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養殖エビ大量死 投棄エビの死がいからウイルス感染か 上天草市

2005年07月19日 14時39分34秒 | 漁業[Bad News]
 上天草市大矢野町の天草漁協大矢野支所の車エビ養殖場で、外から投げ込まれたとみられるエビの死がいが見つかった問題で、同支所は十五日、養殖場のエビが大量死しているのを見つけた。同支所は「死がいからウイルスが感染し、養殖エビに被害が出た」として、近く上天草署に被害届を出す。

 同支所によると、大量死したのは、死がいが見つかった二カ所の養殖池のうち一カ所(約二万三千平方メートル)。同日朝、職員が潜水して見つけた。約五十万匹がほぼ全滅したという。

 県水産研究センターは十五日、投げ込まれたと見られるエビのうち二匹の死がいと、養殖池内にいた体長三センチほどの稚エビ五匹から、エビの病原ウイルス「PRDV(WSSV)」の遺伝子を検出した。

 同ウイルスは人体に影響はないが、エビが感染すると致死率が高く、水温環境などで異なるが数日で死ぬという。

 同支所は、六月二十七日に養殖池に稚エビを放流、今月五日に行った検査ではウイルスは検出されなかったと言う。「養殖池と海はコンクリート壁や二重の網で遮断されており、海からウイルス感染エビが入ることはない」「何者かが感染エビの死がいを投げ込み大量死した」と見ている。

 水産研究センターでは「死がいから養殖エビが感染、大量死した可能性は否定できない」としているが、「他の感染ルートも考えられる」としている。

 同支所は同日、二次被害を防ぐため、組合員を集めて大量死した養殖池の水車などを撤去。死んだエビも処分する一方、上天草署に被害届を出すという。組合員によるパトロール隊を結成し夜間警戒を始めたほか、防犯カメラや池の防護網の設置準備を進めている。

 天草地方では、一九九三年に原因不明のウイルス感染で養殖エビが大量死する被害が発生した。同漁協によると、今年に入って管内で数件のウイルス感染が起きているという。

熊本日日新聞 2005年7月15日

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