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釣ったブラックバス買います 生態系保全へ「確実駆除」 金沢漁協、1匹200円

2005年06月28日 16時14分56秒 | 漁業[Other News]
 河川の生態系を荒らすとして問題となっている外来魚の駆除に向け、金沢漁協は七月から、捕獲された外来魚を買い取る新事業を展開する。買い取り価格は一匹二百円。外来種被害防止法の六月施行を受けて、犀川、浅野川、森下川とその支流で捕れたオオクチバス、コクチバスのブラックバス二種、ブルーギルを対象とする。釣り人にとっても、楽しみながら駆除に協力、しかも有料で引き取ってもらえるという”一石三鳥”の妙案で、同漁協は外来魚の一掃につなげる。

 外来種被害防止法では、第一陣の特定外来生物として三十七種を指定しており、このうち県内ではオオクチバス、コクチバス、ブルーギルとアライグマの生息が確認されている。

 同法は特定外来生物の輸入や譲渡、飼育のほか、野外に放したりする行為を原則禁止しているが、釣った魚を川に戻す再放流(キャッチ・アンド・リリース)は規制の対象外となっている。このため、金沢漁協は確実に外来魚を減らす方法として、漁業権を保有する三河川で有料の買い取り事業に乗り出すことにした。

 金沢漁協によると、買い取り期間は七月から九月末までの三カ月間。体長十センチ以上を対象とし、犀川、浅野川、森下川とその支流でブラックバスなどを釣った人は冷凍した上で漁協に持参すればよい。

 ブラックバスの密放流は既に県内水面漁業調整規則で禁止されているが、生命力が強いため繁殖しているとの見方もあり、渓流魚やアユの放流などへの影響が懸念されている。金沢漁協の野尻安司組合長は「このままでは、外来魚に在来種が食いつぶされかねない。まずはアユ釣りなどをしている人に協力をお願いしたい」と話している。

 外来種被害防止法では、駆除を徹底するため県や漁協など民間団体が、河川などの特定区域を対象に防除計画を策定することができる。二十七日に県庁で開かれた県内水面漁場管理委員会では、川村始農林水産部次長兼水産課長が「漁業権が設定されている河川では、積極的な防除を行う必要がある」と指摘した。県は漁協が防除計画を作成する際には、助言や指導などで協力していく考えである。

北國新聞2005年6月28日

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