかという気がしてきました。

 丙子胡乱といえば、明の腐敗や衰退と満洲人の興隆という現実を直視出来ず、せっかく満洲人から同盟を誘われたのに、「満洲人=オランケは野蛮」と散々失礼千万な態度をとって、ついには忍耐に忍耐を重ねていた満洲人の堪忍袋の緒が切れ、清のホンタイジ親征で王朝そのものが漢城(今のソウル)南東の南漢山城に追い詰められたという事件です。その際、朝鮮王朝は「明を裏切ってオランケに従うなど礼教に最も反するので、もし朝鮮がオランケに従わなければならないのだとしたら、そんな国など滅んだ方がマシ」とばかりに全く勝ち目のない抵抗を続けたものの、ついには兵糧が尽き、清の最終総攻撃直前に国王自ら徒歩で投降し、ホンタイジが見下ろす目の前で三跪九叩頭させられるという最悪の事態を甘受することになりました (詳しくは、最新韓流映画『天命の城』をどうぞ)。そして、日本が清に勝って下関条約を締結し、朝鮮の独立を認めさせるまで、朝鮮は憎きオランケの前で額をこすりつけ続けるハメに陥ります。また「衛正斥邪」とは、陳腐な孔子サマの教えに過度にこだわりすぎるあまり、西洋と近代化を頑なに拒んだことを意味しますが、こうして鼻高々に「ウリナラの礼教と正義マンセー」と鼻高々でいる間に、日本はもとより中国と比べても近代化という点で出遅れてしまい、ついには自国の領土で日本と清が激しく争い、最も守らなければならない自主を失うきっかけになりました。

 丙子胡乱にしても衛正斥邪にしても、その背後にあるのは「うっかり満洲人や西洋人と妥協しようものなら、国内の対立勢力から激しく血祭りに挙げられかねない」という恐怖ですが、だからこそなおさら、過度に偏った「正義」を掲げて空威張りすることになり、ついにはリアルな判断をすることができず、最悪の選択をするよう自ら仕向けてしまったわけです。今回の空騒ぎも、「たとえウリナラの側に問題があるとしても、イルボン=絶対悪には頭を下げられない」という歪んだ精神が、他のあらゆる合理的な判断 (早々に事実を認め、諸々の誤った説明も含めて陳謝する) を不可能にしたと言えます。

 したがって、阿Qのような烏合の衆が無分別な革命外交ごっこをしている限り、「北の問題を解決するためにも協力が必要で、だからこそ関係修復を」ということ自体が絵空事であり、むしろ日本を危険に晒す行為ということになります。非常時にこのような烏合の衆と協力関係を組まなければならないとしたら、それは自衛隊や外交官の皆様の士気に大いに差し障ることです。
 むしろ、日本に必要なのは、あらゆる無礼に耐えに耐えて、ついに完璧な論理で朝鮮の面子を丸潰しにした清のホンタイジに学ぶ精神であると言えましょう。日本がどれほど戦前の経緯を反省しても、どうせどのみち今後千年怨まれるわけですから、事ここに至り国際的な道義的立場が逆転した今や、大人な日本がなだめて譲歩するよりも (譲歩すれば良くなると事あるごとに信じた繰り返しがこの結果ですから)、むしろ韓国の面子を完膚なきまでに潰してやれば良いのです。もちろん日本らしく平和的に。

 というわけで、全く鉄と関係ない話題で恐縮ですが、かの国で撮り鉄したことがある(したがって、多少はかの国の歴史にも関心がある)者として、書き散らさせて頂きました。以前妄想塗り絵した「統一朝鮮ソウル首都圏電鉄の美しい未来」「統一朝鮮高速鉄道の美しい未来」が、本当に実現するのかも知れないということを、ここ1~2ヶ月の間にますます痛感するばかりです。
 画像は、昨年8月に土砂降りの中撮影した、EL牽引ムグンファですが、電源は罐から供給されますので電源車を省略しており、旧タイプ客車の場合には、日本の485系の中間車に近似した車両が配給輸送されているみたいで結構好きだったりします……。

