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モズク生産2割減

2005年09月10日 05時32分01秒 | 漁業[Bad News]
 2005年産の糸・本モズクの生産実績が前年を21・8%下回る1万2696トンになったことが7日、県モズク養殖業振興協議会(会長・西銘仁正県漁業協同組合連合会会長)の定期総会で明らかになった。2年連続の減少で、協議会が設定した目標生産量の約6割にとどまった。県内モズクの市場規模は約30億円に伸びたが、価格動向は需給バランスの崩れで適正価格の2倍を超える高値取引もあった。協議会では今後、不安定な生産量や取引価格の是正に向け、漁協組織を利用しないブローカー(仲介業者)取引問題の解決や、協議会の事務局体制の強化などに乗り出す方針だ。

 同生産実績は、糸・本モズクの養殖漁業者が加盟する県内17漁協の生産実績を積算。伊平屋、伊江、沖縄、座間味の4漁協を除く13漁協で前年実績を下回った。全体の目標生産量2万2000トンに対し、達成率は57・6%と低迷したが、伊江、沖縄、座間味の3漁協は目標生産量を達成した。

 ただ、同協議会では、漁協組織を経由せず、直接、生産者からモズクを買い付ける仲介業者の存在などで、生産実績が実態を表していない可能性もあるともみている。

 減産要因について同協議会は「養殖期間中、長雨が続き日照不足に陥ったため、生育に必要な光合成ができず、養殖網から藻体の落失などが見られた」と説明しているが、科学的な実態調査はしておらず、正確な原因究明には至っていないのが現状だ。

 一方、モズクの価格動向については、需要に対して供給が追い付かない状況から需給バランスが崩れ、5月初旬には適正価格(1キロ当たり120―150円)を大幅に上回る250―330円の高値で推移。6月後半の終盤では、330円を超える高値の取引もあったという。

 西銘会長は、生産実績の把握の難しさや取引価格の高騰について「投機目的で暗躍するブローカーの存在があり、そういうブローカーについていく生産者がいることが影響している」として、漁協系統を利用しない取引を問題視。

 その上で「(ブローカー取引の問題など)この辺をしっかり(整理)しないと、沖縄の独占産地としての力を発揮できない。モズク養殖が始まって以来のジレンマだが、各漁協がリーダーシップを発揮しないと産業として支えられない。県漁連としてもしっかり指導していきたい」と述べ、今後は生産者、漁協、県内加工業者などと連携を強化し、モズク養殖事業を推進していく考えを示した。

沖縄タイムス 2005年9月8日

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