所詮は、作り手都合の一方通行な情報です。まぁ、無線なんて娯楽ですから好きにやればいいのですけどねぇ・・・。
【写真:CW交信の実現は『群れてはダメ』を実践した結果だ】
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◆それは、ファンタジーです。
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某通販会社の『買ってくださいメールチラシ』が定期的に届きます。
ここで買うことはありませんが、
世間相場の実勢価格がわかるので、
多少は重宝しているのですが・・・。
読んでいて『それ、ファンタジーです』といつも感じるのは・・・。
『「フリラ&アマチュア無線」ワールドをつくりたい!』という、
くだりです。
まぁ、何でもケチをつけるTBMさんですが、
『そもそも、無資格無線と有資格無線の融合みたいなのは、
同じ土俵に乗せる方が間違っている』のです。
なぜなら、アマチュア無線の場合『運用の中身は資格が担保する』のです。
そこに『無資格運用可能』な無線遊びで『どこに接点があるのだろうか』と、
私はいつも理解に苦しんでいます。
資格が要らないから『運用の中身は運用者に依存する』のですから、
接点をどうやって作るのか、さっぱりわかりません。
さらに『SNS発信者と協力して「無線」の露出アップ。
「無線」の魅力を伝え・・・』とか言いますが、
要は『Youtuber』の動画で、
潜在ニーズを発掘したいという『売り手都合』にしか感じません。
動画を見て、無線界に入る人の発掘は大事とは思いますが、
所詮は発信側からの一方通行です。
その動画が『教科書になっている』のが、
私は『今の無線界の大問題だ』と感じます。
無資格無線の『No Card』というカルチャーを、
アマチュア無線の免許を取ってからも、
『CQ<中略>ノーカードになります』では、
応答者も限定的になるのは当然です。
さらに『わけわからん』のが、
・無線の資格を取り、
・開局して、
・JARLに入って、
・さらに『ノーカードで』というカルチャーが、
私には『ようわからん』のです。
@jarl.comのメール転送サービスの設定までしていながら、ノーカードQSO。
せめて『hQSLくらいやったらどうだ?』とか思ってしまいます。
本格的にアマチュア無線をやっていくと、
HFの運用が中心になることが多く、
DXCCはじめ『各種AWARD』が『目標』に掲げる局が大半を占めます。
No CardのQSOとなれば、
AWARD必須の『QSLカードを得る』という『条件』を、
最初から『放棄』するのですから、
『何を楽しみにするのかな』とか感じますわ。
そんな娯楽、どこが楽しいのか、よくわかりません。
交信時でも、社交辞令だと思いますが、
『セカンドサード(ギャチェンジかい?)とよろしくお願いします』とかいう。
しかし、1stQSOですら、いきなり『QRU』なのに、
2nd、3rdと『一体、何を話すネタがありますのん?』と、
これまた不思議になって、理解に苦しんでいます。
結局、中身のある交信を重ねていかないから、
いつまで経っても、ボキャブラリーも増えず『引き出し』も増えない。
となれば、運用はもっぱら『ロールコール風の点呼会』に参加するしか、
選択肢がなくなるのです。
かつて、28MHz帯・AM・RCの『補欠キー局』を何度かやりましたが、
出てくる局は『いつも同じ』でした。
その方々にとって『無線をすること=ロールコールに出るコト』。
無線のほぼすべてがロールコールと化す。
こりゃあ、時間がもったいないですな。
いい加減、主宰側も飽きてきて、
『RCから、普通の移動運用スタイルに変えよう』とした途端、
出てくる局が激減。
当然ながら『もう、やめよう』と相成りました。
ロールコール自体、否定はしませんが『話す内容がない(QRU)だから、
毎日どこかでやっているロールコールを追いかけるしか能がない状態』は、
非常にもったいないと感じますし、
『どこかの時点で気づいて欲しい』と思うのです。
かつてラジオの製作誌がオンエアディなどの野外型イベントを開催していたのは、
500mWの市民無線では野外運用しないと『誰とも交信できない』という実情を汲んで、
誌面企画としてメーカーも巻き込んで行われていたのです。
その派生型が今のフリラ系OAMに定着しています。
関西OAMの基盤を作ったのは、私の友人です(罪作りなヤツだ、と、いつも言ってやります)。
500mWや10mW程度のCBや特小ならまだしも、
簡易業務無線帯で、何時間もかけて『アマチュア無線ごっこ』を行う・・・。
この実態を見れば『「フリラ&アマチュア無線」ワールドをつくりたい!』なんて、
どのクチが言うてんねんとか思います。
現状の罪作りは、やはり動画配信者にも大きな責任があると感じます。
動画を見て無線の門をくぐり、
やがてアマチュア無線の資格を取得し運用をする・・・。
動画を見ている人は『その動画が教科書であり、
動画配信者が「師匠(先生)」』なのです。
こんな状況が続く限り、
溝も埋まらず『二極化』は、もはや避けられないでしょう。
一見、友達が増えたように錯覚しますが、
『同じ道具を使って遊ぶ仲間』と『傷のなめ合いをする友達』との、
『一線を引くべきだろう』と感じます。
仲間と友達は『似て非なり』です。
仲間は『叱咤激励、互いに切磋琢磨する』のに対し、
友達は『慰め合う』という『一線』に、
多くの方に気づいていただければ、
私が何を言いたいかがご理解いただけると思っています。
本来、ムセン道楽は『単独』でやることが多いです。
かつて、OMさんは、
『厳しいながらも、花も実もある先輩、先生、師匠』という、
『師弟関係』がありました。
厳しいながらも、情をもって接するからこそ『師弟関係』が成り立っていました。兄だからこそ厳しいことを言うが、その本質は、弟にきちんと育ってほしい、だからこそ、弟に兄も慕われる。そんな時代があったわけで、今からでも再構築できるのではないかと考えます。
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