京釜線土砂降り鉄 (6) ヌリロ

2018-12-08 12:44:00 | 韓国の鉄道


 南の大統領は、日本や米国との関係がガラガラと崩れ去っているのも、北の核問題を巡る国際的な制裁合意も完全にそっちのけで、まさにウリナラ・ファースト全開。北の青年大将ニムのソウル訪問が目前であることをほのめかし、ウリ朝鮮民族の総意としてこの慶事を盛り上げようと躍起になっているようです。とりあえず個人的には、北の青年大将ニムがソウルに来る際、果たして鉄道を使って都羅山~京義線からソウル入りするのかどうか(したがって、将軍様特別編成が南を走るのかどうか)にアツく注目したいと思います。「チョルマヌン タルリゴシプタ(鉄馬は走りたい)」というかねてからのスローガンをシンボリックに体現するのが北の青年大将ニムということであれば、単に飛行機で来るよりも遥かに宣伝効果抜群ではありませんか。



 というわけで、本当に北の主導による統一がますます近づき、いずれ南のロテムは金鐘泰(キムジョンテ)電気機関車連合企業所の傘下に入り、あらゆる車両や部品は自力更生の千里馬・万里馬路線に従って調達されるようになることから、日本から車両や部品を購入することは絶えてなくなって行くのでしょう。そして、事故も増えて行くのかも知れません。今朝の京江線KTXの脱線事故が何故なのかはまだ分かりませんが(どうやら江陵駅発車直後の事故だったことが、負傷者全員軽傷で済んだことにつながったようですが、もし高速走行時だったら完全にヤバいだろこれ・・・)。
 そんなタイミングに合わせて、新車として日本から韓国に輸出された車両としては恐らく最後になるであろう、日立製の電車「ヌリロ」をアップしておきます。ヌリロの登場当初は、これでムグンファ客車を置き換えて全国電化区間に展開……なんて話もあったように記憶していますが、結局ヌリロは少量にとどまり、日常的にはソウル~天安~新昌間という近距離でたまに来るライナー的な使われ方をされているという……。もっとも、そんな中途半端で不運な存在が来ると、それはそれで盛り上がりますから不思議です。

京釜線土砂降り鉄 (5) 客車セマウル紫罐

2018-12-01 14:22:00 | 韓国の鉄道


 10月末、11月末と立て続く韓国の条約違反で日韓関係は完全に行き詰まった中、何故か韓国政府は一応戦争継続中であるはずの北との関係に前のめりな今日この頃。まぁそれほど、ウリナラにとって日本はどうでも良く、「ウリ民族の正気」こそが大事なのでしょう。それにもかかわらず『中央日報』は、北のインフラ再建にとって日本の資金が重要とか、全く何を言いたいのか分かりません。現状のままの南北双方に日本が金を出すなど有り得ないでしょう。
 それでも何故か「北のインフラを再建するという国際協調の機運が盛り上がることによって、北の軟化と一気呵成な平和が実現する」という、56億7千万光年後の話のような夢物語が先行しているようです。そこで、国連の制裁対象外との見解を取り付けたうえで、南の客車を北に乗り入れ、北の鉄道インフラ修復と国際輸送網構築に向けた調査を行う特別列車が走り初めています。韓国の親北左派御用新聞である『ハンギョレ』日本語版が先月29日に伝えたところによりますと、きのう (30日) から特別編成がソウルから都羅山・板門を経由して北に入り、今後中朝国境の新義州と露朝国境の豆満江まで、18日間かけて往復するようです。しかもその編成は、板門から先は北の罐となり、南6両+北3両(このうち南は、タンク車+セマウル電源車+ムグンファ客車+ムグンファ寝台車+事業用調理&居住車+有蓋車)という究極のネタ編成になるとのこと。嗚呼……これから『ハンギョレ』にレポートが載るのが楽しみですわい……。



 そんな編成をひたすら北で追っかけ出来ればどれほど愉快痛快で楽しいだろうか……と思いますが、それは無理ということで残念無念。もっとも、いまのKORAILも、ある意味でネタ罐によるネタ編成の宝庫です。その一端として先日、ドラゴン罐画像をご紹介しましたが、今回はもう一丁、紫色のレストラン列車罐牽引による新型客車セマウルです。

