半世紀にわたり木造船を造り続け、「吉川英治文化賞」などを受賞した宮城県唐桑町の船大工、岩渕文雄さん(73)の作品の展示会が今秋、仙台市で開かれる。岩渕さんの作品はこれまで東京などで展示されてきたが、県内では初めて。展示に併せて町が観光PRを行うことも検討しており、岩渕さんは「唐桑町の漁業、造船文化を仙台の人に伝えたい」と意気込んでいる。
展示されるのは、全長約6メートルの木造の櫓(ろ)こぎ船「からくわ丸」と大工道具、唐桑町の海を写したパネルなど計約70点。住宅設備メーカー「INAX」が昨年から今年にかけて、大阪、名古屋、東京のギャラリーで開催した「唐桑・海と森の大工」展で展示された作品を予定している。
主催は東北工業大で、仙台市青葉区の「一番町ロビー」で、10月21日から11月2日まで。期間中、岩渕さんによる講演も企画している。
開催を働き掛けたのは、近世の寺社建築や木造家屋を研究する同大建築学科の高橋恒夫教授。「唐桑・海と森の大工」展の開催に併せてINAXが作成した図録の中で、高橋教授が気仙地域発祥の技能集団「気仙大工」について寄稿した。その際に岩渕さんの作品に触れ、地元での開催を岩渕さんに呼び掛けた。
高橋教授は「岩渕さんのような木造船の船大工の棟りょうは、全国でもまれ。県内に残る貴重な伝統技術を多くの人に見てほしい」と話す。
仙台での展示後、作品は気仙沼市のリアス・アーク美術館で常設展示されるという。
岩渕さんは岩手県大東町出身で、16歳で唐桑町の船大工に弟子入り。これまで500隻を超す木造船を手掛け、漁業の町・唐桑を支えてきた。岩渕さんは「仙台でも展示できるのはありがたい。本物の木造船を見て、三陸、唐桑の文化に触れてもらえたらうれしい」と話している。
河北新報 2005年07月12日
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展示されるのは、全長約6メートルの木造の櫓(ろ)こぎ船「からくわ丸」と大工道具、唐桑町の海を写したパネルなど計約70点。住宅設備メーカー「INAX」が昨年から今年にかけて、大阪、名古屋、東京のギャラリーで開催した「唐桑・海と森の大工」展で展示された作品を予定している。
主催は東北工業大で、仙台市青葉区の「一番町ロビー」で、10月21日から11月2日まで。期間中、岩渕さんによる講演も企画している。
開催を働き掛けたのは、近世の寺社建築や木造家屋を研究する同大建築学科の高橋恒夫教授。「唐桑・海と森の大工」展の開催に併せてINAXが作成した図録の中で、高橋教授が気仙地域発祥の技能集団「気仙大工」について寄稿した。その際に岩渕さんの作品に触れ、地元での開催を岩渕さんに呼び掛けた。
高橋教授は「岩渕さんのような木造船の船大工の棟りょうは、全国でもまれ。県内に残る貴重な伝統技術を多くの人に見てほしい」と話す。
仙台での展示後、作品は気仙沼市のリアス・アーク美術館で常設展示されるという。
岩渕さんは岩手県大東町出身で、16歳で唐桑町の船大工に弟子入り。これまで500隻を超す木造船を手掛け、漁業の町・唐桑を支えてきた。岩渕さんは「仙台でも展示できるのはありがたい。本物の木造船を見て、三陸、唐桑の文化に触れてもらえたらうれしい」と話している。
河北新報 2005年07月12日
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