スコーン男

『全国変わった人遭遇率選手権』という大会がもしあったら、私は全国大会まで勝ち残れるのではないかと思う今日この頃。ＴＶチャンピオンでぜひやって頂きたい。（←誰が見るんだって感じだが）
とにかく、私はよく変わった人に遭遇する。

先日、地下街を歩いていると前方から３０代後半くらいの長身な男性が歩いてきた。見た目はいたって普通の帽子をかぶったお洒落なおっさんだ。
お互い遠くにいる状態のときから目と目が合い、私は目をそらすことができなかった。そしてそのまま二人、見つめ合いながらお互いの距離を縮めていった。

二人がすれ違う瞬間！男は私の顔を見ながらいきなり大声で叫んだ。

「スコーン！！！」

男はそういい、何事もなかったかのように通り過ぎていった。私はいったい何が起こったのかわからず動揺して振り返たが、男が振り返ることはなく平然と去っていった。

『今のは何だったんだろう…。』

私の中で疑問だけが残ったが、基本的に気にしない私はそんな出来事もすっかり忘れコンビニへ。必要なものをカゴにいれ、レジで精算しているときに私は『ハッ！』とした。
なぜか無意識にスコーンを買っていたのである。
男の声はサブリミナル的な役目を果たしていたのだ！
これはコイケヤの陰謀なのか？！謎は深まるばかりである。


世の中にはこうしてサブリミナル人間が何万人といる。『サブリミナル大国、日本』である。サブリミナル人間は主に駅周辺に多く生息している。
スコーン以外のサブリミナル人間を見かけた方はこちら
『しらきちはるの家政婦は見た』係まで。