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地震運休に早期復旧策 JR九州、「福岡沖」教訓に

2005年06月25日 18時42分20秒 | 福岡西方沖地震
 福岡沖地震を受け、JR九州(福岡市)が独自にまとめた列車運休の早期復旧対策が二十四日、分かった。主に(1)職場にバイク配備(2)緊急通行車両拡大(3)車掌に携帯ラジオ支給(4)保守係に災害時優先携帯電話支給(5)地震のガル値を一括管理―の五本柱で構成し、亀山寿郎・専務鉄道事業本部長は「一分でも早い復旧を目指す」という。

 地震では、列車運休や都市高速道の通行止めで一般道が渋滞。レールの安全点検に向かう保守係員の現場到着が遅れ、完全復旧までに約七時間かかった。四月二十日の余震(震度5弱)を含めると、運休による減収は三億四千万円に上った。

 このため、渋滞でも道路脇をすり抜けられるバイクに注目。普通免許でも運転できる排気量五〇CCバイク八十六台を、九州各県の県庁所在地など都市部にある三十二カ所の鉄道施設点検部署に七月中旬に配備する。

 緊急通行車両も渋滞対策の一環。災害対策基本法に基づき、認定されれば、災害時、消防車や救急車しか通行できない緊急車両専用道路の通行が可能になる。新たに社有車二百五十九台を各県県警本部に申請した。

 ラジオは、九百六十二台を各線の車掌全員に支給。地震でやむを得ず停止した客車に閉じこめられた乗客に、災害状況を伝えるラジオニュースを車内放送で流し、不安緩和につなげる。

 優先携帯電話は、線路の安全点検を行う保守係員に初めて支給。現場と本社の連絡体制を強化する。現在、使用台数を電話会社と調整中。

 地震の揺れを示す「ガル値」の把握は年内に実施。石原進社長が四月末に明らかにしていたが、九州に三十九カ所ある震度計の数値を吉塚駅(同市博多区)内の総合指令本部で一括把握できるように改良。これで、被災の大きな線路に多くの復旧作業員を投入できるなど効率的な作業が可能になるという。

西日本新聞2005年6月25日

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