新古今和歌集の部屋

和漢朗詠集 雪 柳里恭筆断簡コレクション




翅似得群栖

浦鶴心應乗

興棹舟人



雪ふれば
   木ごとに

  花ぞさき
     にける

 いづれを
     梅と
    わきて
     おら
       まし



和漢朗詠集  雪

 池上初雪
   村上帝御製
翅似得群栖浦鶴 翅は群を得たるに似たり浦に栖む鶴。
心応乗興棹舟人 心興に乗るなるべし舟に棹さす人。

古今和歌集 冬歌
 雪のうちの梅の花をよめる
           紀友則
雪ふれば木ごとに花ぞさきにけるいづれをうめとわきてをらまし



柳里恭

元禄十六年(1703年)ー宝暦八年9月5日(1758年)
江戸時代中期の武士、文人画家、漢詩人。服部南郭、祇園南海、彭城百川らとともに日本文人画の先駆とされる。
幼名は権之助、名ははじめ貞貴、元服後は里恭と名乗る。後に中国風に修して柳里恭(りゅうりきょう)と名乗ることを好んだ。代々権太夫と称し、字は広美もしくは公美、淇園と号し、ほかに竹渓、玉桂の別号がある。よく知られた淇園の号は、40歳頃から使用したと推測される。

46cm x 27cm

令和元年11月30日 弐

コメント一覧

jikan314
kunori様
それは貴重な情報ありがとうございます。
私の所有している紙くず?には、このようなコーティング紙は無く、もしかしたら現代の偽造?かと思っていました。
奈良なら、柿はたくさんあり、柿の葉寿司も名物で、殺菌作用が有名です。
ちょっと調べますね。
「もう今年も早いもので」が挨拶となりましたね。それに風邪も流行っているとか。ご注意下さい。
kunorikunori
力強くていい感じの文字たちです。
Jikan様

いい字だなぁ~と思って見ていたら、柳沢氏だったのでなんだか嬉しかったです。
それに、この紙はもしかして柿かみかんで染めて防虫になっている?ような気もします。
お宝~~*と思います!



jikan314
kunori様
コメントありがとうございます。
柳沢家と九里家はそう言う関係にあったのですね。
ウキペディアに名のある者なので、本人評価額だけは高騰しております。(笑)
和漢朗詠集は、漢文、ひらがなと二種類の書体を書くので、とても面白いです。書道をしておりませんが。
又ご来訪頂ければ幸甚です。
kunorikunori
柳澤氏
Jikan様
お邪魔します。
この柳沢氏の家臣に九里がいます。(大和国郡山藩)藩主と共に江戸でカワラケ投げをしたり、という記述が残っています。その祖父がこの字を書いた方なのですね!

柳沢 信鴻(やなぎさわ のぶとき)は、江戸時代中期の大名。大和国郡山藩第2代藩主。郡山藩柳沢家3代。初代藩主柳沢吉里の四男。
隠居後に祖父の吉保が築いた江戸六義園に居住した。亡くなる間際まで『宴遊日記』・『松鶴日記』と呼ばれる日記を毎日欠かさず書き残した。

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