 土砂降り叩きつける京釜線で悪天候に天を仰ぎながらも最も楽しみにしていたのは、KORAIL標準塗装罐と長項線セマウル客車の組み合わせであったのですが、今回の限られた時間ではそれを撮ることは出来ず、代わりに来たのは先日アップしたドラゴン罐とこの紫罐。天気が良ければ、嵐電程度に見映えはしたのでしょうが、暗〜い天気では完全に沈んでしまっていますな……。もっとも、次位に連結された先代セマウル客車の電源車が、青と黄色のセマウル末期色であるのが最高に良いです☆
 それはさておき、この紫罐の正面に描かれた食堂車マーク (爆) のハングルを読み解いてみますと、忠北嶺東・旧楽 (?) ワイン列車、とあります。要は、忠清北道〜江原道にかけてのド田舎山岳エリア(とりわけ、京江KTXの開業により完全ローカル線に転落した嶺東線)を盛り上げるべく、このエリアの農産品を使った美味い食事を食べながらワインと古典楽器を楽しむという、日本各地で流行るグルメ系列車に範を取った企画のようです。ワインがこのエリアの特産なのかどうか詳しくは存じませんが、寒暖の差が大きい盆地がありますから、甲州・信州と同様に葡萄を栽培しようと思えば出来るのでしょう。
 そんな列車のために改装された客車が存在するはずで、それに合わせてこの罐もワイン色を塗ったということなのでしょうが、例えば豪華寝台ツアー列車「ヘラン」の紺色罐も本務がないときは一般の旅客列車を牽引するのと同じく、この罐も全然違う方角の長項行きでアルバイト中なのでしょう。
 というわけで、韓国のスペシャル塗装罐をまとめて撮りたければ、長項線のセマウル・ムグンファは狙い目ですぜ旦那……。って、わざわざ撮りに行く方はいらっしゃらないでしょうね、多分。

京釜線土砂降り鉄 (4) 客車セマウル龍罐

2018-11-19 12:00:00 | 韓国の鉄道


 最近は怪社の重役方と雑談していても、ちょこっと韓国という言葉が出て来るだけで、どうしても「あの国、本当に条約と司法のズレを是正する措置が出来るのか?」とか、「今の政権のやり方はどうみても、北の核つき統一という思惑通りに動いていて怪しい」という話になってしまうのはやむを得ないところでしょう。韓国の新聞の日本語版を見ていても、確信犯で北マンセー!なハン○ョレはさておき、伝統大手紙の文面も、その中に現れる読者コメントも、どう見ても足許がふらついています。まぁイルボンとしては、国際司法裁判所提訴を韓国が拒否するとき、果たして合理的な説明ができるのか、ある意味で手ぐすね引いて待っているわけですが……(合理的な説明が出来ずに条約を遵守できないということは、条約破棄に等しい行為ですから。ゆくゆくは、世界中の国際法の教科書に載るような、最高に興味深い事例にもなるでしょう)。



 そんなウリナラを取り巻く風雲は、1636年に清に攻め込まれた丙子胡乱や、1894年の日清戦争の前後を彷彿とさせるような、まさに土砂降りの風雲。せっかく様々な国の技術を採り入れて独自の百花繚乱状態になった鉄道シーンも、この先どうなってしまうのか……。救いをもたらす龍が現れて、暗雲を切り裂いて陰陽合わさる青天を取り戻してくれるのでしょうか? とてもそうは思えないのもまた、下手な韓流ドラマとは比較にならないスリルではあります。
 というわけで、龍をあしらった装飾罐に牽引された、長項線直通・客車セマウルの画像をアップしてみましょう。
 天安から分かれて黄海沿いに群山に至る長項線は、他の幹線と異なり未だに非電化ですので、かつてはPPセマウルの中間車と全く同じデザインの客車がソウルから直通していましたが、いずれ高規格な西海線が並行して開業し、準高速列車も導入されるようですので、長項線の存在価値が下がることは明らかです。そこで「果たして長項線用ステンレス・セマウルの後継車は登場するのだろうか? 長項線だけはステンレス・セマウルをしぶとく使い続けるということであればアツいな……」と期待していたのですが、今回訪れてガックリ。電源車を除いて、やっぱりITXセマウルと同じデザインの客車となってしまったようで……。もっとも、ムグンファの新型リミット客車と一体何処が違うのか、という車体ですが。座席がムグンファよりもまし、ということなのでしょう。また、電源車が旧セマウルそのものであるのは、ささやかな喜びと言えそうです。